ヤマニシさんの映画レビュー・感想・評価

ヤマニシ

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ハイテンション(2003年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 うーむ、そういう展開か、ミスリードというのも大分無理のある設定。まあサスペンスとして真面目に推理するような作品でもないので、そこまで気にしなくてもいい気はするが。
 スプラッターホラーとしては定番の
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 沖縄で起きた戦闘をとあるアメリカ人に焦点を当てた映画。敬虔なキリスト教徒で暴力を行使することを拒み、愛国心から従軍するも衛生兵として参加する。映画の前半は彼の宗教的な信念と軍隊の規律との軋轢が描かれ>>続きを読む

この夏の星を見る(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 致死量の青春を浴びた。おじさんには眩しすぎたよ。 
 コロナ禍により行動制限が課された中で学生生活を余儀なくされた中高生の話。すべてのことが制限されているわけではないけど、文化的な活動の多くは制限さ
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F1®/エフワン(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 主人公のキャラクター、男の子がめっちゃ好きなヤツやん!飄々としてるけど実力はきちんとあって、実は裏できちんと努力してて、でも過去に大きな挫折を味わってて、どこかに所属したりせず風来坊みたいに生きてる>>続きを読む

でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 昔あった冤罪事件をモデルにした映画。wikipediaを見る限り詐称した被害とかはかなり事実に沿っているらしい。映画で柴咲コウの役が明らかに異常だとわかるようになっていたが、実際はあそこまで露骨では>>続きを読む

かたつむりのメモワール(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 よかった。内気な女性と生き別れた双子の弟の話。お互いを思いながらも諸々の事情で会うことができず、文通を通してのみお互いの近況を知るのみ。お互いに苦しい環境に身を置きながらも主人公は友人である老婦人、>>続きを読む

罪人たち(2025年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 主人公の超絶技巧のブルースにおびき寄せられた吸血鬼が大暴れ...ではあるが、吸血鬼のあまり知られていない特徴である「許可がない限り家の中に入れない」が早い段階で明らかになり、下手なことをしない限り家>>続きを読む

フィツカラルド(1982年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 オペラハウス建造のためという主人公のひたむきな情熱がバックボーンにあるので、かなりの無茶をしながら山越えを敢行する姿勢を素直に応援する気持ちで見れた。先住民とのコミュニケーションがきちんととれている>>続きを読む

火の馬(1964年製作の映画)

3.7

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 田舎で生まれ思い人と添い遂げることのできなかった男の一生。ストーリーはそこまで面白くはなかったが、衣装や音楽が非常に好みだった。ホラーじみた演出も楽しかった。

天使の復讐(1981年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 レイプの復讐を発端に男性に対する殺戮を始める女性の話。当初こそ男性への恐怖の裏返しから殺害をしていたが、徐々に女性に危害を加える男性全部に攻撃を始めるように暴走する。始めこそ主人公に同情していたが、>>続きを読む

ドールハウス(2025年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 ほどよい心霊系ホラー。丁寧なつくりで見やすかった。やっぱり物理的なパワーに訴えてくるより、認識阻害系みたいな心霊要素の方が怖い。じわりじわりと日常を侵食する日本人形の不気味さと、いつそれが具体的な危>>続きを読む

JUNK WORLD(2025年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

近未来SF的要素と退廃的終末要素を組み合わせた舞台が見どころ。強化ロボットや核汚染のような異形のクリーチャー等、それらしい要素をストップモーションアニメで作成している。前作同様、個性的な世界に浸れる>>続きを読む

バード★シット(1970年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 鳥になりたい少年の話。少年にちょっかいをかけるとトリの糞が直撃したのち絞殺体として見つかる。登場人物の多くが奇怪な言動をする。主人公も大概だが、主人公が懸垂している前で絶叫しながら自慰をする女の子や>>続きを読む

国宝(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 歌舞伎はよく知らないが楽しめた。映像では人物の顔面のアップが多用されていたが、実際は客席からほとんど細かい表情は確認できないだろうし、そのあたりは映画用にチューンアップされているんだろうという気がし>>続きを読む

