アンドウさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こんなに楽しく観れる映画は久しぶりで、ワクワクしながら展開に没頭してしまった。
少し残酷なようにも感じたが、生活のレベルというものは本人の能力次第であることがよくわかる作品であった。
努力を惜しまない
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七つの会議(2018年製作の映画)

4.5

組織という社会の強固さを強く感じた作品。
会社のようなものは、人間が生きていく為のツールのはずであった。しかし、いつの間にか会社の存続の為に人間が搾取されるようになった。その搾取とはまさに「他者を思い
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カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

王道の物語だなと感じた。
昨今、正しさを見失いつつある社会の中で、「悪は本当に悪なのか」「正義は本当に正義なのか」を問う作品が多数世に放たれた。
私自身、そのような作品はあまり好めない。
面白いのは事
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凶悪(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

演技力の高い俳優ばかりで、更にバイオレンスな場面もあり、悍ましさすら感じた。
この作品で最も思うことは“真実は必ずしも正義とは限らない”ということだ。
ジャーナリストである主人公は真実によって社会に蔓
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なかなか形容しがたい不穏さがあり、この作品全体を整えているように感じた。
この手の作品(催眠術、暗示等)は多く世に出されているが、その中でも本作は冗談めいたものを一切除外していた。
ただ、そこにある恐
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蟹工船(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

社会的なものをとても感じた。
支配の構造がよく表現されていた。
過酷な労働作業の現場の会話が印象的で、上野英信氏の著書「地の底の笑い話」を連想させられた。
といっても話の内容は違う、けれど大海原の上の
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