アニローズさんの映画レビュー・感想・評価

アニローズ

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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

2.9

大怪獣と人間、地底人たちによるご都合主義全開映画。
怪獣バトルロイヤル系は配信で見るばかりだが、たまには劇場鑑賞してその魅力に触れてみようと意気込んで着席したが、中盤頃には「早く終わってくれー」と思い
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.6

ロシアによるウクライナ侵攻後、要衝の港湾都市・マウリポリに残ったAP通信記者による20日間の記録映像。

当地の惨状が生々しく記録され、何もできない自分に無力感だけが残りますが、ウクライナ軍人や医師が
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.9

必殺技「アイアンクロー」で有名なプロレス一家=フォン・エリック家。その一家を襲った数奇で波乱に満ちた人生を描く。

プロレスシーンの描き方が秀逸で、人生模様よりもそちらの方に目が行った。ボクシングや総
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変な家(2024年製作の映画)

3.2

客層が若いことは予想していたが、ここまで若いとは。小中学生の集団が押し寄せていて、上映中も会話があちこちから聞こえてくる始末。

肝心の作品は…編集が明らかに下手ですね。片渕家に乗り込んで以降は不自然
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異人たち(2023年製作の映画)

3.3

山田太一の原作「異人たちとの夏」も、大林監督の同名映画も未鑑賞。
本作の宣伝でペット・ショップ・ボーイズのフェイバリットソング「Always On My Mind」がメインソングのように掛かってて、何
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.7

イランで実際に起こった連続殺人事件に基づく作品。女性蔑視や狂信的行為などが描かれ若干不快なうえ、ミステリーやサスペンス要素が弱くて作品自体に魅力を感じず。
主人公のジャーナリストも一線を越えています…
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

第96回アカデミー賞7部門受賞作にして、敬愛するクリストファー・ノーラン監督最新作。

正義と悪、決定権と責任、戦争の悲しみなどが、原子爆弾開発を指揮したオッペンハイマーの半生を通して描かれる大作。集
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

4.4

実力派俳優と人気若手女優を配し、流行りのミュージシャンが主題歌を担当して、ヒロインが亡くなる…という東宝が20年ほど前にヒット作を連発した時代の作品を観るようだった。
これが懐かしさもあり、メチャクチ
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.3

流行りの先行上映にて鑑賞。

韓国語の「イニョン」とは「袖触れ合うも他生の縁」のような意味。このキーワードを元に展開される幼馴染の男女の物語。

若い頃に観たら共感や感動が無い作品だったろうが、歳を重
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

先行上映にて。

中盤の香料採掘機撃破や最後の奇襲作戦など、音楽と映像が融合した戦闘シーンは脳裏に焼き付く迫力。これだけでも劇場鑑賞を薦めたい。
また、新たな登場人物のキャスティングも秀逸。フローレン
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.9

「キングスマン」のマシュー・ヴォーン監督による新たなスタイリッシュスパイアクション。

同監督は音楽の使い方が本当にうまい。本作でも選曲とタイミングが絶妙。エンディングもノリノリな曲で最後まで楽しめた
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.2

本作のメインコピー「本格ミステリー・サスペンス」は明らかに誤りです。本格的と謳えるミステリーやサスペンスの要素は皆無で、新たなマーベルの一面を期待する方は騙されます。この表現にOKを出した責任者は宣伝>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

夫婦と一人息子が住む人里離れた雪山の山荘で転落死した父親が発見される。視覚障害のある息子は愛犬と散歩に出ており、家には母親(妻)しかいないという状況で、検察は妻に疑いをかけ起訴する。果たして父親は自殺>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.9

FIFAランキング世界最下位・アメリカ領サモアのサッカー代表監督に就任したトーマス・ロンゲンが奇跡の1ゴールと初勝利を目指す実話に基づく作品。

人はどこでも幸せになれるし、いつでも巻き返せることを描
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.2

ガイ・リッチー最新作。
20年に及ぶ米軍のアフガニスタン駐留時、アメリカへのビザ発行を期待した若者達は米軍への通訳に協力するが、米国が撤退した今、異教徒扱いされ苦境に立たされる者達がいる現実を描く。
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.9

原作未読。
パニック障害やPMSに悩む男女が様々な交流や周囲の支えを通して前向きに生きていく姿を描く。 

原作内容を無理矢理詰め込んだと思われる要素が多々あり気になった。
ロンドンに転勤した山添の恋
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

私の映画史において「タイタニック」に次ぐ好きな恋愛映画。

列車の中で偶然出会った2人が急速に惹かれ合い、一緒に降りたウィーンの街で日の出までを共に過ごす会話劇作品。

配信で何度も観たが、今回は初め
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.5

"韓国年間最長No.1記録を樹立、映画賞で25冠の最多受賞!"
突然現れた本作の大型広告に魅了され、最近まで存在すら知らなかったが鑑賞。前から話題だった?

