arimacさんの映画レビュー・感想・評価

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異人たち(2023年製作の映画)

3.9

タイムリープを違和感なく見せる演出がよく、ストーリーに自然に入っていけました。どこまでが想像でどこまでが現実なのかわからない不思議な映像体験。心に沁みる映画でした。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

人間の曖昧な、駄目なところを愛情を以て描くジャームッシュらしい名作。ほんとに心が温まりました。最高の会話劇。
しかし、ジャンカルロエスポジート若かったな。

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

4.0

ベロッキオの円熟味溢れる演出が素晴らしかった。アップ多用するアングルとかオペラ調の音楽とか一見過剰なようだけど、それが綺麗に収まってる感じ。
こういう老いたる巨匠の映画を堪能出来るっていうのは映画ファ
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正義の行方(2024年製作の映画)

4.0

日本の刑事裁判の有り様がよく理解できました。システムを維持する側とシステムに管理される側でここまで見え方が違うとは。ただ、やっぱり死刑制度の矛盾は痛感しました。
敢えてどちら側に立つでは無いスタンスが
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.9

オープンすぎるラスト含めいろんな意味での衝撃作。映像と音楽の美しさ、会話劇の引き込まれて具合、流石の濱口作品でした。
善と悪を一面的に扱わない脚本も良かったがゆえに、もう少しの時間観たい気持ちがする読
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.9

それなりに昭和のプロレス見てたのでなんとなく知ってたけど、ここまでの話だったとは!
アメリカンマチズモとキリスト教原理主義がミックスされた地獄、父親も母親も悪意が無いだけに余計辛い…この手の教育は受け
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

おしゃれ、ほんとうにおしゃれな映画なんだけど過剰な演出が一切無いし、ストーリーの起伏も皆無なので映画的な興奮はほぼない。
ラストの音楽がバタくさいので、若干萎えました。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

よかったー、泣ける映画=いい映画ではないけれど、じんわり込み上げてくるいい余韻を持った映画でした。
これが日本映画だと感情的な演出入れてきて、登場人物が叫びあったりするのだろうけど、ほんとに抑えた演出
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RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

3.7

ワルが心入れ替えて成功しましたっていう話ではなく、全然更生しないまま成功しちゃうのがいい!
劇中に本人による曲流れますが、ヒップホップとしては古くて全然カッコよくないのもウケました。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

愚かな人間がどこまでの力を手にしていいのか、人間のダークサイドを描き切った傑作ですね。
言われているような原爆礼賛は全然なく、ノーランのなりの反戦メッセージを大いに感じました。

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.7

殺人の追憶型の未解決事件もので、捜査の緊迫感や刑事の苦悩が伝わってくるいい映画でした。

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.5

韓国映画らしい救いのない映画。
配給会社がパラサイト意識させようとしてますが主人公があまりに浅はかで全く共感出来ないので社会派サスペンスとしては成立してないかも。
コーエン兄弟的なダメ主人公が非合理的
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

Part1は正直何も始まっていない感ありましたがpart2はカタルシスの極致でしたね。
とにかく圧倒的な映像体験!SF映画の名作数あれどこれはひとつの到達点では。俳優陣も豪華すぎて最高でした。
IMA
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.5

大傑作!間違いなく今年のベスト。
サスペンスであり、法廷劇でもあるのだがテーマは傷ついた家族の物語。オープンなラストなので解釈はいろいろあるとは思うが傷は癒えたのだと思いたい。
ダニエルとわんこの演技
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.9

シンプルに楽しめる歴史エンタメでよかった!
鍼と暗闇という舞台装置が効いてますね。
ユヘジンの悪役っぷりが見事でした。

瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.8

老いということを考えさせられました、切なくもあるのだが観た後はすごくあったかい気分にさせてくれる素晴らしい映画でした

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.2

女性達の歌は素晴らしいんだけど、結局キリスト教の救いに回収されていくストーリーに乗り切れず…
やっぱスピルバーグものとの相性が悪い…

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

美術だけで元が取れる素晴らしい作品、無垢なベラが成長してゆく過程が素敵過ぎて2時間半あっという間でした、素晴らしい女性讃歌!

