実験4号さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

実験4号

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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

韓国映画らしいユーモアで途中笑わせてくれるけれど、実話なのでものすごく怖い。そして、切なくて泣かされる。

北と南がこの作品の時代と全く変わらない関係にあることも悲しい。
北と南の関係をモチーフに描い
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天使の涙(1995年製作の映画)

4.3

ウォン・カーウァイ作品、4Kレストア版。

当時『恋する惑星』ほどには高揚しなかったけれど、それでも何度も観た作品。

全く関係のなさそうなエピソードがところどころで重なる楽しさ。このなんだかとりとめ
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.9

こんなにスリリングで引き締まったフランス映画があるんだ!(失礼な!)と驚くほど面白かった。

とは言え、当分、飛行機には乗りたくないと思うほど怖い内容。
映画はもちろんフィクションではあるけれど、現実
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Blue Island 憂鬱之島(2022年製作の映画)

3.1

現在進行形のドキュメンタリー。そのため、結末(結論)はまだ出ていない。
中途半端なのはやむを得ないし、そもそも香港で何が起こっているのか香港から発信する必要があるからこそ、どこかのタイミングで一度切っ
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.5

恋に落ちて(というより目標を定めて?)結婚するまでの可愛らしさ、富を得て容姿はゴージャスになってゆくのに顔つきがどんどん欲深くなってゆく様、レディー・ガガが最初から最後まで素晴らしかった。天性のものか>>続きを読む

エル プラネタ(2021年製作の映画)

2.3

モノクロ映画に黄色の字幕。
ねらいすぎと言う感じは否めない。

でも、貧しさや田舎暮らしから来る閉塞感を表現するためのモノクロだったのか。

母娘の関係性って、娘がある程度成長すると、人生のバディみた
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.3

ムーミンは日本ではキャラクターが一人歩きしてしまっている感が否めないのだけど、実は独特の世界観の中でキャラクターそれぞれが役割を持って生きていることを知ってほしい。そして、その作者がどんなことを考え、>>続きを読む

神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

3.9

第一章に引き続き第二章。
ストーリーとしては一応独立しているので、第一章を見ていなくても楽しめる。
そして、第一章がやや予定調和的な物語だったのに対して、こちらはちょっとどこに連れてゆかれるのかわから
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

3.6

筋はまあこんなもんかな、という感じだけど、韓国ならではの兵役エピソードや、個性豊かな登場人物たちのやりとりは面白いし、何よりアクションがかっこいい!VFXがすごい!!!というわけで最初から最後まで飽き>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.9

前半、カンバーバッチもすっかり精悍さがなくなってこんなおじさん役を演るようになっちゃったんだなあ、と、まんまと思ってしまいました、やられました、ごめんなさい。
後半の役作り、いやほんとさすがです。
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

4.3

なんだろう、この感じ。
ずーーーーっと前に香港映画を観た後、なんだかふわふわと映画の余韻で倖せな気持ちになっていた頃のような、そんな感じ。って書いても誰もわからないか?

ファンタジーでありえない設定
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イルマーレ(2001年製作の映画)

3.7

2021年の話題の人イ・ジョンジェとチョン・ジヒョンのファンタジーラブストーリー。
アメリカ映画のリメイクなんですね。
自分はどちらも見てなかったので、新鮮に面白く見れました。

2001年の映画(舞
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罪の声(2020年製作の映画)

4.3

グリコ・森永事件、知っているようで実はよく知らない事件。
今紐解くとこんなストーリーも考えられるのだなあ、と思う反面、実際に起こった事件なので、当事者しか知らない真相が本当はそこにあったことを改めて突
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ニューイヤー・ブルース(2021年製作の映画)

3.6

ストーリーは完全に想定の範囲内。
だけど韓流好きなら知ってる顔がいっぱい出てくるし、年末の多幸感が画面から溢れてくる楽しい作品。

いつ撮影したのかなー、ソウルにもブエノスアイレスにも人がたくさんいて
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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

3.4

こういった記録がきちんと後世に残されていること自体が素晴らしい、という一本。
アレサの歌唱力に圧倒される。

作品の内容からは離れてしまうかもしれないけれど、この素晴らしい歌唱が全て自分の信じる神様に
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.5

ガイ・リッチー×マコ兄、観るしかないし、ハズレるわけがないでしょ!
ガイ・リッチーのヘンテコリンな映画、超面白かった!!!!

