gustaveさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

3.7

75歳の父にゲイとカミングアウトされてから最期を看取るまで、というヘヴィーな内容だけど、設定から演出からお家やインテリアまで全てがお洒落でお伽話のようだった。
アナみたいな人と、あんな素敵な出会い方し
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ブリングリング(2013年製作の映画)

2.7

いつか絶対に後悔する時が来るんだろうけど、10代の時なんて今の事しか考えられなかったもんな〜。自己顕示欲と承認欲求の塊りのような年頃だもんね…

パリス・ヒルトンはいい人なんだろうなぁと思いました。

マギー(2015年製作の映画)

3.4

シュワちゃん×ゾンビ物。なのにアクションは一切なく、画面も内容もひたすら暗くて重かった。
感染して6〜8週間かけて徐々にゾンビ化してくなんて、すごく残酷だ…自分の子供だったら、私も何も決断できず全く同
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.7

真治を演じる松田龍平さんの無表情で飄々とした佇まいが宇宙人っぽくてハマってた〜。感情表現豊かな妻・鳴海(長澤まさみさん)との対比が見ていて和んだ。

"概念を奪っていく"という斬新だけど見ようによって
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生き残るための3つの取引(2010年製作の映画)

3.6

主人公含む主要人物みーんなクズ!!
という韓国映画でちょこちょこ見かけるパターンは、誰にも感情移入できないのでどんなに痛い目に合おうが殺されようが冷静に見てられるのがいいですね。
ファン・ジョンミンと
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

3.7

「バグダッドで戦死した息子の遺体を運ぶために、ベトナム戦争を経験した3人の退役軍人が30年ぶりに再会する」というあらすじを読んで、これ絶対コメディーじゃないやろ〜と思ったら案の定…アマプラのジャンル分>>続きを読む

マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)

3.4

一生分のハエを見た気分。
虫が苦手なのに段々ハエが可愛く見えてくるから不思議。
幼少期に『ザ・フライ』『ザ・フライ2』を見てトラウマになった人(私です)は是非是非!

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.8

2人の芸術家がフランスの田舎町を巡り、その先々で出会った人達の姿を捉えていくロードムービー。
表現したい事があって、それで人が喜んでくれたり一瞬でも幸せを感じてくれるのって、すごく素敵だなぁ。みんない
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.5

数十年前の夫の浮気現場で流れてた曲を「2人の思い出の曲なの」と、年老いた夫と息子夫婦の前で嬉しそうに口ずさむおばあちゃん(希林さん)、ホラーより怖いやん!
義実家って気疲れするよね…ご飯がどれも美味し
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

3.9

淡々と静かに話が進むのに、いつ何が起こってもおかしくないピリピリとした緊張感が終始漂っててめちゃくちゃ怖かった。実際の事件の経緯(とは異なる点も沢山あるようだけど…)を知らなかったので、ずっとヒヤヒヤ>>続きを読む

あん(2015年製作の映画)

4.1

桜がとても綺麗だった。植物も、風景も、光も、やさしくて柔らかくて美しかった。徳江さんには世界がこういう風に見えてたのかな。

店長の徳江さんに対する言葉にならない申し訳なさや差別に対する憤り、何も出来
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.8

高校生の時、オシャレな子達はみんな今作にハマりBorn Slippyを口ずさみ、私はハマりきれずにボーダーの服を着てサニーデイ・サービスを聴いていた。
青春時代を思い出してエモかった〜。(座薬のシーン
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渇き(2009年製作の映画)

4.2

3本目のパク・チャヌク監督作品。
エロとグロとコミカルとシュールと純愛と映像美。監督、ド変態ですよね…大好き!

人妻との情事に溺れる陰鬱で色気ムンムンなバンパイアの神父、という他では絶対に見れないソ
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八つ(2016年製作の映画)

3.5

"8"という数字に囚われた強迫性障害を患う女性の朝のルーティンを全編ワンカットで撮影した作品。ほぼ家の中での1人芝居で最初の1時間はセリフもない。
強迫性障害についての知識がないので、本当の患者さんの
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ダークハウス(2015年製作の映画)

2.9

今カレの悩みを解決するために、勝手に元カレが所属する心霊サークルに協力してもらって降霊会を行う妊娠10週(何もなくても流産しやすい時期…)のヒロイン…どうかしてるぜ!

嫌がる今カレをムリヤリ連れてノ
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.3

薄々感じてたけど、ギレルモ・デル・トロのクリーチャーを見るとゾワゾワして不安な気持ちになるから、造形が苦手なんだと思う…ペイルマンの顔が完成した瞬間に卒倒しそうになった事で確信した…(『スケアリースト>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

前半、ツラすぎて何回も早送りしたくなる気持ちをグッと堪えた。自分にも息子がいるので、どうしてもジョイの目線で見てしまった。

7年も絶望の中に居て、だけど自分がこの子を守らないとって張り詰めてたけど、
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127時間(2010年製作の映画)

3.7

主人公の極限の心理状態をダニー・ボイルらしいポップで軽快な映像と音楽で表現しているので、重苦しくなりすぎずに最後まで見れた。127時間で20歳くらい老けて見えるジェームズ・フランコの演技もすごかった。>>続きを読む

ゼロの未来(2013年製作の映画)

