ありもちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

来る(2018年製作の映画)

4.0

よくわからんアイドルや旬な俳優陣が蔓延る邦画界の中で珍しいキャスティングに惹かれて鑑賞。
前後半で霊的な恐怖と人間的な恐怖の両面で楽しむことができた。
ド派手な血の描写も安っぽくなく良い。
しっかりと
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.5

青春映画だった前作に比べると面白味は劣る。
主要キャラそれぞれに恐怖パートを用意してあったのは嬉しかった。
いくら何でも尺が長過ぎるのと、恐怖描写が単調に成り下がっていたのが目についた。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.5

音を頼りに犯人を追い詰めていく敏腕刑事ものかと思えば一味違う展開が良かった。
映画なのに小説を読んでいる時に近い気分で観ていた。
ワンシチュエーションなのに面白い、正に発想の勝利たる作品。

28週後...(2007年製作の映画)

4.0

冒頭の草原ダッシュや火炎放射器など今作の方が迫力がある記憶に残るシーンがあり個人的に肌に合う。
感染が収束した所から始まる物語や、他国の軍などゾンビ物としてはイレギュラーな物語に釘付けになる。
主人公
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28日後...(2002年製作の映画)

3.5

元祖走るゾンビ系映画。(ゾンビではない)
初見のインパクトは凄かったし、物語のテンポも秀才で要所で盛り上がるための緩急がついている。
気弱な主人公が終盤突然の何かに取り憑かれた様に覚醒するが、そこに違
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ナンシー(2018年製作の映画)

3.0

嘘で塗り固められたSNS、嘘で生まれた人間関係などとても現代的な作品だと感じた。
虚言癖のある主人公のどこか地に足のつかないような表情や雰囲気が良かった。
嘘だからけの主人公にドラマ的な展開も起こらず
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最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

3.5

映える画が多く、こちらもセンチメンタルに駆られる。
それぞれの抱える葛藤が良い塩梅で表現されていた。
どんな綺麗事に託つけても、本人にしか理解できない心傷があると一つ事実を突きつけられたような気がする
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死霊のはらわた(2013年製作の映画)

3.5

オリジナル未鑑賞。
致死量の怪我を負っても更なる追い討ちで負傷していくので文字通り痛快ではあった。
個人的な意見としては、血糊はもっと黒みがかっている方が好みなので、そこでちょっと引っかかりました。
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.5

SFミステリーかと思いきや、しっかりホラー的要素も盛り込んでありラストもこれでいいんだよって感じで閉まって良し。
アクションシーンもSFっぽさが存分に感じられ、AIとのやり取りも観ていて爽快感に拍車を
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トールマン(2012年製作の映画)

3.5

単調な人拐い系のサスペンスかと思いきや、後半は結構な社会派の映画。
映画の毛色が二転三転するので、展開についていくのが大変だったが最後まで楽しめた。
流し見だと置いてきぼりになるので時間がある時にしっ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.5

母娘の葛藤が良く描かれていて、それを支えた個性的なキャラを演じきった役者陣も抜群に素晴らしい。
青春ってベタだけど、失って初めて気づくっていう若気の至りの反復だと感じた。
理想と現実の距離って果てしな
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きんいろモザイク Pretty Days(2016年製作の映画)

3.0

事前知識必須のファン向けムービー。
原作が完結したので、記念に観ました。
わざわざ映画にする内容ではないとは思うが、まったりした雰囲気は相変わらず良い。

マンディ 呪われた人形(2018年製作の映画)

2.0

この時代に人形劇レベルの動きの映画を出してくるのはある意味凄い。
役者の演技から人形やら全てにおいてチープ感が強く、とても観ていられるレベルでは無いものの、怖いもの見たさ的な興味は惹かれてしまった。
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ハロウィン・レポート キル・オア・トリート(2017年製作の映画)

1.5

どこの需要で続編が生まれたのかが本編の内容以上に気になる。
前作も一体何の映画なのか分からなかったが、今作も前半1時間観なくても支障がないくらいには無駄な時間が流れる。
赤の他人のホームビデオを見させ
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回路(2000年製作の映画)

3.0

ありきたりな邦ホラーとは一線を回するような内容ではある。
雰囲気作りや設定自体は良くできていたが、恐怖を覚える程のパンチはない。
ラストは随分とスケールのデカいものになっているがそこに至るまでの過程が
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ボトル戦争(2016年製作の映画)

3.0

キャラクターのタッチが柔らかいので、ほんわかしてる。
可不可なくなくまでも平凡な印象のショートフィルム。

マスク(1994年製作の映画)

4.0

子どもの時に地上波で何度も観てたかな、大人になっては初めて。
子どもども楽しめる視覚的な面白さと大人にしか分からない下品な面白さが兼ね備えていて最高。
ダンスシーンは強烈で耳に残る。

