日下勉さんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

日下勉

日下勉

映画(852)
ドラマ(19)
アニメ(0)

きみはいい子(2014年製作の映画)

4.5

学級崩壊、いじめ、ネグレクト、児童虐待、自閉症、認知症など重たい話のまるで幕の内弁当。
でも優しさが、物語中を通底していて救われる感じかする。
結局は何も解決していないしのだけど、抱擁がなんだか救って
>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.5

NHKドラマ版を視聴。

日本という国と社会がいかにクソだということがわかった。


そういや、先日観た「水俣曼荼羅」でも知ったが、厳しい認定基準の為に水俣病の認定がほぼ却下されている現状とも重なる。
>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

5.0

もう、この映画は何度観てるのだろう。

わたしの中では最高の「お化け」映画。

映画でしか表現出来ないものがここにはある。

鋼鉄の雨(2017年製作の映画)

2.5

大がかりではあるけど、それだけ。
サスペンスに必要性を感じなかった。

トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.0

これは人間の尊厳の物語だ。

同じ状況に陥ってしまったら、たぶんわたしには無理だろう。

フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

3.0

ラストですべて収斂していくのは、お見事(^.^)

ただ音楽がすごいって話は、どことなく嘘っぽくなる。
そこも含めての「フィッシュストーリー」なのかもしれないが。

哀しき獣(2010年製作の映画)

4.0

斧と包丁でグサグサと刺しまくるのは、ほとんどスプラッター\(^-^)/

ストーリーはちょっと飲み込み難いけど、そんなの関係ないと言わんばかりのアクションと痛さを感じる暴力の連鎖。最後はみんないなくな
>>続きを読む

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

4.0

特になにか起きるわけでもなく、淡々と描いているようで、しかし実にきめ細かく心のゆらぎを感じさせる演出。
滋味溢れる好編でした。

最後の陸くんのもぞもぞした告白に、笑みが零れる。
そんな優しい作品。

猫は逃げた(2021年製作の映画)

4.5

最初はよくある不倫と離婚の話かと思いきや、ある登場人物の暴走?で事態は意外な展開へ。
主要登場人物が会しての会話に大爆笑(笑)
結論は「猫はかすがい」(^.^)

劇中映画監督の役で出てくるオズワルド
>>続きを読む

レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

3.8

ストーリーはちょっと荒いところはあるけど、ダークなコメディとして、サスペンスとしてまずまず面白い。
政治云々ではなく、家族の物語。

太陽の下で 真実の北朝鮮(2015年製作の映画)

4.0

これが現在の隣国の一面を写したドキュメンタリー。
平壌に住む理想的な家族を紹介するドキュメンタリーとして北朝鮮当局から渡された脚本を元に撮影されているのだか、その脚本外のオフショットともいえる場面との
>>続きを読む

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場(2017年製作の映画)

4.5

美しいフィンランドの森の中繰り広げられる銃撃戦。半ばからは何のカタルシスも無く、ただ無造作に人が死んで行く。

ソ連とフィンランドの継続戦争は、フィンランドがソ連に奪われた国土を取り返す為にナチスドイ
>>続きを読む

地に落ちた信頼 ボーイング737MAX墜落事故(2022年製作の映画)

3.9

隠蔽への理由と過程が丁寧に描かれている。
たぶんこんなことはボーイングだけじゃなく、どこにでもあるのだろう。

わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

逮捕された2人が無事それぞれ故郷に帰れたのは、良かった。

ただ、金正男が殺害されたことの事実はどうなるのだ。
マレーシア当局としては、正直なところ友好国である北朝鮮との関係上、工作員は逮捕訴追出来な
>>続きを読む

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

3.5

尊厳死はどこにも正解が見いだせないところが、しんどい。

百円の恋(2014年製作の映画)

4.5

前半のクズな感じも良いけど、後半ボクシングに打ち込むあたりから、ぐんぐん一子が変わって行くところは最高。

安藤サクラはホントに素晴らしい。

ブルースが良く似合う逸品。

ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い(2015年製作の映画)