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.9

テンポのいい編集、キャッチーな音楽使い、ネットミームの多用と、いまのアメリカらしさ満点で楽しめました。
しかし、このテーマは庶民の逆襲だと思いますが描かれている庶民も平均的な日本人よりは随分収入あるは
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

-

オマージュについていけなく採点不能…
しかし、役者の魅力が乏しかった、悲しいかなもうまともな役者出てくれないんだろうな…

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.6

A24らしい佳作。アメリカ中の上家庭の現実というか、自己肯定感強すぎな人ならではの苦悩。何者かであらなければならない社会っていうのも大変ですね、というのが感想。

映像は全体的にオシャレでそこはホント
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.2

映画館で観るのは初めてでしたが、やっぱり最高ですね。冒頭のlittlegreenbag皮切りに音楽も最高だし、シュールな会話劇とか、スプラッター演出とかタランティーノの原点を堪能しました。

若き日に
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.8

新年一作目の鑑賞。正直韓国映画のVFX多用には食傷気味だったけどこの映画は上手く使えてたと思う。徐々に狂ってくイ・ビョンホンも最高で、期待以上の秀作でした。最近の韓国映画大作系だと一番かも。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

饒舌では無いが、思いがすごく伝わってくる役所広司の演技が素晴らしい。淡々とした日常の微妙な変化の中にある心の動きをよく描けていたように思う。

映画としては最高だなぁと、思いながらも毎日飲むBOSSの
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.8

いい意味で起伏の少ない展開、淡々とした系のいい映画です。映画の余白と余韻の大切さがよくわかる秀作かと。

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

映画名人の匠の技って感じでホントに良かったです。この手のオフビートな笑いのある映画が大好きなので、個人的に大満足。

特に何が起こるってわけではないけれど、素晴らしい余韻が残る、そんな映画でした。

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.0

もっと鬱で、救いのない映画なのかと思っていましたが、スプリットスクリーン演出がよく出来ていて、言い方悪いかもしれませんが、楽しめました。

どんなに立派な人間でも訪れる老いのリアル、一見惨たらしいよう
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市子(2023年製作の映画)

4.2

何はともあれ杉咲花、凄みのある演技で、こんないい俳優さんだったのかと、感嘆しました。
脚本もすごく練れているなと思ったら戯曲原作ですね。

テーマは重いながら、サスペンスとしてしっかりと楽しめる、本当
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.9

映像の素晴らしさ、特に戦闘シーンには圧倒されました。VFXと実写がここまで違和感なく融合してるのって初めての体験かも。さすがリドリースコットといったところでしょうか。

ナポレオンの生涯を2時間40分
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私がやりました(2023年製作の映画)

3.8

オシャレで脚本もいいし、映画らしい映画ですね
美術とかも最高で苦手なおフランス映画だけど楽しく観れました

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.6

ヒリヒリする暗殺者もので緊張感ハンパないんだけど、ここまでストーリー性無いと感情移入しにくいな。
デビッドフィンチャーだから相当期待していたが…
頑張ってほしい

コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

3.8

あんま期待してなかったけど面白かった!
よくあるバディものではあるが、役者の体のキレと斬新なアクション演出が素晴らしかった。
ユナのコメディエンヌっぷりもいい感じですね

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.3

ストーリー、役者、演出、それぞれ完璧な作品。特に長尺を感じさせ無い編集は流石です。

キリスト教徒が我が物顔で征服して正当化してる状況は世界中にあって、このストーリーもまさにそう。世の中の矛盾を見せつ
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(2023年製作の映画)

3.6

効率や生産性の行き着く先がさとくんの思想な訳で、ただイカれた犯人の連続殺人ってことでも無いんだよなと、考えさせられました。
一方でうわべのヒューマニズムはなんの解決にもならないということでもあり、本当
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.8

承認欲求オバケ女子の暴走を北欧映画らしくシニカルに描いている。誰かに見られて、定量的に評価されないと満足できない現代、彼女の行動をただクレイジーと笑ってもいられないのかも。

絵はオシャレだし会話劇も
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ハント(2022年製作の映画)

3.6

とにかく出演俳優が豪華だし、身体能力感じさせるキレキレのアクション、VFXを多用した世界観のデカい演出など韓国映画らしさ満点なのでそのジャンル好きにとってはすごく楽しめる。ひねりの効いた脚本もよかった>>続きを読む

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