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.0

立ち振る舞いから哀愁漂う仕草まで全ての演技が素晴らしかった。
悪事を働いているのに誰しもが紳士だったと答えたように信念を貫いた憎めない人望が窺える。
やることは決まっているのにその台詞に行動に心を奪わ
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.5

主役のロレンソ・フェロの同性でも分かるセクシーさが素晴らしく役柄にマッチしていた。
ダンスを踊るように自由気ままに悪事に手を染める様は行く先を知っていても、観ていて楽しめた。
事実を元にしてるだけあっ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

前評判通り映像技法によって生まれた限りなくリアルな臨場感に劇場で体験できたのは良かった。
交戦シーンがほぼない戦争映画なのに負けないくらいの臨場感に気圧された。
ただ塹壕を歩いているだけといった何気な
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.0

ミカエル・アース監督は直接的な死のシーンを映さない。
誰しもに起こりうる唐突且つ、無差別的な死を見せないことで、映画の中の物語と一線を引きがちな観客との障壁を無くしているように思える。
それによって生
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キュア ~禁断の隔離病棟~(2016年製作の映画)

3.5

スイスの美しさが正に桃源郷と言わんばかりだったが、病棟自体は桃源郷ではない。
どの画も素晴らしく世界観に見応えはある。
途中まではシャッターアイランドのような雰囲気を醸し出していたが、後半の失速具合と
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ラザロ・エフェクト(2015年製作の映画)

2.0

ホラージャンルでは新鮮味のある設定だったが、終わってみれば凡作。
もう一捻り二捻り欲しいという感想。
終盤のやりたい放題感はある意味で捻った故の産物なのかもしれない。

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

3.5

現代が舞台だが、美しい各都市の街並みを敢えて粗めのフィルムで映しだされた画面に喪失感とノスタルジーに酔い痴れた。
淡々とした日常の風景なのに彼らの感情を汲み取れる表現力の高さは素晴らしい。
あまり俳優
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.5

実際の銃乱射事件を全編モノクロで描いた本作は台詞も少なく受け手の感受性に問いかけるような作品になっている。
行間や余白を楽しめるか否かで評価が二極化する作品。
終盤のアーティスティックなシーンは素晴ら
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

4.0

張り巡らされた伏線とミスリードに感服、物語の違和感が払拭された時の爽快感は最高でした。
霊障なのか何なのか心地よい振り回され方でした。
数多のアンティーク人形達が作り上げる独特の雰囲気は異様さをより濃
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フルートベール駅で(2013年製作の映画)

3.5

実際の事件を元にした映画。
事件までの日常をなぞるような構成で唐突な悲劇の訪れへの落差が際立った。
実際の動画や写真が効果的に使用されていて、遣る瀬無さや虚しさが込み上げた。

スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.5

断片的なお話を長編に上手く落とし込めていたのは良かったけど、特に捻りもなくあくまで普通。
児童書が原案とあって単純なビックリ系の恐怖描写ばかりで恐怖を覚えることはなかった。
流石というべきかクリーチャ
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

夢の中という要領の得ない様を視覚で殴るが如く描かれていて、妙にそれが腑に落ちる。
夢の中が覗けたならば、きっとこんな感じだろうかと思ってしまう。
説明を省いた部分があるらしく、設定や関係性に疑問符がつ
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ザ・ミッドナイトマン(2017年製作の映画)

2.5

設定と登場人物の行動が乖離し過ぎる場面があって、むしろ面白かった。
内容としてはありがちなB級そのものだけど、ゴア表現は中々凝ってたのが印象的。
敢えて適当に作ってるのか、真剣に作ってコレなのかわたし
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.5

邦題とパッケージから受けるコミカルな印象は酷いミスリードだと思う。
北欧のしっとりとした薄暗いスクリーンの中の映えない男が次第に色づき始めていく様が観ていて心地よい。
少しだけ勇気付けられる映画。

ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

4.5

2回目
紛争への国際介入の難儀さ、戦争のジレンマと呼ぶべきか見事に描かれている。
20年近く前の作品なのに劣ることのない映像美で描かれる戦闘シーンはリアルさながら圧巻。
結果的に悲惨なものとなった米国
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友達の家(2013年製作の映画)

1.5

THE日本のホラーの短編。
友達の家族が狂ってるって設定なら悪くなさそう。
短編とあって力技で押し切った印象しか残らなかった。

ハイエナ・ロード(2015年製作の映画)

3.0

戦闘シーンは見応えあり。
ストーリーもだが作品を通して何の映画なのかあやふやで独りよがりな出来。
ドキュメンタリー風から人間ドラマまで色々詰め込んだためか浅い。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

遅ればせながら初鑑賞。
ミュージカルシーンは素晴らしくクオリティーは文句なしの正に圧巻。
楽曲も脳裏に焼き付くようなパワフルなものばかりサントラ聴いてます。

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

4.0

ハンデを背負う主人公の前向きさを象徴するかのようなコミカルなテンポ進むストーリーに心踊った。
美談にし過ぎず、サラりとする部分もあり好感的だった。