あさりさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

あさり

あさり

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娘よ(2014年製作の映画)

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結婚という形を取った女性の交換があり、それが、かなり暴力的になされていることを認識できた。

トニー滝谷(2004年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

奔放な女に対する生暖かい視線があった。村上春樹だから当たり前か。演技はよかったと思う。カメラがティルトして物陰に隠れて次のシーンに行くのが印象的だった。
元恋人にひどいこと言われて自我がワードローブに
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buy a suit スーツを買う(2008年製作の映画)

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途中で寝た。吹きさらしの中華で二人が話すところを隣のテーブルの上にカメラを置くようにして撮っていたのと、路上生活者の住居を写していたのが印象的だった。美的ではなかった。

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

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身体ってなんだろうと思った。クノコおもしろい。けっこういい話

洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

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ねえ、これからどうする?
終盤にかけて彼女が悪く(男を甲斐甲斐しく世話する蕎麦屋の娘と対比して、堕落に導く女であるように)書かれていてそれは微妙かもと思った。
遊郭へ渡る橋の手前にある店として、止まり
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アイたちの学校(2019年製作の映画)

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「阪神教育闘争」を私は知らなかった。許可を与えながら少しずつ脱色する方法もあっただろうに、むきだしの暴力で市民を襲う占領軍と日本の警察に怒りを覚えた。
「ウリハッキョ」で学ぶ意味について、登場人物はみ
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

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ショービジネスの、特にヴィスコンティの暴力をまざまざと見せつけられて非常に気分が悪くなった。日本のプロデューサーか何かが、まるで他人事のように虐待を受けるビョルンの状態を評していたのは、その時代にあっ>>続きを読む

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

音と映像が美しかった。特に音が良かった。
ここから先はいいこと書いてないです。

絵になる瞬間が絵になるように撮られているように見えた。始まりはもう少しゆっくり進めてほしかった。出会いからの展開が早す
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アデュー・フィリピーヌ(1962年製作の映画)

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恋人候補の二人/兵役とバカンス/走る車の2つのカット/のようなズレをそのままにして ただ出港する(adieu)

メイド・イン・バングラデシュ(2019年製作の映画)

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バングラデシュ労働運動の話。複合的な差別のもとにおかれた女性労働者の状況は想像より難しいものだった。

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

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いい感じにサスペンス イ・ビョンホンがマジでかっこいい。アメリカとの関係が国を左右するのは見どころ。いい人みたいに描かれてるけど情報部長になるくらいだから相当ひどいことしてるんだよね。

(1963年製作の映画)

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切り返しと後景が最高だった。
女が襲われるところはもっと短くていいと思う。
ここに描かれているのは、大規模な空襲を受けたことがなく、もっぱら他国から攻められる恐怖を煽って人々を戦争に駆り立ててきた米国
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海は燃えている イタリア最南端の小さな島(2016年製作の映画)

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同じ土地で繰り広げられる交わらない2つのストーリーであるが、船と歌とが大きな共通点となっている。嵐で出漁ができず天気の回復を願う人々の歌と、今までの受難を嘆く歌。感情があることと生の重みを見た。
この
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軍旗はためく下に(1972年製作の映画)

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軍規違反で死刑になった者の遺族へは年金が出ないとされていたが、もととなる記録が曖昧であった。妻はその真相を明らかにすべく、何人にも聞き取りを行う。いい話、悪い話、食い違う供述…その全てに全力でぶち当た>>続きを読む

華氏 119(2018年製作の映画)

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水道の話やばすぎる。オバマでさえ「静観」したという。
ネオリベ粉砕!

スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

潰したての丸鶏にニンニクを入るだけ、一袋8000円の高麗人参2個と棗を詰めた蔘鶏湯は約5時間の煮込みで完成する。ひたひただったお湯は半量のスープになる。お米は別で炊く。
習慣としての仕送り、立派につと
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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アメリカ社会の良いとこと悪いとこって感じの映画だった。他人事じゃなくて笑えない

リーベンクイズ/日本鬼子 日中15年戦争・元皇軍兵士の告白(2001年製作の映画)

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証言として大事な映画なのと、終盤の収容所における再教育、「ザンゲ」とよばれる帰還兵たちの語りに向けられた日本社会の冷笑が印象深かった。

東京オリンピック2017 都営霞ケ丘アパート(2020年製作の映画)

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広くて地面と平行なカメラ(ほとんどパンしない)に、シアンにもイエローにも振らないカラコレが「目撃」感を強めていた。告発や警鐘の形を取らないドキュメンタリー。
大きめの生活音が気になったが、わざとやって
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

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Le bonheur にも通じる万事よろしくなってしまう愛、これでよいのだろうかと思わせる迷いっぷり。

教育と愛国(2022年製作の映画)

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私にはちょっとリズムが遅すぎイメージが濃すぎたため食傷気味だったが、主義なき暴力に権力を握らせた結果何が起きているかはよくわかった。

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

蓮實重彦が『ドライブ・マイ・カー』よりずっといいと書いていたらしいので観てみた。なぜこの二作を並べて評したかというと、どちらも癒しを求めて旅するロードムービーなのが理由だと思う。役所広司扮する澤井さん>>続きを読む

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

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夕方になると外に出たくなる香水屋のおばあさん 誰にでもあるけどその人だけの、心のうちのザワザワしたもの
夢の話や切り分けられる肉と手品師のナイフなど、映像や音の類似性でつながるフィルムが無意識へと誘う

しとやかな獣(1962年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

非常にサイケな映画だった。プロジェクターで観たのもあると思うが空の色が毒々しい。ジャズミュージックで踊る兄妹は楽しそうというより肉体という感じがした。人物を前景として扱うことによっても肉体の物質性、特>>続きを読む

黒い罠(1958年製作の映画)

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黒すぎるフィルム・ノワール
漆黒の画面から飛び出してくるようなオーソン・ウェルズの顔が凄かった。劇場で見たら気持ち悪くなったと思う。

カサブランカ(1942年製作の映画)

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カサブランカ・ダンディにハマった高校時代に観た

第三の男(1949年製作の映画)

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トリック撮影の嵐。光の使い方がやりすぎだけど面白い。顔の照射、崩れた階段を駆け下りるところ、指のシーンなどが記憶に残っている。
水路から声が聞こえるところの辺りはもう少し短くしてもいいのではと思った。

東京戦争戦後秘話 映画で遺書を残して死んだ男の物語(1970年製作の映画)

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吉本隆明が言っていたこと?:現実に打ちひしがれて幼年期由来のムチャムチャした妄想から離れられなくなるとかなんとか。
男と女の関係、そして女の身体に時代の暴力のありかたを投影している。
中盤までなんだか
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