韓国史における謎の事件を題材に、宮廷の盲目
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

"綺麗なモノしかあかんかったら、この街ごと全滅や"

最下位になると不恰好な刺青を彫られるカラオケ大会を乗り越えるべく、ヤクザの若頭代理が美声を持つ中学生に歌の指導を依頼するストーリー。

既視感のな
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.0

2002年10月、若手営業だった私は北朝鮮拉致被害者の帰国中継を訪問先の広告会社のテレビで見ていた。母国の地を踏み、家族と抱き合う感動的なシーンをみて、当時中継を見ていた人間のほとんどは拉致問題解決や>>続きを読む

湯道(2023年製作の映画)

3.8

単純な全編コメディ作品を予想していたが、幸福論やアイデンティティ、事業承継問題などで話に広がりをもたせつつ、最後は「湯(you)are my sunshine」を皆で歌いながら終了する湯上がりのように>>続きを読む

ブルーバック あの海を見ていた(2022年製作の映画)

4.5

海洋生物学者のアビーは母親が倒れたとの連絡を受け、故郷のオーストラリアに帰国する。喋ることができなくなった母を世話するアビーは、母と過ごした少女時代に思いを馳せる。
ロバーズヘッドという入り江に潜り、
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

第72回ベルリン国際映画祭グランプリ受賞、第95回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート作。

複雑な家庭環境で育ち、周囲とのコミュニケーションが苦手で引っ込み思案のコットが夏の間に預けられた親戚夫妻と
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.8

42歳独身でコミュ障の陽子が父の葬儀に向かうためのヒッチハイクを通して遅ればせながらの成長を遂げるロードムービー。

コミュ障という設定のため陽子(菊池凛子)の台詞がとにかく少ない。ついでにBGMもほ
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Lift/リフト(2024年製作の映画)

4.0

主人公達が世界の都市を股にかけて活躍するNetflixオリジナルのアクション映画が大好きです。最近では「6アンダーグラウンド」「グレイマン」「ハート・オブ・ストーン」などは超好み。

本作「リスト」も
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

好みの作風でないのに、賞レースの中心や話題作だからと鑑賞して後悔するのは映画あるあるか。私はエログロが苦手だし、奇妙な動きや表情をするキャラも敬遠気味。だから「ミッドサマー」や「チャーリーとチョコレー>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.6

10年ほど前まで、東野圭吾は新作を必ず発売日に購入する最も好きな作家だった。だがある時、彼の作風に「飽き」と「慣れ」の間のような感覚を抱き、突然読むのをやめてしまった。今でも平積みになった彼の作品を書>>続きを読む

雪山の絆(2023年製作の映画)

4.0

1972年、ウルグアイ。
ラグビーチームを乗せてチリ・サンティアゴに向けて飛び立った航空機がアンデス山脈に墜落。
生存者の29名は想像を絶する過酷な環境の中でサバイバルのために究極の決断を迫られる…。
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.2

「笑いのカイブツ」というタイトルのわりに全く笑いはない。そもそも主人公・ツチヤタカユキの人物像や原作を読んでいなければ楽しめない内容とも感じた。

ツチヤタカユキは人間関係が不得意で、言葉(台詞)が少
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.3

大災害によって崩壊した韓国の都市において唯一倒壊を免れたマンション。住民は生き抜くために代表を擁立して団結。助けを求める外部者を排除したり、遠征して食料を掠奪したりして強固な共同体を築くが、一人の少女>>続きを読む

僕が宇宙に行った理由(2023年製作の映画)

3.9

本年最後の劇場鑑賞。
前澤友作・ZOZO前社長の宇宙に行く過程とISSでの生活を追ったドキュメンタリー作品。

大画面で見る宇宙からの地球は壮観でした。

大事を成すより、身近なことを充実させるという
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

4.1

"統一とは、会いたい時に会えることだな"

ストーリーは映画タイトル通り。
38度線の監視所にいる韓国兵士が57億ウォンの当選くじを手にしたが、それが風に流されて北朝鮮領域へ"不時着"する。くじを取り
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女優は泣かない(2023年製作の映画)

3.9

スキャンダルで仕事を失った女優・園田梨枝は、生まれ故郷の熊本を舞台とした密着ドキュメンタリー作品の撮影を渋々承諾する。その作品の成功でドラマ部門への異動を果たそうとするディレクター・瀬野咲と組むことに>>続きを読む

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.4

暴君バリサリウスの軍隊が辺境の星に侵攻し、村人の平穏な生活は終わりを迎える。これに対抗すべく異邦人として村に住んでいたコラは共に戦う戦士を集めるため未知なる星へ旅立つ──。

世界観は「スター・ウォー
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

ホラー映画と言えるのか疑問。
強烈な恐怖体験もなければ、ジワジワと不安を煽ってくる展開もなし。
調子に乗った若者の自業自得映画だった気がする。

80〜90年代のハリウッド映画で育った私は「全米興行収
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.8

"信じたいと思ったものは、信じるに値するものだ"

子供の想像によって生み出される友達=イマジナリー。父を失った少女アマンダに生み出されたラジャーはその純粋さゆえ、イマジナリーを喰らうミスター・バンテ
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