影山影司さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.0

ビジュアルは美しいがストーリーに関しては完全に合わなかった。世界観にしても、前作のアジアの雑踏の息遣いが感じられるような雰囲気が失われ、無意味に日本語や「エキゾチックな諸外国」をイメージさせるものが散>>続きを読む

エリジウム(2013年製作の映画)

3.5

ニール・ブロムカンプ監督がメジャーな映画業界から退いてYoutubeで作品を公開するようになったのが何となく分かる。第9地区やチャッピーでひしひしと伝わってくる作家性が、エリジウムからは消えている。>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

4.0

多重人格ものを見る度に、役者ってスゲェなと思う。
大人や女装している人格よりも、子供の人格がメチャクチャ怖かったし、ダンスを見ながら絶望する少女の顔も迫力があって好き。

シャマラン監督の作品は、感想
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ゾンビ・サファリパーク(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『0キルストーリークリアの実績を解除しました!』

 ゾンビ映画を撮りたいという気迫は伝わってくるけど、ゾンビ映画で面白いものを撮ろうという気迫は感じられなかった残念な一本。
 物語が動き出す(ゾンビ
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.8

今となってはもう見ることが出来ない古き悪しき英国の姿。

ジェイソン・ステイサムがマッチョ役じゃなくって世間のはみ出しものっぽい所が良い。ああいう落ち目の役が良く似合う。ブラッド・ピットは世界で一番の
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.5

敵を作って遊ぼう汚物は消毒だーッ!

デンゼル・ワシントンが敵を作りまくって殺りまくる映画。ほぼほぼおっさんしか出てこないが、チョイチョイ出てくる女性陣がなんかカワイイ。KAWAIIは正義だし、デンゼ
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チャッピー(2015年製作の映画)

3.9

カニと忍者でカワバンガ!
プロムカンプ監督は、定番のストーリーに悪の要素をブチ込むことで奇天烈な世界観を作る天才だ。ギャング、科学者、軍人、南アフリカの知能指数の低い奴らが、寄ってたかってチャッピーを
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ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

3.7

取り立てて何が面白いわけじゃないんだが、なんだか引き込まれた映画。あえて言うなら狂気が垣間見える瞬間が良かった。看守が友人を追い込んだことに腹を立てて攻撃に出た主人公が、相手の名前を叫びながら棚を揺す>>続きを読む

第9地区(2009年製作の映画)

4.5

FUCKの数だけ強くなれるよ
アパルトヘイトにいるエビのように

二回目の視聴。やはり何度見ても良いものは良い。
完璧と言っていいだろう。

主人公は基本的にクソ野郎で、この物語に「成長」とか「協力」
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.0

何年ぶりに見ただろうか。二回目の視聴。イギリスのコメディって特別爆笑するわけじゃないんだけど、なんだか面白いシーンの連続で良いよね。本作もゾンビの気配はず~っとするのになかなか主人公が気が付かないので>>続きを読む

シャフト(2019年製作の映画)

4.0

前作があることを知らずに視聴。かなり楽しめたが、黒人にとって特別な位置取りという映画を軽いノリで作っているというバックボーンを知った上で見たらもっと評価が上がったかもしれない。

古き良きアメリカのア
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CUBE(1997年製作の映画)

5.0

個人的殿堂入り作品。
もう十回くらい見てるんじゃないかな。
今回は初めて英語字幕+英語音声で見た。
歴史的名作なのに、SAWに比べこちらはイマイチ有名になりきれていないのは何でだろう。
今となっては古
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iBoy(2017年製作の映画)

3.5

取り立てて何がどう凄いという訳ではないがなかなか面白かった。どうせ無双展開にするならラストバトルも密告もすべて計算した上でボスを呼び込んだ展開にすればもっと燃えたのではなかろーか。

イギリスの団地と
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人狼(2018年製作の映画)

3.0

期待してみたが面白くなかった。

世界観が公安VS特機隊で始まり、最後は男女の問題に纏まってしまったのでスケールダウンしている。主人公とヒロインの出会いをもっと早い段階に持っていってそこから各組織の陰
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ザ・グレイ 凍える太陽(2012年製作の映画)

3.2

2時間近い映画を見せようと思ったときに、娯楽映画は作中で手を変え品を変え面白い要素を提示しなくてはいけない、と考えている。

ザ・グレイの舞台はとてもシンプルで、雪原、狼、七人の人間という要素だけ。な
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

4.4

漫画版を何年も前に読んでいて初めての視聴。完璧と言っていいだろう。

特筆すべきはやはり「試行錯誤」感を全面に打ち出しつつ、視聴者が観ていて飽きないテンポ。省くべきところは省き、「俺ならこうするのにな
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ノア 約束の舟(2014年製作の映画)

