蛍さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

蛍

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プレステージ(2006年製作の映画)

3.5

マジックに取り憑かれた若者の話。ラストの種明かしにそんな馬鹿な、と思いましたが、思い返せばそういった描写はたくさん隠されていました。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、まさかのまさかです。ただ、二>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

3.7

パニックムービーとしてはなかなか見応えのある映像でしたが、終盤の盛り上がりをもう少し期待していたため少しガックリしてしまいました。よりリアリティを求めようとしたら、どうしてもああいったなんとも言えない>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.5

映像美で言うと一二を争う程美しい映画でした。うる星やつらというラブコメに留まらない、全くの別物の様です。風鈴の音やチンドン屋の音など、見終わった後も妙に頭に残る作品でした。

セブン(1995年製作の映画)

4.8

犯人の人物像がよく描かれていて、後半は震えっぱなしでした。サスペンスというより、ホラーのようにも感じられました。刑事二人の凸凹タッグも、見解や性格が違い見ていて面白みが増します。

シャイニング(1980年製作の映画)

4.8

ジャックニコルソン此処に在り、という作品です。何度見ても彼演じるジャックの不気味さや恐ろしさは衰えません。ジャケットだけでここまで怖がらせるのも珍しいんじゃないでしょうか。今にも“Wendy, I'm>>続きを読む

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

3.8

高畑監督の持ち味を存分に感じられました。どこまでも現実的で無常的で、悲しいし切ないんですが、だからこそすんなりと物語に入り込むことができました。そして何より、久石譲さんの音楽が何とも言えず絶妙で、終盤>>続きを読む

ゲキ×シネ「シレンとラギ」(2013年製作の映画)

4.4

ゲキシネ初体験でしたが、こんなにも贅沢でいいのかと驚きました。舞台では臨場感が味わえるのは勿論ですが、観たい!と言う場面で表情をズームしてくれたり、場面の繋ぎ目に効果が入ったりと映像ならではの良さが活>>続きを読む

カリガリ博士(1920年製作の映画)

4.2

1919年に製作された無声映画。カリガリ博士なる香具師が街に現れた途端、次々に殺人事件が起きてしまう。殺人と博士との関係は?犯人は一体…?無声映画なので存分にミステリー気分を味わえると思います。その際>>続きを読む

運命じゃない人(2004年製作の映画)

3.8

内田監督"らしい"、つながる作品。時間軸であったり人間模様であったり、とにかく全てがつながって、明らかになっていきます。まさに内田ワールドを楽しむに相応しい映画でした。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

「フィルムを切り替える時、ポルノを映り込ませるんだ。有名タレントが声を吹き込んだアニメーション映画に一瞬、ポルノ映画のワンシーンが映り込む。たった一瞬、気づかない瞬間だ。」この台詞を終盤思い出した人が>>続きを読む

クリスタル殺人事件(1980年製作の映画)

4.0

アガサクリスティ原作なので安定のオチ。安心して観られます。正直前半は「これは駄作引いちゃったかな…?」と思ったんですが、しっかり騙されちゃいました。いかにも意地悪そうなマープルがいい味出してます。ただ>>続きを読む

白雪姫と鏡の女王(2012年製作の映画)

3.6

とにかく衣装が素晴らしい。細かいところまで拘っています。おとぎ話に登場する生き物や小物などもすごく自然に盛り込まれていて世界観を楽しめます。戦うヒロインというところも良かったですね。ただ、何と言っても>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.6

何のスーパーパワーも持たず、生身の体とマシンを駆使して戦うバットマンに痺れました。ジョーカーも最高に魅力的な悪役ですし、何をとっても最高な作品ですね!なかなかに長い映画ですが、それだけの理由が詰まって>>続きを読む

バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!(2012年製作の映画)

2.5

可もなく不可もなし、って感じの作品です。結婚前夜の話なんですが、花嫁の仲良しグループが騒動を起こし、ある男性と出会い、少しだけ成長して、ハッピーエンド、という何ともありきたりな展開。少し違うところがあ>>続きを読む

セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

3.6

現代版BACK TO THE FUTURE。気軽に観られる点が気に入りました。主演のザックも爽やかで格好いいですし、お気楽でお馬鹿な高校生達も見ていて笑えます。こういうどこまでも娯楽に徹した作品は何と>>続きを読む

8人の女たち(2002年製作の映画)

2.4

戯曲が元になっていると言うのに、あまりに酷い。感情移入する隙も与えず、時たま思い出したように少しの歌が入る、行き当たりばったりな感じがしました。演技の間も迫力もダメダメだと思います。

アフタースクール(2008年製作の映画)

3.9

開始10分でキャスト陣が豪華だなあと感心してたら、怒涛の展開に呆気を取られました。キャッチコピーを倣うなら、「気を抜くと騙されたことにも気づきませんよ」って感じです。この徐々に明らかになっていく展開は>>続きを読む

J・エドガー(2011年製作の映画)

2.5

見ながらマーガレット・サッチャーを思い出しました。ですが、彼女の作品の方がストーリー展開も自然で分かりやすく、感動も一入でした。彼の独りよがりで独裁的な姿ばかりが目に入り、人間的に共感できなかったのが>>続きを読む

