ホーンつのさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ホーンつの

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市子(2023年製作の映画)

4.0

婚約寸前の市子が何故、失踪してしまったのかを解き明かしてて行く作品。
物語当初は、感情のもつれぐらいだろうと思って、観ていたが、そんなことはなく、市子の壮絶な過去があっての失踪であった。
戸籍がないこ
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

ある学校で起きる出来事を、3人の視点(お母さん、先生、息子)で描く。
自分にとって誰が怪物なのかと問いかけてくる描き方であった。

お母さん視点で見た場合、先生、学校側が怪物のように見えるのだが、先生
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.0

人生で誰もが経験する初恋を、山﨑まさよしの「One more time,One more chance」に乗せて男目線で描く物語。

僕は恋愛経験は、ほぼと言っていいほど経験はないが、男は自然消滅とな
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

クリープハイプの「ナイトオンザプラネット」に触発されて、監督がこの映画を着手した。

ストーリーはテルオの誕生日「7月26日」にフォーカスして、一年ずつ遡って、描いていく。だから、1年の1日だけを描く
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20世紀少年<最終章> ぼくらの旗(2009年製作の映画)

3.0

20世紀少年、最終章。
ともだちの正体が明らかになるこの章だが、「ともだち」は一章に出てきて死んでしまったと思われたフクベエであったが、印象が薄すぎて、驚きはそこまでなかった。だからこそ、カツマタくん
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20世紀少年<第2章> 最後の希望(2008年製作の映画)

3.0

血の大晦日から15年経った、ともだちに支配された世界であがく英雄たちの物語。

なんだかんだ、ともだちの正体は分からずじまいだが、おっちょが頼もしすぎて、ストーリーに深みが出ている。ケンヂは最後しか出
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20世紀少年 <第1章> 終わりの始まり(2008年製作の映画)

2.5

幼い頃に自分たちが描いたSFストーリーが時を経て、実現されていくストーリー。

20世紀少年は、子供向けの作品だと思っていたが、描写が過激であるところなど、大人向けに作られているのかなと思った。スタン
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

1923年9月1日に発生した関東大震災後に日本各地で飛び交った、朝鮮人に関する流言飛語によって、朝鮮人と間違えられて日本人が虐殺された事実を描いた作品。

時代が時代で、ある程度右の考えに偏っている時
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

4.9

時空が違う世界で生きる2人が、特定の期間だけ出会えるというお話。
冒頭はただの恋愛映画と思いきや、ヒロインの方が時間が逆行しているという展開に。そこから、時間はかけがえないものだという視点で観ることが
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踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年製作の映画)

4.3

お台場で殺人事件を含む、事件が同時に起きるお話。
「踊る大捜査線」シリーズ2作品目になるが、こちらも青島の心意気には毎度頭が上がらない。
前作はvs室井さんであったが、今回は室井さんが味方についての、
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告白(2010年製作の映画)

4.0

最初の「エイズを含む血を牛乳に混ぜました」までのフリが約30分ほどあるのが、自分的に衝撃的であった。
よくある統率の取れてないクラスを見せつつ、そこから、段々とクラスメートがひっかかることを話して最後
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悪の教典(2012年製作の映画)

3.5

変哲もない、明るい教師が生徒全員を皆殺しにする邦画サイコパスのはしりの映画。

ぼくの所感、この映画付近からサイコパス映画が増えていった気がする。
また、クラシック✖️殺人というのもこの時代には珍しく
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.0

香川照之扮する西野が次々に一家を乗り込んでいくというお話。
香川照之はいわゆるサイコパスと呼ばれるものであった。人が死ぬのは何も厭わない。ただ自分の手は汚したくない。後始末は全て他の誰かに。
香川照之
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.5

1993年に起こった「埼玉愛犬家連続殺人事件」をモチーフにした映画である。
その当時の手口がリアルに表現されていることが、評判を呼んだ。目を塞ぎたくなる光景が数多くあったが、リアルで起きていたと思うと
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.5

会社のリコール隠しを暴いていくストーリー。
会社の不正が蔓延る、今の日本の社会に切り込む池井戸潤の原作である。
各々のキャラがたっていて、とても見やすかった。
八角を演じる野村萬斎の演技がユーモア、シ
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KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

2.0

特殊能力者による純粋なラブコメデイ作品。
不器用ながら、主人公達がヒロインを射止めようとする姿は応援したくなった。

ストーリー等がはちゃめちゃであるが、キャストの豪華さや、演技の素晴らしさ、演出が豪
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踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!(1998年製作の映画)

4.5

湾岸署で巻き起こる、はちゃめちゃ捜査劇。
署長ら等との青島や、すみれさんらの絡みでコメディチックで緩急をつけつつ、上層部との掛け合い、息を呑む捜査等も見せてくれるので、物語に幅があって見飽きない。
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.5

