broccoliさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ニッポン無責任時代(1962年製作の映画)

3.7

イッツアジャパニーズミュージカル!
無責任でC調な植木等の、
何とも小気味良い軽やかさ。

主人公の調子良いいい加減ぶりは、
昨今の炎上もクレームも、
いっさいかまわぬ昭和のおおらかさ。
これが本来の
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フィアレス(1993年製作の映画)

3.6

自分の生死を分かつような大きな体験をしたら、その後の人生観は大きく変わってしまうのだろう。きっと元には戻れない。
飄々とした中にも深い悲しみを抱えたジェフ・ブリッジスの演技。
そのとらえどころのなさは
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カリブの熱い夜(1984年製作の映画)

3.5

このジェフ・ブリッジスめちゃめちゃ男前やんかぁ…
シャツの前をはだけさせ、ほどよく細マッチョなセクシーさ。
優しげな笑顔と裏腹な、フェロモン過多なエロさがたまらん!ますます好きになりましたわぁ♪
相手
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切腹(1962年製作の映画)

3.7

仲代達矢と三國連太郎。
重厚な名優ふたりの息詰まる攻防。
しかし、当時仲代達矢は29歳だったと! 平成の世のお子ちゃま俳優には出せない昭和の俳優の成熟した魅力に脱帽。
モノクロながらその眼光と血しぶき
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.6

成り行きをハラハラしながら見守る緊張感が見応えあり。
地味なんだけど、キャストもしっくり堅実にマッチ。
記者の地道な仕事ぶりにあらためて敬意を表し、
その粘り強い積み重ねを、我が身も見習うべきだと痛感
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.5

「デカプー、頑張れ!」と、
ひたすら痛めつけられるディカプリオを応援し続ける映画です。
ざっくり言うと。
あとトム・ハーディーは、
「皮を全部剥がれればいいのに!」くらいの外道。
デカプーvs熊!
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

何とも不思議な味わいの映画だった。
好き嫌いが大きく別れそうな…
もちろん私は大好きですが♪

エマ・ストーンのキュートさに、
勝るとも劣らないライアン・ゴズリングのキュートな様といったら!
特にダン
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ルーム(2015年製作の映画)

3.8

ずっと画面に釘付けだった。
「監禁され子どもを身ごもり産んだ女性の話。」という前知識はあったものの、
この母子の行く末に大きく胸をつかまれた。

10代の若さで7年も監禁され続け、子どもを産まざるをえ
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最愛の子(2014年製作の映画)

4.1

久しぶりに震えるような傑作を観た。
実話をもとにした、
中国の人身売買にからんだ幼児誘拐の話。

とにかくやりきれない想いにつきる。
子どもを奪われた父と母。
真実を知らずに育てた誘拐犯の妻。
さらわ
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サヨナラの代わりに(2014年製作の映画)

3.6

不治の難病もの。
予想できたが、終始涙腺緩みっぱなし…
話はシンプルな、
介護される側とする側の心の交流。

が、ハイソな富裕層=プライドと見栄ばかりの冷淡な人間。
下流の庶民=下品でガサツだけど心の
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キャロル(2015年製作の映画)

4.0

エレガントで美しい映画だった。
眼福。そして満足。
女優、脚本、構図、ファッション。すべてにおいて完璧。

女性同士の恋といえば、
以前「アデル、ブルーは熱い色」を観たが、
あれとは真逆の抑圧された「
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アリスのままで(2014年製作の映画)

3.6

50歳の若さで発症すること。
遺伝性の病気であること。
知性のある人ほど進行が早いこと。

やりきれないなぁ…
人生は何と無情で、
厳しい現実を突きつけるのだろうか。
もし自分がそうなったら?
自問自
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.7

あの有名なクリムトの名画に、
こんな背景があったなんて…
恥ずかしながら無知でした。
新たな知識を与えてくれる。これも映画の醍醐味ですね。

ヘレン・ミレンの凛とした品の良さと、
彼女を支えるライアン
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白い嵐(1996年製作の映画)

3.6

ジェフ・ブリッジス演じる船長が、威厳があって、頼りになって、情に厚い、何とも格好良い海の男だった。
若者たちが彼のもと、一致団結していく過程も理解できる説得力。
結末は悲しいが、信頼し合える固い絆を育
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将軍家光の乱心 激突(1989年製作の映画)

3.6

ジャンル的には
アクショントンデモ時代劇!
そこにJACとなぜかアルフィーをプラス!

主演の緒形拳(ダイスキ♪)
がとにかく格好良いので、
トンデモな展開および、
松方弘樹、京本正樹、二宮さよ子らの
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この自由な世界で(2007年製作の映画)

3.6

世の中の不条理を弱者の立場で描くケン・ローチ監督。
今作は移民の職業斡旋がテーマ。

リストラされたシングルマザーが、職業斡旋業を始めようと模索するが、
次第にその内容は、違法かつ否人道的になっていき
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.7

興味はあったが、主演がブラピということでずっと二の足を踏んでいたこの作品。
観てみたらすごく好ましい映画でした。
食わず嫌いダメ、ゼッタイ!