スコルピオンの恋まじない(2001年製作の映画)

3.7

台詞の掛け合いが面白い、相変わらずなウッディ作品でした。催眠術で恋愛なんて突拍子もないですが、だからこそストーリーに入り込みやすかったんだと思います。彼の作品の中でも上位に入る洒落の利いた作品でした。

Shopgirl/恋の商品価値(2005年製作の映画)

3.4

人間模様を深く掘り下げた作品。感情表現が細かく、美しいです。ジャケットだけ見るとピンクシリーズ(ラブコメ)と勘違いされる方もいらっしゃるかもしれませんが、決して笑える映画ではありません。

砂の器(1974年製作の映画)

4.4

一体何が悪だったのか。観た後に表現し難い切なさや悲しみが沸き起こってきます。本人達からは決して語られなかった、父と息子とを結ぶ強い絆に涙涙です。何より、父親役を熱演された加藤嘉さんの演技が素晴らしい。>>続きを読む

クイズ・ショウ(1994年製作の映画)

4.3

“This is Television.”という台詞、そして公聴会で見せたグッドウィルの困惑にも似た苦悩の表情。この二つに作品を通じて伝えたかったメッセージが込められていると思います。テレビというメデ>>続きを読む

フロム・ヘル(2001年製作の映画)

3.4

切り裂きジャックの真実に迫る、という筋書きは史実ネタとして惹かれるものがありますが、様々な要素が足りなかったように思います。例えば犯人の異常性についての描写であるとか、裏に潜む悪の冷酷さであるとか、そ>>続きを読む

SHORT PEACE ショート・ピース(2013年製作の映画)

3.7

短編四本のオムニバス。繋がっているといえば繋がっているような、という感じ。それぞれ演出が全く違い、畑違いのアニメーションです。そういう意味で懐かしかったり、新しかったり、アニメを忘れた大人へのメッセー>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.2

バイクシーンに始まり、これ程各業界に影響を与えた映画はないでしょう。1988年に作られたにも関わらず、今見てもその格好良さは健在です。ただ、原作ファンとしては、やはりあのボリュームを二時間に収めること>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.0

リメイク、ということで胸を踊らせながら見に行きました。が、ガッカリ。キャスト陣の演技は良かったものの、演出や脚本がリメイクの良さを出し切れず不発といった感じ。更に悪いことに、心情や過去等の説明を加え過>>続きを読む

アベンジャーズ(2012年製作の映画)

3.2

ヒーロー達の個性や魅力を堪能する作品に仕上がってます。あと楽しめるのはふんだんに使われたCGとか…。ストーリー性は皆無です(笑)でもヒーローはかっこいいし愛らしい。続編もなんだかんだ見ちゃいそうです。

時をかける少女(2006年製作の映画)

5.0

夏になったらこれを見る。一回は見る。文句言わずに見る。そんな夏の風物詩になった青春アニメの金字塔だと思います。語りたいことは多々ありますが、見終わった後には胸がいっぱいになって懐かしくなってそれどころ>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.7

見ていて不安になってくる、今監督らしい作品。自分の姿を見失い、徐々に崩れていく様子が恐ろしい!でも、必見です。

明日の私に着がえたら(2008年製作の映画)

3.2

メグ=ライアンの可愛さを再認識できる作品。作中一度も男性がスクリーンに現れない(エキストラ含め)徹底ぶりで、とにかく女性による女性のための映画、といった感じ。内容はSATCとあまり変わらない、女性が新>>続きを読む

シュアリー・サムデイ(2010年製作の映画)

2.0

ただただ寒い。そんな作品です。ジョークも寒ければ69(シックスティーナイン)のような爽快感もない、役者達が無理やり作った青春を見せられている感覚。監督一作目ということを考慮しても酷い。文化祭に向けてバ>>続きを読む

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

4.7

ヒーローモノではピカイチの作品。一分一分、ワンシーンワンシーンが大切に思える、そんな凝縮された二時間でした。自由とは何か、命にも替えられない物とは何か。Vの姿を見ながら様々な考えが浮かんできました。観>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.0

レビューやオスカーなどの影響から期待値が高かったのですが、期待しすぎていたようです。誘拐犯からセールスマンまで、キャスト陣の演技は素晴らしいですが、全体を通してはあまり印象に残るものがありませんでした>>続きを読む

ビル・カニンガム&ニューヨーク(2010年製作の映画)

4.7

"ビル!全ての写真は載せられないのよ"
社員からそんな風にからかわれてしまう程ファッションスナップに夢中なビル。何十年NYもファッションを追い続けた彼の魅力と茶目っ気がたっぷり詰まった至極のドキュメン
>>続きを読む

地中海殺人事件(1982年製作の映画)

3.5

ポワロシリーズが好きなので鑑賞しましたが、どうしてもオリエント急行殺人事件と比較してしまいました。オリエント急行のポワロ、アルバート・フィニーの方がよりポワロらしく、緊迫感があったと思います。
ストー
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RENT/レント(2005年製作の映画)

3.0

ミュージカル映画なのでキャストの歌声が素晴らしいのは当たり前ですが、これは劇場で観た方がいい作品だろうと、そればかり思っていました。NO DAY BUT TODAYというメッセージも舞台ならより深く感>>続きを読む