3.6

最初は穏やかなデモからだんだんエスカレートしていくさまがすごい。
最後は大統領の辞任に至りドキュメンタリーは終わるのだけれど、今のロシアのウクライナ侵攻を鑑みると、何も終ってなかったのだなと。
なぜ暴
>>続きを読む

AWAKE(2019年製作の映画)

2.9

ちょっと雰囲気に頼りすぎ。

若葉竜也が観たくて視聴。
ホントに良い役者さんである。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

5.0

恋愛映画を装った、サイコパスな映画。
テルコのマモルに対しての片思いは、ラスト近くの独白にもあるように、ただの執着(狂気)。
今泉監督の映画は「街の上で」がコメディ要素ありの後味のふんわりしたものだっ
>>続きを読む

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

4.5

とにかくすごいアクションの連続!
よくもまぁ、こんなにいろいろアイディアがあるものだと、口があんぐりする。
とにかく面白い。

ストーリーはいろいろ粗が有るけど、そんなの関係ねぇ!ばかりの力技でねじ伏
>>続きを読む

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

1.4

ネットリンチや匿名の他者の暴力性などを描きたいのはわかるけど、リアリティーが無さすぎる。伏線回収はほぼこじつけ。

これは駄目です( ̄▽ ̄;)

彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

3.8

淡々と震災で傷ついて喪失感を抱えながら生きる人たちを描いている。
とても観ていてつらい。

ただ最後にほんのちょっとした光が射し込んでいるようで、観て良かった。

3月11日を忘れてはいけない。

火口のふたり(2019年製作の映画)

2.5

主演のお二人は大変だったろうなぁ。

にしても、震災の話をこの物語に絡めるのはいかがなものか。

ダウンレンジ(2017年製作の映画)

4.0

ひたすらゴアな描写の続くB級スリラー。
まったく目的のわからないスナイパーに次々と殺されていく大学生。途中通りがかり派手に死んでいく家族、そして何しに来たんだと言わんばかりの無能な警察。ラストはそして
>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.0

結局、全共闘とは何だったのか?

そんな疑問ばかりが残るドキュメンタリー。

理解は出来ても、共感は出来ない。

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.5

不自然な会話と演技に不鮮明な白黒のフィルム、戦前の木造家屋の洋館、古めかしい病院、廃墟などすべて黒沢清ワールド。

ひたすら不穏で怖い。

主な登場人物の蒼井優、高橋一生、東出昌大の作り物っぽい不自然
>>続きを読む

愛なのに(2021年製作の映画)

4.0

いろいろ駄目な人物が織り成す、ラブコメ。楽しい映画でした(^.^)

セックスが下手?の掛け合いで爆笑。

はじめのシーンで優実ちゃんの万引きする本が夢野久作の「少女地獄」とか瀬戸さんのなかなか読み終
>>続きを読む

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

3.6

ありきたりな感想ではあるけど、やはり戦争は嫌なものである。

ニッポン国 vs 泉南石綿村(2017年製作の映画)

4.0

水俣曼荼羅を観たので、こちらもアマプラで鑑賞。

水俣病はチッソという加害企業があり、アスベストはその危険性が予見されたにも関わらず規制を怠った行政(国)が原因という違いはあるにせよ、どちらのドキュメ
>>続きを読む

イカロス(2017年製作の映画)

4.0

ここでも政治による隠蔽、圧力、事実の歪曲がある。
これらが次第に明らかになっていく時の、ドキドキ感はとてもすごい。
事実は小説より奇なり。

水俣曼荼羅(2020年製作の映画)

5.0

これはわたしの生涯ベストの映画。

ホントにすごいし、素晴らしい。

水俣病患者も、支援者も、学者も、行政のお役人も、ここには人間がいるし、感じることが出来る6時間。


わたしも、悶え神になれるのか
>>続きを読む

マヤの秘密(2020年製作の映画)

3.0

第2次大戦のヨーロッパでは、ユダヤ人だけでなく、ロマ(ジプシー)などの少数民族、同性愛者などのマイノリティに対しての迫害や虐殺などあったことは歴史的事実として知っていたので、題材として面白そうな感じと>>続きを読む