ホーンつのさんの映画レビュー・感想・評価

ホーンつの

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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.7

ポルトガルの宣教師2人が、自分らの師フェレイラを長崎に探しに行くお話。

幾度と出てくる踏み絵のシーンは、緊張感の連続であった。

物語が進むにつれ、自分が棄教しないせいで信者達が目の前で拷問にあい、
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.5

とある中学校「2年6組」の3学期に密着したドキュメンタリーのお話。

この作品はプライバシーの面もあり具体的なことは記載はできないが、クラス全員が様々なことを考え、前を向いていた。
14歳と言えど、と
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.9

主人公DOGとロボットの心温まるお話。

この作品が他の映画と大きく違うところはアニメーション映画で無声であり、人間が一切出てこないとこであろう。

ただ、DOGとロボットの人情味がすごく出て感情移入
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.3

学年新聞に4コマ漫画を描いてる藤野と、同じく新聞に風景画を描いてる引きこもりの京本が、あるきっかけで出会い、2人の運命が動いていくお話。

2人の関係性、努力、葛藤を1時間で、ここまでまとめ上げたのは
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.8

13年間の獄中生活を終えた三上が社会の中で葛藤しながらも生きていくお話。

三上は正義感が人一倍に強く、困っている人を見つければ必ず助ける性格で、そこら辺にいそうな明るいおっちゃんであった。
聞こえは
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.4

世界的な停電が原因で、みんなの記憶から「ビートルズ」が消えてしまい、自分だけしか知らないという世界になっているお話。

ビートルズにあまり、造詣が深くない自分でも、ストーリーが単純明快で楽しめる作品で
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大きな家(2024年製作の映画)

4.7

ある児童養護施設の日常、現実をドキュメンタリーで撮影したお話。

児童養護施設の子達は、理由は様々だが、両親に月一回会える子もいたり、会おうとしても会うのを濁されてずっと会えない子もいた。
ただ、そこ
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.2

紀元前存在していたスパルタ軍の戦いの模様を描いたお話。

スパルタ軍VSペルシア軍の戦いを描いている。筋骨隆々の男たちがペルシア軍をバッサバサ倒していく映像はとても迫力のあるものであった。この様なシン
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ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

3.9

戦後から13年経った高度経済成長の中、東京の下町で暮らす人々の人情模様を描いたお話し。

正直言うと、平成初期生まれの僕は、テレビや冷蔵庫が家に来た時の感動は共感は出来なかった。ただ、新しいゲーム機、
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

4.2

統合失調症を患った姉とその両親の生活模様を25年撮り続けたドキュメンタリーのお話。

僕は、こんなに生々しいドキュメンタリー映画を観たことがない。生々しいという言葉が合ってるのかも分からない。心の底ま
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.6

病気を患ってる山内咲良と、同じクラスメイトの僕が次第に打ち解けていくお話。

こんなに心が苦しくなる作品は数少ないのかもしれない。

僕は、鑑賞中は咲良が通り魔に刺された時、原作者が悪趣味すぎると思っ
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ビリギャル(2015年製作の映画)

3.2

学校一成績の悪いギャルが1年半で偏差値40上げて慶應大学に合格するお話。

内容としては、ものすごくシンプルで、そのサクセス部分を描いてるものであった。
主人公のさやかはギャルではあるが、坪田先生の言
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.3

とある空き地のベンチ1つで、さまざまなエピソードが繰り広げられていくお話。

まず、オープニングの広瀬すずの純朴な女性の演技に引き込まれた。少し距離のある座り位置。思いを寄せている男性へのアプローチ。
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.2

過去に戻れる喫茶店で、後悔ある人々がタイムスリップを使って、過去と向き合っていくお話。

主に4人のストーリーからなるエピソードで話が進んでいく。
各々のエピソードは、誰しもが経験した、もしくは、これ
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陰陽師 〜おんみょうじ〜(2001年製作の映画)

3.1

陰陽師として活躍する安倍晴明が、都の裏で暗躍する道尊と対峙して、都を守るお話。

物語としては、勧善懲悪もので観やすいし、僕みたいな歴史に詳しくない人でも楽しめるといった内容になっていた。

主人公の
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.3

ミシュランレストランをクビになり、どん底から這い上がる1人のシェフのお話。

内容としては、王道のサクセスストーリーであった。レストランをクビになり、屋台でキューバ料理を始め、後に大成功させ、元妻とも
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関心領域(2023年製作の映画)

4.3

アウシュビッツ強制収容所の真横で暮らす所長の家族の生活模様を描いたお話。

この映画は、暗闇の中の不気味な音から始まり、不気味なエンドロールで完結する。
正直、ほんとに気味が悪かった。
人の悲鳴にも聞
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トップガン(1986年製作の映画)

3.8

マーヴェリック演じるトムクルーズがトップガンを経て一人前になっていくお話。

この作品は男のロマンが詰まってる作品ということ以外、言うことがない。
戦闘機、バイク、男の友情、イケイケの恋愛。

そして
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

役所広司演じる平山の何の変哲もない1日を描き続けるお話。

僕は鑑賞中、正直この作品に、そこまで感情移入が出来なかった。もっと様々なことが起きたりしないものか、ルーティンの範疇から抜け出せばいいのにと
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