ロマンチックコメディの帝王ヒュー・グラントってこういう役もできるんだ、っ
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犬部!(2021年製作の映画)

3.2

出てくる犬や猫がみんな可愛かった。そしてその演技力?がすごい。

実在の獣医さんがモデルなんですね。
の割にはフィクションでしかない部分も多くてちょっと途中辛かったけれど、最後まで寄り添えない人はペッ
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.7

邦画の見易さ、面白さが詰まった作品。
キャスト豪華だなーと思って観てたら、坪倉が出オチの如く出てきて(個人的に)ウケた。

もっと速水(大泉洋)が策を講じているのかと思いきやそうでもなかった。それでも
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ブラックバード 家族が家族であるうちに(2019年製作の映画)

3.2

ノンフィクションなのはわかっているし、誰もがこんなにお金を持っているわけでも、自分で選択できる環境にあるわけでもないこともわかっているけれど、たらればの中で、自分ならどうする?自分の家族ならどうする?>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.2

ここもアメリカなんだなあ、と。ひとつの国なのに場所によって文化も風土も何もかも違う。
企業城下町が倒産によって街ごとなくなってしまうという極端さがアメリカっぽい。

ノマドの人となることを選ぶことは自
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探偵なふたり:リターンズ(2018年製作の映画)

3.2

リターンズとタイトルに銘打ってるだけあって続編なんですね。前作を見てなくても十分楽しめます。(そして、前作も見たくなった。)

ソン・ドンイルの奥さん役は応答せよシリーズのイ・イルファでそれだけでちょ
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.7

いやーーー怖かった。
怖いのも痛いのも大嫌いなのに1が面白すぎて、Level2も観に行ってしまった。
こんな恐ろしい映画、家で見てたら途中で見るのをやめちゃうかもしれないから、映画館で観たのは正解だっ
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キネマの神様(2021年製作の映画)

2.9

コロナに翻弄されてしまった作品で、それはそれで不幸だったことは承知しています。

山田洋次が撮ればどんな作品も山田洋次作品になるんだなあ、とあたりまえのことですが改めて実感。
山田洋次監督作品のベタさ
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.0

監督のインタビューを読んで観たいと思っていた作品。
これ、もともとは舞台作品なんですね。
映画だと描写が自由になる分、ちょっと後半つらかったかなあ。
舞台の方がたぶん合ってるんだと思う。

前田敦子、
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この世界に残されて(2019年製作の映画)

3.0

ハンガリーに住むこの世界に一人で残されたユダヤ人の少女とお医者さまが身を寄せ合って生きていく話…なのだけど、残された世界は2人に優しい世界ではない。

日本の戦後も同じような混乱や疑似家族が家族になっ
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

2.9

うーーん、序盤のストーリー展開が雑すぎる割に中盤以降の性描写が長くて濃厚。どうして2人がそんな風に惹かれあったのか、もう少し描いてもらいたかった。(特にシャーロットは元々レズビアンではなかったのだから>>続きを読む

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)

3.0

ユダヤ人家族の亡命の記録。
苦難の日々にハラハラしたけれど、兄妹の気持ちの強さと順応性に救われる。

主人公家族がみんな美しい絵画のようなルックスだった。(最後に実際のアンナとお父さんの写真が出てくる
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夏時間(2019年製作の映画)

4.6

『はちどり』『チャンシルさんには福が多いね』に続いて韓国の新進女性監督の作品。比較する必要もないのだけど、3作の中では1番好き。

時も場所も違うのに、夏休み独特の、暑い午後だけが一日の中でゆっくり過
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世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

2.9

北欧の風景とか、常連のおじいちゃんたちとか、心地よい部分はたくさんあるので、まあ、ファンタジー映画ということであれば正解でしょう。
色々設定がふわっとしすぎている。

中国人が無償で働くなんてありえな
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MISS ミス・フランスになりたい!(2020年製作の映画)

3.3

ミスフランスを目指す女の子たちがみんな可愛いし、みんなでお揃いを着ての撮影はオシャレすぎてワクワクする。流石フランス!

面白く観れたけれど、アレックスは結局何になりたかったのか、単にミスフランスにな
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

制作はNHKなんですね、だからテレビ版と映画版があるのか、と納得。(テレビ版は未鑑賞。)

美術や衣装は超好みだったけれど、ストーリーとしては、NHKの2時間ドラマの枠からは出てない感。(ドラマが映画
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

役所広司がただただ凄い。
三上という実在の人物のドキュメンタリーなのではないか、と思わせるくらいリアリティがあった。
善良な人間にも、凶悪な人間にもなりきれるその技量をこれからもずっと見ていきたいと思
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秘密への招待状(2019年製作の映画)

3.3

この邦題、確かに惹かれるけれど、ちょっと内容に踏み込みすぎでは?

テレサの事情もわかるけど、イザベルの人生を掻き回しすぎているのではないか、と嫌な感じは残ってしまった。序盤の有無を言わせない高圧的な
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.5

コロナ禍出口がまだ見えない現在、あああ、タイに行きたい!!!とまず思ってしまった。
11月、12月の真冬に半袖、ノースリーブ、羨ましい!!!!

色々色々わかりすぎた。
モノを捨てる行為は、ある時はス
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チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.6

監督の映画好きが滲み出る作品(映画監督なんだから当たり前なんだろうけど)。
ところどころで出てくる映画ネタには自然と笑ってしまう。

淡々としたストーリー展開は、小津映画のように何もないように見える日
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.1

上手い。設定も脚本も役者も全部よくできているなあ、というのが観終わってすぐの感想。

レーガン政権時代の1980年代、アメリカに移住した韓国人一家の物語。一家の妻の父親は朝鮮戦争で戦死しているというセ
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