まずブラピ&ケイト・ブランシェットのカップルに違和感を覚
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.4

「THE オシャレ」な映画。
どや、オシャレやろ!(byガイ・リッチー)と軽妙洒脱のオンパレード。音楽がまた素敵にシャレてるのもニクい♪
プレイボーイなアメリカの伊達男と、武骨な生真面目ロシア人。
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エール!(2014年製作の映画)

3.7

これもいい映画だったなぁ。
耳の聞こえない父、母、弟の耳となり牧場で日々暮らす少女が、歌の才能を見出だされて羽ばたこうとするのだが…

まず主人公の女の子がいい意味で野暮ったくて、しっかり者でたくまし
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白と黒のナイフ(1985年製作の映画)

3.4

何だかすごく評価が低いけど、私は意外と楽しめたなぁ。だってジェフ・ブリッジスが二枚目なんだもの…♪
グレン・クローズも珍しく(失礼)普通に綺麗だったし。
でも弁護士が依頼人とデキちゃうのはアカンよね。
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ワンス・アポン・ア・タイム/天地大乱(1992年製作の映画)

4.2

リー・リンチェイ=黄飛鴻シリーズの第二作目。

見所はやっぱりリー・リンチェイvsドニー・イェン♪
この対決はエンドレスで何度でも見続けられるなぁ。なんという贅沢…

二人のファーストコンタクトの場面
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.2

ジャバ様のアジトにいる様々なクリーチャーたちや、
惑星エンドアに住む「毛皮ボール」(byハン・ソロ)のイウォークたちの造形の可愛らしさ♪
こういう所もマニアが喜ぶ所以。

「ハン・ソロがやっと溶けたァ
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

4.3

やっぱり旧三部作の中でいちばん面白い。
なぜならハン・ソロがたくさん活躍するから♪

悩めるルークはマスターヨーダの元へ修行に旅立ち、
かたやハン・ソロとレイア姫はファルコン号でツンツンデレデレ。
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

4.2

久しぶりの連休なので、
スターウォーズ旧三部作をまったり観賞。

今見ると、
特撮や宇宙船の内部とかかなりショボいけど、
そんなことも気にならない面白さ。
内容もさることながら個々のキャラクターの魅力
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カンフー・ジャングル(2014年製作の映画)

3.6

あ~面白かった~♪
カンフー映画好きなら満足する事間違いなし。(ってドニー・イェンはあまり観た事ないけどね!)
二人の男を戦いに駆り立てるのが、「愛する女への一途な想い」という所もオンナ目線で好感が持
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君が生きた証(2014年製作の映画)

3.5

なかなかいい映画だった。号泣とまではいかなかったが。監督はウィリアム・H・メイシーなんですね。
途中核心の事実がわかると、
なるほど…いろんな事に合点がいく。
人生はどんな悲劇が起きても、
前を向いて
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ダイナマイトどんどん(1978年製作の映画)

3.6

戦後の北九州って、ホンマにこんなにバイオレンスでデンジャラスやったんやろか…
※あくまでもフィクションです。

常時ハイテンションで飛ばしまくる菅原文太。
しょっばなから「はーりーあっぷ!」ってヘンな
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奇跡のひと マリーとマルグリット(2014年製作の映画)

3.9

「全くの暗闇と静寂の世界とは、どんなものなのだろう。」
全盲聾唖の少女マリーに初めて出会った時、修道女マルグリットがもらした言葉。
当たり前のように見、聞き、話す私たちにとって、想像だに難しい厳しい世
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

3.8

もう、これすごい好きだなぁ♪
観ていて満たされたなぁ。

ろくでもないジジィのヴィンセント(ビル・マーレーのくたびれ具合!)、
賢いけどひ弱なオリバー君、
シングルマザーのお母さん、
ストリップバーで
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あの日の声を探して(2014年製作の映画)

3.6

チェチェン紛争についてよく知らなかったし、
それが最近まで続いていた事もこの映画を観て知った。
「無関心である事の罪」を考えさせられる。
両親を目の前で殺された少年の、
孤独な哀しい眼差しが胸に迫る。
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

3.7

久しぶりに観たら面白かったな~
個性豊かなアダムスファミリーの面々。

中でもゴメズ&モーティシア夫妻のエレガントさ。モーティシアの一度目の葬式(?)で出会った二人はお互い一目惚れでいまだにアッツアツ
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トレヴィの泉で二度目の恋を(2014年製作の映画)

3.7

80歳と74歳の男女が紡ぐ、
最後の恋のおはなし。
クリストファー・プラマーのかわらぬハンサムぶりに、私も全然問題なく恋に落ちると思います(本気)
えぇ、80歳越えてても。

決してマストロヤンニに劣
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Ray/レイ(2004年製作の映画)

3.5

ジェイミー・フォックスのなりきりぶりが素晴らしい。
ピアノを弾くシーンもほぼ吹替えなしだそうで。
その有り余る才能は理解できるが、
ただ女性と別れるときは穏便に済ませて欲しいなぁ…
「Hits Th
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深夜食堂(2015年製作の映画)

3.6

小林薫演じるマスターの佇まいに、
ドラマを観てすっかり惚れてしまいました。
こんなお店でこんなマスターにもてなされたい…

30分の枠の中に濃密な人間ドラマがきっちり納められていたドラマ版。
しかしこ
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アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.5

「読書する美人」というものがどんなに神々しいものなのか思い知りました…
最強だと思います(羨)
とにかくブレイク・ライブリーのクラシカルな美しさ。それに尽きる。
また相手役のマイケル・ユイスマンもすっ
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この国の空(2015年製作の映画)

3.5

二階堂ふみの昭和感が光る。
ラストに魅せる意思の強さ。
脇に配するのは工藤夕貴、富田靖子。
これら女性陣の存在感にくらべると、相手役長谷川博己にはやや違和感が。

何だかギラギラしすぎて、
少女に悪さ
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