そのゆかりの土地にいる者だけが、霊障にあうと思いきや、「話を聞いた者、話をした者」も含めて呪われていくという物語。

主人公の私、久保さんは最初、興味本位で本件の事を調べていたが、最終的には、久保さん
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呪怨(2002年製作の映画)

2.0

ある家族の怨念が関わったすべての人たちにふりかかっていく物語。

登場人物のオムニバス形式で進んでいく為、時系列がバラバラになっており、パズルのように嵌め込んでいくのが楽しい。ラストは主人公までもが呪
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

本物の家族の日常のお話と思いきや、疑似家族の日常のお話。
ただ、本物の家族が果たして幸せなのかと問われるテーマがこの映画の中にあった。疑似家族一人一人はかつて本物の家族ではあった。ただ何かしらの理由で
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凶悪(2013年製作の映画)

4.0

最初は加害者側、須藤、先生こと木村が明らかに「凶悪」という見方で物語は進んでいくが、物語が進めば進むほど、記者の藤井の執念深さが「凶悪」に見えてくるという面白い映画であった。
人間は一つのものに集中し
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.5

主人公アンディが刑務所内で人間関係を築きながら、脱獄していくヒューマン映画。

あの時代のアメリカの刑務所内の暴力等が横行してる中で、ヒューマン映画を細かく描けるのは素晴らしいと思った。
また、意外と
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.5

キャリアウーマンの女社長の会社にインターン生として、70歳の老人が働きにくるという作品。

最初は、ジュールズもベンを老人扱いしてたが、段々と人生の先輩として、みなしていくレイヤーも面白いところである
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マスク(1994年製作の映画)

3.5

古代のマスクをつけて、不思議な力が宿ってコミカルに悪人を成敗していく物語。

この映画は、よくあるハリウッド映画のコメディーの走りではないか。
映像も、すごくコミカルに老若男女全ての人が楽しくなれるよ
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フューリー(2014年製作の映画)

3.5

第二次世界大戦時のドイツ軍とアメリカ軍の陸における戦いを描いた作品。

主にフューリーは「フューリー号」という戦車の視点で描いたものであった。
戦争下での人間模様、戦況をリアルに描いたものであった。
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.0

盲目の女性が、息子のために、死刑になる物語。

この作品は、見終わった後、動けなくなる。
それほど、余韻というか、いたたまれない気持ちになる作品だ。
この作品は、僕ら視聴者がいないと、セルマが救われな
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.5

天才青年ウィルと、そのセラピーを行うショーンの心許し合っていく物語。

ウィルが、友達、恋人と打ち解けながら、徐々に2人の背景を話せる様になって心を開いていく瞬間は、歳を重ねても変わらない物なんだなと
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

3.5

家族を惨殺されたマチルダと孤独な殺し屋レオンの混じり合わない2人の関係を描く物語。

マチルダの生粋的な明るさで、レオンの心が開いていく様を楽しむのがこの映画の醍醐味であろう。

また、観葉植物が、「
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.5

アメリカ各地で発生している猟奇的殺人事件を、連続殺人事件を犯した元精神科医ハンニバルレクターとFBI候補生クラリスが追っていく作品。

この作品の醍醐味は、なんと言っても「レクター博士」であろう。この
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

4.0

ジョニーデップ演じるウォッカが、工場の中を見せて、選ばれし者に、工場を譲るというもの。

この作品は、ストーリー、キャラクターの背景、視覚的にも楽しめる作品だと感じた。
ウォッカの成長物語でもあるし、
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マーターズ(2007年製作の映画)

3.0

家族を惨殺した主人公が、ある宗教組織に捕まり、拷問を受けるフランスのスプラッター映画。

この映画は、ストーリーが正直入ってこなかった。
宗教団体の目的は、「拷問の果ての死の瀬戸際であれば、死の世界が
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.5

2011年、7月22日にノルウェー、ウトヤ島で起きた、無差別殺人事件を72分ノーカットで描いた作品。

この作品のすごいところは、なんと言っても72分ノーカットで逃げまどうシーンを描いたことにある。
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エスター(2009年製作の映画)

3.5

ある家族に養子として引き入れられたエスターが惨劇を起こしていく作品。

このエスターはただの、快楽的なシリアルキラーではなく、人の感情や行動も操れる洗脳的な一面もあるため、ものすごく恐ろしかった。
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

ジム・キャリー演じるトゥルーマンがの人生が、リアリティーショーとして、全世界に生放送されている作品。

俯瞰的にトゥルーマンの人生を観ると、全て操作された世界で過ごしている。いかにも感動ストーリーが敷
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.0

ミリオネアの回答が全て、自分の人生をが解答になっているという作品。
この作品は、インドの現状、インドの歴史、人間の成長物語、全てが詰まっているものだと、感じた。
ただ一つ言えることは、人を愛する気持ち
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.5

貧しい女性がボクサーになり、サクセスストーリーを描いていく作品。

スポーツ映画でこんな急展開で話が進んでいく映画は他にないだろう。これがまた、とてもハッピーエンドとは思えない方向に、じわじわと向かっ
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