beachboss114さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

キンスキー、我が最愛の敵(1999年製作の映画)

5.0

特典映像の最高傑作。あまりに気合いの入った怒りの絶叫に、てっきり映画の1シーンかと思ってたら、オフショットだったでござる。プロデューサーに向かって「ちゃんとしたロケ弁を食わせろ」って。

もはや「発狂
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アフリカン・カンフー・ナチス(2020年製作の映画)

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冒頭5分、くっそバカバカしい設定と解説に、久々のごちそう登場かと期待度の針が振り切れたが、その後はひたすら退屈。果てしなくボアリング。クスりとも笑えないまま体感8時間にも等しい84分がドロドロと淀みな>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

「ゆきの 目ンチ切らせて」。この女優さん、他の映画でもちょいちょい目ンチ切ってくるんだけど、普段との落差がありすぎて、すんげぇ嫌な感じ。えげつなくブサイクになる。それだけ、うまいってことなんだろうけ>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

5.0

子どもじみた喧嘩というか、次元の低い意地の張り合いが微笑ましくも時に爆笑を呼ぶ前半から、徐々にエスカレートして、やがて狂気で寒くなる後半にかけて、最後まで目が離せなかった。

牧歌的なのに寝落ちさせな
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必殺4 恨みはらします(1987年製作の映画)

4.0

期待しすぎた3に続いて4鑑賞。

これこれ、これですよ。キャストと仕掛けだけグレードアップさせて、中身はしっかりテレビシリーズの延長。マンネリズムと安っぽい勧善懲悪、勢いと躍動感こそがこのシリーズの真
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必殺!III 裏か表か(1986年製作の映画)

3.0

たまたま会社の爺さん連中と話をしていて「劇場版では3と4が傑作」と聞いたもんで、まずは3から。

う~ん・・・。

あくまで、テレビシリーズに親しんでいることが前提。もちろん、親しんでいるどころかドッ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

何これ。

理解できたフリしながら、ウットリして絶賛せなアカンの?

わからないヤツはセンスがないから映画を語る資格なしってか? だったら無免許でいいわ。ポリコレ気にせず毒撒き散らしながらその辺なが
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

5.0

派手なスポーツカーではなく、ポンコツの廃車を転がす冒頭から、一味違う予感でテンション上がる。

ぶっちゃけ、ストーリーは『グロリア』をベースに数々のドライビング・テクニック映画(皆さんご存じだろうから
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

5.0

コント『ポセイドン・アドベンチャー』、でなきゃ、お笑い『タイタニック』。ただ、万人ウケする爆笑コメディではなく、この監督特有の足の裏をこよりでくすぐるようなイケズな「クスクス笑い」で、メタファーを読み>>続きを読む

屋根裏のアーネスト(2023年製作の映画)

4.0

何をほっこりする話、撮ってんだよ、クリストファー・ランドンのくせに。魂、売りやがったな。

子どもと一緒に見る分には余計な心配せずに楽しめるんだけど、いつもの毒や刺激や悪ノリを期待していただけに、ちょ
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別れる決心(2022年製作の映画)

5.0

基本的に恋愛映画、中でも深刻なヤツとかネットリしたヤツは苦手なんですけど、これはアリ。生々しい露出や激しい絡みも見せないのも高評価。

完成度の高い火サス、程よく松本清張。日本でリメイクするなら東尋坊
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

いや~ん、ちょっとこれ、めちゃくちゃ良かったわ。

ところどころモーションキャプチャー臭が鼻につくけど、クライマックスのトリップ感なんて、ちょっとした『シャイン』か『ファンタジア』。

まっすぐな主人
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女ガンマン・皆殺しのメロディ(1971年製作の映画)

3.0

いまだにウルスラ・アンドレスとごっちゃになっているラクエル・ウェルチ。お亡くなりになったそうで、追悼鑑賞。

つっても、単に「裸エプロン」ならぬ「マッパにポンチョ」がやりたかっただけのような作品でした
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

恥ずかしながら、コミックス未読。2~3の有名セリフ以外に一切の予備知識ナシで鑑賞。

で。

誰が誰かもよう分からんまま、手に汗握って泣いてもた。

アニメ表現としての技術の凄さや音楽の良さもさること
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

『モリコーネ』鑑賞をきっかけに久々の再見。

感想は、当時、予備校の授業を抜け出して行った初見の時とほぼ変わらず、「音楽と脚本が抜きん出ていたのに、演出家のマスターベーションがすべてを台無しにした残念
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つばさ(1927年製作の映画)

5.0

『バビロン』のマーゴット・ロビーのモデルとされる「クララ・ボウ」からたどり着いた第一回アカデミー作品賞。

サイレント映画で2時間超え、どうせかったるいメロドラマだろうとたかをくくっていたら、意外や意
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ザ・ビッグ4(2022年製作の映画)

4.0

雑で幼稚だけど、こういうの嫌いじゃない。元気でヤンチャで楽しくて、キャラにも愛嬌があって親しみやすい。

ベタでしつこいギャグにイラッとさせられる場面もあるが、たまに冴えたギャグもあり、インドネシア語
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バビロン(2021年製作の映画)