3.0

全体的に面白くない映画だが、衣装やら火薬めいた鉱石やら、監督は実はポストアポカリプス映画にしたかったのでは、と思いながら見た。


そもそも聖書に登場する人間というのは激情家が多く、ノアもその一人なの
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ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

4.0

良い映画だと思う。

やはり屈強な男たちが圧倒的な状況に追い込まれて戦うさまはいくつになってもたまらない。冒頭でBUDsの訓練シーンから始まるが、あれはもう少し見せ方があったんじゃないかなと思う。訓練
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ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

SAWは1が至高でそれ以降は蛇足、特にファイナルに近づくほど酷い作品になる。とはいえ毎回シリーズを追ってしまうのはやはり設定に魅力があるからだろうな。


良い点
刃物による人体破壊が見られる
映像や
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ライフ(2017年製作の映画)

3.2

悪くはないけど、良くもなかった。


良い点
ちゃんとした日本人が日本人役で出る、日本人だからといって英語が下手とかステレオタイプないじられ方をしない。
無重力感がある。
基本的に話に無理がない。
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.5

流石はクリント・イーストウッド。
完璧と言っていいだろう。

戦場と平和な米国のギャップでPTSDになる様を描写する映画は多いが、今まで見た中でこの映画が一番淡々と戦場に心を置いてしまった様子を描いて
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パージ:大統領令(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

殺人ツーリストとか殺人女子高生とか、前半のフリがことごとく生かされていないのにズッコケた。1→2→3で規模を拡大したり、パージサーガに一応ケリを付けるというのは分かるがそのせいで凡百の駄作になってしま>>続きを読む

流転の地球/さまよえる地球(2019年製作の映画)

2.8

クレイジーな発想から生まれた世界観とクソみたいな脚本が折り重なってなんとも評価し難い作品となっている。美術表現はかなりキレイで、物語が動くまでの世界観説明が一番面白いポイントだった。

なんといっても
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.0

初めてちゃんと見たかもしれない。

映像表現の凄さとか基本的な面白さとか、キチンとした作品とは思うが語りたくなるポイントは特になかった。

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.5

およそ三時間ほどにもなる映画で、なんでこんなに長ぇ~んだ? と思って見たが見事な一作だった。完璧と言っていいだろう。

シリアスとかカッコいいとか残酷とかが行き過ぎるとギャグみたいになってしまうんだが
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メメント(2000年製作の映画)

4.2

10年ぶり位かな。当時まだ20そこそこだったためか、印象が全く残っていなかった。多分、有名だから見てよく理解せずに終わったんだと思う。

久々に見るとスゲー面白かった。キャラのイメージが最初と最後で変
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.6

Kappa no Sanpei...Kappa no Sanpeiやないか!
屁をこくことで水切りの如く水泳を披露するダニエル・ラドクリフに、しょーもない事ばっかり言う割にやたら本質をついているような
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.5

一作目はかなり好きだったが今作は残念な作り。聾唖の女暗殺者とか、旧友との死闘とかミラーハウスバトルとか面白い要素はたくさんあるのに、それを有効に活用しきれていない感じが残った。

前作では妻と家と車を
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FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

4.5

かなり良かったが失敗が確約された超豪華フェスというやつを準備段階からじっくりていねいに撮影してあるので見てておっかなくなった。下手なホラームービーより恐ろしい。

昔っから会社はNo.2が決めると言う
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テイク・ユア・ピル: スマートドラッグの真実(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリー+オシャレ演出。


話の肝は「ドラッグに賢くなる作用はないが、ドラッグを飲むと賢くなった気がして自信がつく」という部分。多分このドキュメンタリー観た大半の人が「自信がつくなら俺も欲し
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ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-(2018年製作の映画)

4.0

地球平面説を信じる人々のドキュメンタリー。

熱烈な平面説支持者である息子と、「あたしはそんなことどーでもいいわヨ」みたいなお母さんのコメントがチョイチョイ差し込まれるのが良い。
荒唐無稽な話をどうし
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

変形型ゾンビムービー。敵はゾンビじゃなくて、見ると自殺したくなる何か(と、サイコパス)。中盤くらいまでは面白かったけど、設定を活かしきれていない感が非常に残念な作品。色々気を使っている作品なだけに敵は>>続きを読む

ドーンウォール(2017年製作の映画)

5.0

完璧な作品と言っていいだろう。

自然は残酷だが、人間も同様に残酷だ。主義主張のために人質を取るテロリスト、脱出のために殺人を犯してしまう若者、そんな若者を食い物にするTVショー。学校に馴染めずに山登
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