4.8

冤罪で捕まった発達障害の父親が娘を守るために、死刑になる悲しいお話。

韓国版グリーンマイルというとでもいいますか、本当に作中が心温まるお話で進んでいくのに、ラスト悲しく終わるのが、この映画の醍醐味と
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カンフーハッスル(2004年製作の映画)

5.0

主人公、シンが火雲邪神の一撃を経て、カンフーに目覚めて懲悪していく物語。

少林サッカー同様、カンフーハッスルは何度見ても楽しめる映画である。ストーリー内のコメディー要素、シリアスさ、見やすさが抜群で
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少林サッカー(2001年製作の映画)

5.0

少林拳を用いて、サッカー全国大会を優勝するという物語。
コメディ要素、ワクワク、勧善懲悪、友情のバランスがここまでバランスよく、なおかつシンプルに描かれている作品は数多くないのではないか。
また、少林
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消された女(2016年製作の映画)

3.5

当時の韓国の実態を著しただけの映画かと思いきや、ラスト5分で全てをひっくり返すという急展開な映画であった。
途中までの実態の解き明かし等でも楽しめるので飽きがこない。しかも内容がシリアスであり、逃亡し
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.5

僕は数ある映画の中で、余韻、胸糞悪くラストを迎える映画だと思う。やはり、救いがまるでない。
刑事役ジュンホ、犯人役ヨンミンの掛け合いのシーン、なんとか逃げて幸せになってほしいミジンのシーンの繰り返しで
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

格差社会のある二つの家族が混じり合っていく、コメディからサスペンスへと変化する映画。

前半部分は、まさにパラサイトという題名通り、富裕家族の家に、長男をきっかけに家族全員が身分を偽って、どうやって住
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.5

洋画の悪魔祓いよりも、アジアの悪魔祓いの方が心の奥底をくすぐる気持ち悪さがある。「エクソシスト」等の悪魔祓いも十分怖いが、アジアの悪魔祓いは表面的ではなく、後味がずっと残るような、気持ち悪さがある。>>続きを読む

母性(2022年製作の映画)

4.0

母視点、娘視点で描かれる、愛情とは何かを描いた作品。
同じシーンであるが、各々の視点で描かれていて、そこに相違があるのが斬新で面白かった。
正直、幼少期から母親が、あんな感じだと、性格が歪んでおかしく
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.0

天才数学者、石上が隣人の殺人トラブルを隠蔽する作品。
この作品はなんと言っても、石上を演じる堤真一の演技が素晴らしい。
石上の苦悩、石上の歪んだ愛、石上の一途なところ。
石上は、関係ないホームレスを殺
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

この作品は、普遍的なカップルの始まりから終わりまでを描いた作品。
この映画のすごいところは、波を作らず、ただカップルの日常を描いてるだけなのだ。
だからこそ、見る人全員が没入して、登場人物1人1人に感
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

4.0

主人公出身の村の「幸せの絶対総量が決まっている」という考えのもと、ストーリーが進行していく。

この作品は言うなれば、日本版「ミッドサマー」の様に感じた。一つの集合体、共同体、今回は村であったが、その
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愚行録(2017年製作の映画)

4.0

妻夫木聡演じる記者、田中が一家殺人事件の真相を追い求めるという作品。

取材をしていく中で、殺された一家の関係者が数人出てくるが、全員が人間の醜い部分を持っているのだ。

女を弄ぶ者、嫉妬が激しい者、
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夜を越える旅(2021年製作の映画)

3.5

大学を共にした旧友との久しぶりの変哲のない小旅行であったが、サヤが現れ、急展開していくホラー作品。

90分のうちの60分ぐらいはフリであり、何の変哲のない小旅行を見させられる。
そこから、死んでいる
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

24人殺害を犯した猟奇的殺人鬼の依頼を大学生が解き明かしていく物語。

この映画を視聴して、不思議な気持ちになった部分があった。
阿部サダヲ演じる榛原は絵に描いたようなサイコパスであった。道場の余地も
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正欲(2023年製作の映画)

3.5

登場人物、3人の価値観「普通とは何か?当たり前とは何か?」を問う物語。

今回のテーマは「水」であった。何色にも染まっていない、形も状況によって変わっていく。

この作品では、稲垣吾郎が普遍的な世界、
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.0

カルト集団に属する3人が信仰のために、無人島で生活している作品。
ただ、あることがきっかけで、異性に目覚め、人間の欲望が剥き出しになっていく。

このカルト集団の目的は、信仰をすることで、自分を浄化し
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市子(2023年製作の映画)

4.0

婚約寸前の市子が何故、失踪してしまったのかを解き明かしてて行く作品。
物語当初は、感情のもつれぐらいだろうと思って、観ていたが、そんなことはなく、市子の壮絶な過去があっての失踪であった。
戸籍がないこ
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