3.0

あー、これ、書いているうちに途中で闇スイッチ入るかも。抑え切れる自信ない。この映画、気に入ってる人は読まないで。自尊心がズタズタになるかもしれないから。

3時間とはいえ、寝落ちさせないだけの吸引力は
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

5.0

高度に(⬅️ダブルミーニング)スリリングな映画体験だったことは確か。

ユーチューバーとかクライミングとか遺灰散布とか自己満でハタ迷惑な連中がどーなろうとこれっぽっちも感情移入できないんだけど、バカ女
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

5.0

いや~ん、エエやん、素敵やん。ワクワクするやん、泣かせるやん。

やっぱ、お城はこうでなくちゃ。

示唆に富み、普遍性に満ちた寓話。ただ1点、引っかかったのが、クライマックスの秘密の通路。ああいう危な
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

4.0

子どもは見てはいけない子ども向き映画。要するに、物語は「お子さま仕様」なのにバイオレンス描写だけが大人向け。にしては知性やウィットが足りない。もっと言えば、バカバカしさも足りない(バカバカしさって、結>>続きを読む

アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~(2022年製作の映画)

5.0

事なかれ主義の役人が貧乏くじで大役を任され、そこに熱意ある若者が集まってくるという映画的な高揚感に満ちた前半から、説得力のある「語り」で聞かせて魅せる後半へ。

裁判モノの醍醐味が存分に味わえる傑作。
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

5.0

新聞記者モノにハズレなし。乱暴な言い方をすれば、『大統領の陰謀』のフォーマットに『スポットライト』をハメこんだ感じなんだけど、まぁ、調査報道だからどうしてもそうなるわな。

コンビ(バディ)で悪いヤツ
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ヨーヨー(1965年製作の映画)

4.0

タイトルバックが秀逸。そこだけ繰り返し観ていたい。

本編は隅々まで計算され、制御され、統制された構図と演技が美しい。それが笑いに繋がっているかどうかは別にして。

例によって「ピタゴラスイッチ」的な
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女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

4.0

ジャック・タチの後継者って触れ込みに釣られて鑑賞。タチほど笑えないが、タチよりオシャレ。

終盤の「楽屋潜入作戦」のくだりと潜入に成功してからのまさかのオチには笑ろた。

それ以外は若干キモい。

破局(1961年製作の映画)

4.0

「Mr.ビーン」meets「ピタゴラスイッチ」。完成度に感心させられるところも、イラッとくるところも、面白いんだけどちっとも笑えないところも。

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

5.0

ポスタービジュアルにもなっている、書斎での指揮シーンが素晴らしく、これだけですべてを物語っている。

モリコーネがそれぞれの時代で繰り出す「一歩先を行く」斬新な手法が、チェスの一手の如く、映画音楽ひい
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HARDWARE WARS ハードウェア・ウォーズ(1978年製作の映画)

4.0

今見ると、さすがに笑いが古いけれど、創意工夫に満ちていて楽しめる。つまんないけど感心はする。

「家電」という着眼点がお見事。『最後のジェダイ』のアイロンのシーンは、ここからパクったんだろうな。

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かがみの孤城(2022年製作の映画)

5.0

泣けました。しかも、エンドクレジット後の特典映像で。でも、それって、どうなんだ?(笑)

原作未読なもんで、原作の力なのか脚色やアニメ化の魔法なのかは不明。

悪人が改心もしなければ罰も受けないという
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グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

4.0

もったいないなぁ。題材からして日本版「ブギーナイツ」を勝手に期待してしまったこっちも悪いんだけど。

業界「あるある」が興味深くて面白いんだけど、それ以上でも以下でもなく。むしろ、それならそれで、もっ
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リベラ・メ(2000年製作の映画)

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消防士たちが火災現場で、消火後に勝ち誇ったようにタバコを吸う姿を陶酔感あふれる映像でとらえた勘違いクソ映画。

神々の山嶺(2021年製作の映画)

5.0

これは劇場で見ておくべきだった。茶の間で見てても終始ヒリヒリして、奥歯噛みっぱなしで、クレヨンしんちゃんの言うところの「お股ひゅん」って何度もなった。

これはアニメで正解。実写では到底無理だし、CG
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トロール(2022年製作の映画)

4.0

怪獣ではなく、民話に出てくる伝説の巨人なんだけど、西成で行き倒れになったアラビアン・ナイトのランプの魔人にしか見えない。

それは別にいいとして。

怪獣パニック映画なのか異生物交流ファンタジーものな
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密会(1959年製作の映画)

4.0

冒頭の逢瀬の長回し、品良く見せているが、ぶっちゃけ青姦だし。しかも、神社かよ。学生服かよ。シート畳んでハンドバッグに入れてんじゃねぇよ、奥さん。

囁きだけでこんなに長回しされたら「役者も現場で火がつ
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

4.0

設定には惹かれていたものの、世評のあまりの惨たらしさに腰が引けていたのだが、見たら結構面白かった。正直、価値も分からないくせに多数派に乗っかって安心したいというヘタレな空気に流された不当な評価だと思う>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

5.0

なるほど、♪Looking through a glass onion~ってことね。単発でも、どちらを先に見ても問題なし。

何を書いてもネタバレになりそうなので、「前作以上に面白いストーリー」「前作
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