イガラーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

イガラー

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パープル・バタフライ(2003年製作の映画)

4.2

序盤にとてつもなく美しく、愛おしいダンスシーンがある
それだけでも一見の価値がある
外は雷雨、しかし窓は全開、風がかすかにカーテンを揺らし、部屋でレコードをかけ、音楽に合わせて身体を揺らす2人の若者。
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神田川淫乱戦争(1983年製作の映画)

4.2

面白い!
神田川で死闘を繰り広げるポルノという訳の分からなさだが、なんなんだこの面白さは!
馬鹿馬鹿しいし意味不明だが、破壊的で鋭利な狂気のような楽しさが映画全体にまとっている
これぞ映画だとそんな気
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浮草(1959年製作の映画)

4.3

面白い
日本家屋の奥行き、田舎の夏の夜の匂いや音が旅芸人の親の内面と見事に調和していて、古き良き味がある

フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)

4.5

映画の中で踊りが爆発している
喜びが画面を支配している
人間の豊かさ、優雅さ、芸術が持つ喜びをあのフレンチカンカンのシーンでは全て表現されている
圧倒的だ!ルノワール!

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.7

単純明快、爽快ロック青春映画
男のバンド映画
みんなこういうの好きだ
愛おしい、ロックだ
「現実を直視しろ」と音楽によって教えられる、そして自分自身でで見つめ、日々辛く、苦痛を伴う現実世界を変えていく
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.0

監督自身の少年時代を描く、ホドロフスキー自身が見ていた世界を体験できる。これがまたとんでもなく素晴らしい、一般人には到底考えられない世界。

こんなにも現実を華麗に幻想的にしてしまうホドロフスキーは完
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天安門、恋人たち(2006年製作の映画)

3.5

経済発展真っ只中の中国の町並みで時代に翻弄される若者、この浮遊感を女性の日記の語りで見事に表しマッチしている。それは美しい光と色彩を詩的に且つ自由に、時にリアルに描いている。素晴らしい!
特に冒頭のタ
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

4.2

ニューヨークの荒廃しきった裏路地を放浪する、出会う人大体狂ってる。
劇中ではこの放浪をウォーキングといっているが、それもクール。裏ニューヨークの孤独な部分が見事に映されていて、なんとも詩的だ
ジャーム
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あやつり糸の世界(1973年製作の映画)

4.2

どっしりとして、重量感がある映像、こういうのは下手にCGを使ったり、アート系統に持って行ったりしては成立しなくなる。覗くようなアングルや鏡を駆使した華麗なる構図はストーリー以前に魅了される。存在論がテ>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.0

劇場で見たかった
トランスジェンダーのメロドラマ
多分、グザヴィエドランは色々考えて映画作ってんだな
過剰な愛の痛み、美しい
監督のセンスが光る
20代か...すげえ

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

4.0

オープニングのテーマ曲とクレジット、タイトルの入り方が最高にカッコいい。
歩きながらの時間軸をうまく利用した移動撮影
初めてのタバコをむせながら歩く→顔が知れ渡り、通り過ぎるごとに挨拶をされる、もうそ
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ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

5.0

光と影のシンプルな美しさ、鏡やガラスで美しく反射する光、幻想的でセンスに満ち溢れた映画全体に広がる黄色い色彩、この映画には映画でしか表せない素晴らしさに溢れている。キェシロフスキに感服だ。

愛に関する短いフィルム(1988年製作の映画)

5.0

愛に世界が占められる2人の人間をを汚れなく洗礼に、美しく丁寧に描ききっている。
見ているものはフィクション故に感情移入し、2人の愛の世界に胸を締めつけられる。
切ない!素晴らしい!
こういう映画に出会
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トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

4.6

冷徹な裁判の現実にはさまれる
ジュリーデルピーのウエディングシーンはこの世のものとは思えないほど美しく際立っている。
自分の不感症によりこの絶世の美女を失い、電話越しで相手の...を聴いてしまう、この
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.5

少年時代のトラウマ故の暴力社会派なのか、いや違う、それを上手く利用した監督が意図するのは暴力オーガズムのゾクゾク震えるエンターテインメントだ!!
面白い!この映画は楽しむもの

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

5.0

マリアブラウン同様、TVやラジオの音、音楽と役者の台詞との二重のテクストが最高
冒頭のマーラーは完全に結末を暗示している、ヴィスコンティのベニスに死すを思い出した
断片的なエピソードと崇高なテクストの
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赤い殺意(1964年製作の映画)

4.4

欲望に赴くままの男女の赤い殺意(愛)、重厚だがどこか喜劇の要素も含む肉肉しい傑作。

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

4.0

切ない!!
いかにもタランティーノが好きそうなのが分かってしまう

ヴィクトリア(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

エンストのシーン、監督は俺を笑っているかのように思えた

スリリングだがこういう作品見てると寿命が縮まる

闇のバイブル 聖少女の詩(1969年製作の映画)

4.5

時折モンタージュされる白い服を着た少女が泉(噴水?)で戯れるショットが幻想的で素晴らしい
水は聖を連想させる

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