トムボーイ(2011年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 タイトルの「トムボーイ」とは本来「がさつな男の子」というスラングで、転じて「伝統的な女性の役割に当てはまらない女の子や女性」という意味らしい。作中ではまさしく主人公がそんな感じ。性同一性障害なのか男>>続きを読む

シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 こ、これは...、なんだ?最後まで訳が分からなかったが圧倒的なビジュアルと過度に強調された芝居や言い回しが魅力的。壮大な話をしているんだろうなぁ、とぼんやり見ながら映像美を楽しんだ。退廃的な衣装やセ>>続きを読む

ヴィクラム(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 うーむ、終盤の盛り上がりは悪くないんだがそこに至るまでが長いし設定も展開も複雑。前半は捜索パートでほとんどの尺を使うので見せ場も少ないし(前半だけで普通の映画一本くらいの尺はある)、前半最後の展開も>>続きを読む

コンパニオン(2025年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 暴走したロボットがもたらした惨劇...、だがどちらかというとロボットは被害者側で、自分が破壊されるのを防ぐために暴走する。人間サイドの身勝手な都合に振り回され、自分をコントロールする装置で操られてな>>続きを読む

マイネーム・イズ・ハーン(2010年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 9.11後のアメリカで暮らすムスリムの話。義理の息子をヘイトクライムで亡くし、妻と再び暮らすため大統領に会う旅をするロードムービー。ハーンの愛嬌のある人柄と家族との交流を丁寧に描いていたからこそ、義>>続きを読む

ルナ・パパ(1999年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

 なんとも小気味よいコメディ。月の夜に孕んだ子の父親を捜す話。異国情緒あふれる景色と共に各地の劇場を旅する。主人公は村の人間からいじめられたり父親から怒られたり悲惨な場面も多いが、タッチが軽いのでそこ>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 宇宙開発計画の中で活躍した黒人女性の話。時代背景を考慮すれば、黒人+女性という二重の被差別属性を持つ主人公たちの苦労は計り知れず、映画ではわかりやすくトイレやコーヒーポッドで構造化された差別を可視化>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング(2025年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 後編。前作で謎の鍵一対を入手しガブリエルとの闘いに勝利したイーサン。しかし依然としてエンティティの脅威は残っており、入手した鍵を用いてエンティティを打倒するのが今作の目的。前作では新ヒロインがいまい>>続きを読む

岸辺露伴は動かない 懺悔室(2025年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 お見事。動かないシリーズの原点である懺悔室のエピソードを実写化した作品ではあるが、原作のエピソードは前半のみで、後半はそれを下地にしたオリジナルストーリーが展開される。オリジナル要素がいかにもジョジ>>続きを読む

パディントン 消えた黄金郷の秘密(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。面白かったが、2の方が面白かった。続編ゆえにどうしても比較してしまう。2に比べてストーリーに奥行きがないのというか、家族との絆を示す描写が淡泊で、それぞれの見せ場も少ない。特に娘とママは>>続きを読む

サブスタンス(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 ルッキズムとかエイジズムとかへのアンチテーゼ的な作品...らしい。終盤の展開に入るまでは確かにそんな感じの作品ではあったけど、一回サブスタンスを辞める決断をしたかと思えば、やっぱり若々しい自分の姿を>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 一昔前のアメリカの映画って感じだ。クソガキ臭漂う女の子の映画。斜に構えて世の中のあらゆるものを舐めてて、そのくせ自分は他の人間と違って優れていると思ってるあたりもリアルなクソガキを感じた。(ここまで>>続きを読む

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 終盤の捕獲シーンまでは丁寧な描写で面白く見てたが、あのシーンはさすがに無茶苦茶じゃない?勿論、架空の法律に基づいた処置なのはわかるが、あくまで保護者の申請に基づいてるはずなのに、警察くらいの暴力を駆>>続きを読む

愛、アムール(2012年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 老々介護の映画。悲しいオチで終わる。(冒頭でオチは明示されてはいたが。)動けないだけならまだしもまともにコミュニケーションも取れなくなると辛くなるのもまぁわかる。とはいえ殺すこたぁないだろうと思うし>>続きを読む