3.3

テリー・ギリアムの頭の中はどうなってるんだろうな〜。
今作も近未来の街並みやガジェットがすごいなーと思いつつも、ボブがめっちゃいい子って事以外は全然わかんなかったですね…

セッション(2014年製作の映画)

3.2

ストレスを与え続けられたラットは凶暴化するという実験を思い出した。
仕返しの方法がひたすら陰険〜!巻き添えになるバンドメンバーが気の毒…みんなもスカウトかかってるんやで…
面白かったけど2人でやっとい
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トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年製作の映画)

3.6

ベン・スティラー監督・主演作。
超一流のキャストでこういう超B級な作品を作っちゃうとこに米映画界の懐の深さを感じる。みんな楽しそう!
最低で超お下品なハゲクズ親父のトム・クルーズが見れるのは今作だけ!
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.9

スウェーデン版に比べて主演の2人が華やかだし映像も音楽もスタイリッシュなので少し戸惑いつつも、慣れてきたらリメイク版のこちらもとても面白かった。
リスベッドのデレ度が若干高くて、2人の関係性はスウェー
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.9

人生に絶望した時にドラッグが簡単に手に入る環境だったら、自分だったら誘惑に打ち勝てるんかな…
ウォッチリストに追加したままの『ビューティフル・ボーイ』も見ないとな。
ボブめちゃくちゃかわいかった!

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.0

心や身体の性別や、障害の有無や、肌の色や、家族の形に捉われない世界になりますように。全ての子供が守られますように。全てのジェンダーバイアスが無くなりますように。誰かを愛するも愛さないも個人の自由だと認>>続きを読む

昔々、アナトリアで(2011年製作の映画)

3.7

小アジアの美しい風景と、素晴らしいカメラワークや構図と、それらに見惚れる暇を与えない程の世間話の多さよ…!
わからない部分も多かったけど、独特な雰囲気の作品で面白かったなぁ。(トルコは唯一行った事のあ
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.0

素晴らしい作品なのに「チャールズの姪っこちゃんがもし某ホラー映画のあの少女なら…現実として成立する!」って閃いちゃってからは全く集中できなくなってしまった…自分の頭を呪う…
昔見たのに全く内容覚えてな
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パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

4.1

好き嫌いが大きく分かれると思うけど、私は大好き!
クライマックス〜ラストの流れは鮮やかすぎて何回観てもゲラゲラ笑ってしまう。(そういう作品じゃない)
気持ち悪〜いけど悲しくて可哀想なベン・ウィショーが
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空気人形(2009年製作の映画)

3.7

あらすじの文章を文字通りに受け取り、空気で膨らますマネキンみたいなものかな〜とうっかり午前中に見てしまったのは間違いだった。(何で気づかないんだ)

身構えてなかったのでキツいと感じた場面もあったし、
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トンネル 闇に鎖(とざ)された男(2016年製作の映画)

3.7

トンネルの崩落事故で生き埋めになったハ・ジョンウ!
パグが登場してからはパグが怪我するんじゃないか死んじゃうんじゃないか食べられちゃうんじゃないかと気がおかしくなりそうで、主人公の事はそっちのけだった
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ハードエイト(1996年製作の映画)

3.6

4本目のPTA監督作品。
デビュー作と言う事もあってか話の筋が一番シンプルでわかりやすかった。登場人物も少ないし。
ふざけてないタランティーノって感じだなぁと思ったのは展開とサミュエル・L・ジャクソン
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イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

3.6

そんなにバンクシー詳しくない(正体と噂されてる人の方は多少馴染みがある)けど、皮肉の塊のような内容だったので、きっとどの媒体の作品でも作風が一貫してるんだろうなぁと思いました。
アートのような不確かな
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俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

3.9

ブラウン神父の演説に胸を打たれてからの、ラストまでの流れ〜!完璧!!
コメディーはこれ位すっきり気持ちいい方が好き。
若い頃のショーン・ペン、天使だったわ…(デ・ニーロは通常運転でした)

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.3

CGや脚本は想定内の出来なのに、音楽がすごくダサい。バトルエンジェルって位だからアリータのバトルシーンって超見せ場のはずなのに、その場面で使われる音楽が特にダサいってどうなんでしょう。勿体ないなーと思>>続きを読む

記者たち~衝撃と畏怖の真実~(2017年製作の映画)

3.5

「軍務経験のない人達が(都合よくかき集めた)偽の情報を基に兵士の命を左右する決定を下す」「政府の失敗は兵士が贖う」
9.11の映像も、イラク侵攻を阻止できない流れも、見ていてすごく辛かった。
政府やメ
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.7

フランクの将来を一番案じてくれてたのが両親じゃなくカールだったって事が切ない。頭よすぎるしモテモテだし手口が鮮やかすぎて忘れそうになるけど、まだ17才よ…子供よ…(犯罪はあかんけど)
フランクがカール
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アノマリサ(2015年製作の映画)

3.6

フレゴリの錯覚ってこういう感覚なんだなー、みんな同じ顔の人達から自分が熱烈に愛されてると感じたらそりゃ怖いよな…ストップモーションアニメで丁寧に繊細に展開されるベッドシーンは、実写のそれよりも何故かと>>続きを読む