あずきさんの映画レビュー・感想・評価 - 30ページ目

あずき

あずき

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無伴奏(2016年製作の映画)

3.0

成海璃子ちゃんが素敵だった。
喫茶店でクラシックを聴いたり。
細いタバコを吸ったり。
闘争がある時代の匂い。
自分の思想を問い、性を問い、
自由を問う。
ある気だるさと生々しさがあるのに
どこか清々し
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

5.0

個人的に夏が大好きで、夏の終りがいつもさみしいのだけれど。
この映画は、夏そのものみたいな映画だった。

内容は軽くて、のんびりしている。
でも、青春とか夏休みとかにまつわる
ある儚さみたいなものがず
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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.0

あなたのことが大好き。

人は人の想いに救われる。
生かされる。

現代に寄り添ったジブリ作品。
繊細で優しいところが、とても好き。

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.0

この作品で、本当に吉田大八監督の撮り方が好きだと思った。
光とか人物の表情とか。なんか愛があって。
神木隆之介くんが素晴らしい。

ヒミズ(2011年製作の映画)

3.0

「なんだってわかる、自分以外のことなら」

本当にそうだ。思春期特有の暴力性とか反抗じゃなく。

大人になったって、狂おしく走り出したくなる時がある。

自分のことは、まだわからないままだ。

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.0

記憶は人間そのものだ。
記憶は脳だけでなく、肌に耳に唇に、体中に残っている。
物理的に忘れても、体と心に何かが残っているのかもしれない。
覚えていたい。
人は皆懸命にそう思って生きているんだ。
改めて
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アントキノイノチ(2011年製作の映画)

3.2

あの時の命なんだ。
みんなみんなあの時の命なんだ。

この台詞を思い出しただけで泣きそう。岡田くんも榮倉ちゃんも若くてまっすぐで。走ったり泣いたり叫んだり、いそがしいのだけれど。

なんかいいなあ。飾
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チョコリエッタ(2014年製作の映画)

3.0

原作のファンで、楽しみにしてた。
チョコチョコチョコチョコ…
チョコリエッタ♪
葵ちゃんの集中力、菅田くんの説得力。高校生が自主映画を撮る。もうワクワクせずにはいられない。
青春だ。

おとぎ話みたい(2014年製作の映画)

3.1

「自転車吐息」の園子温みたいな、モノローグの特別さ。あっ、すごい監督が出てきたというドキドキ感。
本当に理屈抜きで、流れるように感情が溢れ出てくる。画と音楽と踊りが、言葉より明確に雄弁。自由だ。

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.0

人生はいつも少しだけ間に合わない。

淡々と、日常の人間たちを描く。
お盆とかってほんとにこうだよねっていう…

知っている家族のようで
自分の家族のようで
親孝行しなきゃなって…

何だか泣けてくる
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.1

なんで百万円だったんだろう。
都会で少しずつ積み重ねられていく澱のような傷み。ため息。独り言。
この主人公はそういうものに懐柔されない。そんな自分が嫌ならば、引っ越してしまう。その心に気にかかっている
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繕い裁つ人(2015年製作の映画)

3.0

美しい映画。中谷美紀さんの立ち姿、そこに射す光。職人としてのプライドで流す涙。凛としている。それでいてやさしい。

メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)

3.1

「あなたが好きよ」
この言葉がずっと心に残る。
性別によって、上手く愛を伝えられず擦れ違う切なさ。それは社会がトランスジェンダーを認めないせいだ。でもたくましい皆。そんなものに負けない。愛で溢れている
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.0

丁寧につくられた映画だなって、すごく思う。デニーロは抑えた演技が本当に魅力的。アンハサウェイも働く女性の抱える脆さを真摯に演じていて、とても共感出来る。ほんの少しだけ誰かを頼る。それが難しい現代だから>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

3.0

のんびりしたいとき繰り返し観てる映画。時間の流れが心地よく、きたろうさんとか生瀬さんとかのコミカルな表情が印象に残る。ラーメン食べたくて泣くところとか可愛らしい。堺さんの無駄のない包丁さばきを見ている>>続きを読む

ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

3.0

ビルマーレイ大好き。あったかくてかっこいい最高のおじいちゃん。エンドロールで泣く。

ジヌよさらば かむろば村へ(2015年製作の映画)

3.0

クセになる世界観。
お金が嫌いでお金を見ると気絶する松田龍平さん。
そして体がくねくねしてしまうのだけど、それがすごくおかしい。
クスクスとずっと笑っていて、気づいたら地味に腹筋が痛い。
とらえどころ
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小野寺の弟・小野寺の姉(2014年製作の映画)

3.0

片桐はいりさんが好きすぎる。
面白すぎて優しすぎて、このお姉さん好きにならずにいられない。
恋愛は大変だけど、家族っていいね。逃げ場でもいい。最後の味方がいるって強いね。
お互い思い合ってるって幸せだ
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めがね(2007年製作の映画)

3.0

海辺でするおかしな体操。
手作りのオセロ。
じっくりことこと煮込んだ小豆。
夕焼けウクレレ演奏会。
泣けてくる詩の暗誦。

豊かで。それは当たり前じゃなくて。
限りある時間だって。大人だからわかってい
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.0

宮崎駿監督の傑作。
この作品は公開当初、戦争賛美だと批判を受けたりもしたが(零戦の作り手を否定せずに描いた為)とんでもない。

戦争反対と声高に、自分が正しいことを疑いもせず突き進んでいくこともまた、
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.0

ウェスアンダーソンが大好きだ。独特の色彩や左右対称の画面づくり。個性溢れる役者陣はいつも通りキュートで、観ているとワクワクしてくる。特筆すべきは、この作品は戦争と平和に触れているということ。でもアンダ>>続きを読む

神様のカルテ2(2013年製作の映画)

3.0

柄本明さんの演技が素晴らしい。生と死の境を感じさせる、鬼気迫る芝居。
医療の現場の現実に、本当に考えさせられる。家族と患者さん。どちらかを選ばなければならない瞬間が、医療従事者にはあるのだ。それは人間
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

3.3

雪の下でできる藁納豆で作った、納豆餅。美味しそう。
橋本愛ちゃんの囁くような語りが心地いい。主人公が田舎で暮らしている理由はそんなに事細かに説明されないのだけれど、そこがいい。
背負っているものがある
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川の底からこんにちは(2009年製作の映画)

3.0

満島ひかりちゃんの爆発力。「愛のむきだし」はシリアスで内省的な爆発だとしたら、こちらはコミカルで生活感溢れる爆発。叫ぶ、歌う、突然キレる。観てるうちに、自分も前のめりになってしまう痛快な映画。

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.2

時代の中にある閉塞感をどう乗り越えるか。どうやって自由になるか。

七海は社会の規範から、滑るように墜ちていく。
墜ちていく度に、重い荷物を下ろしたようなすがすがしい表情を見せる。

「絆」とかじゃな
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.0

庵野さんと言えばジブリの「風立ちぬ」で
堀越二郎の声をあてていたけど
あの時も思ったものだった
かなしみの深い声だな
でも不思議なほど優しいなと

今回のシンゴジラは3.11をまた違う形で
真正面から
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