去り際をどう美しくするか。
男は、去るために生きている。
小津の影響をうけたというカメラアングル。
一枚絵の構成。
ガラス越しの対話のシーン、重なる顔。
真実は、物である。
それがなくなれば空が残る。
そのあとには微笑みがある。
死への恐怖、
その克服。
色即是空。
私は、謝らない。
劣等感という原動力。
釣りのインサートと、
シェークスピアのくだり。
エンドロールの、釣り針。
友情とは?
人がわかり合うのに必要なのは勇気。
「黒人でも白人でも人間でもないなら、私は何なのか」
「この世は複雑だ。クラブに勤めていたから分かる」
ラストシーン。
うさぎ、女王、アビゲイル。
孤独の重なり合い。
もともと奇異な歴史を描いたら
こうなりました、と。
女性が裏で歴史を動かしていたイギリス。
STORY NEVER DIES.
物語を作り続ける意味。
忘れられないために。
生き続けるために。
知的な振る舞いと、食べる時のワイルドさのギャップ。
ゆらぎによる生物感。
男はロマンを求める。
女はリアルを求める。
台湾という日常からの逃避のエネルギー。
男は出世を求め、
女は危険に憧れる。
拡大写真を構成する一枚一枚が、はためく。
昼かと思ったら夕方。
キスする>>続きを読む
不在なことで存在している。
ファッション業界で歳を取りたいか?
マルタンは実は嫌々仕事をしていた?という衝撃。
服が服を作る。
服を見て次の発想をする。
民主的なやり方では作れないもの。
バ>>続きを読む
低所得者と高所得者はどこまで近づけるのか。
子供は親を見る。
プライドの高さをいかに改心させるか。
猿男のシーン。
集団の無関心と炎上。
障害者のシーン。
冷笑と正義。
SNS文化と欺瞞性>>続きを読む
敵の次の動きを待っている
チェスプレイヤーのようだ
古いもの壊し
新しいものを作ろう
(毛沢東)
への反抗として古い壺を割る
自由は体験するとずっと心に残る
そしてそれを体験した個人は国家より強く>>続きを読む
奇人の描き方。
気持ち悪い笑顔。
弱いものへの嫌悪。
力と欲望への憧れ。
「あーあ」感。
若いってこういうことか。
最後に、突きつけられる。
どっちだろう。
表面的なところに惑わされて、
単なる戦争反対映画、ではなく。
(むしろ、その逆かもしれない感じすら)
魂はあるのか?
という問い。
ルビー。日本刀の輝き。菅原文太。
と思>>続きを読む
余白。
男は不器用で退廃的。
繊細で純粋ゆえに。
景色のトリミング。
風景に意味を持たせる。
時代に翻弄される人と街。
全部同じだ。僕が設計したことなんて誰にも関係ないんだ。
ビール、>>続きを読む
篠田さんのカメラワーク。
脚本監督一緒だと置いてかれることがある。
それも心地よい。
手紙/メールという、フィルターを隔てたコミュニケーションという主題としての岩井俊二。
祖国は地獄。
避難先も劣悪。
どこに行けばいいのか。
「シリアは好きよ。ただ、好きな時によそに行けるようになりたいだけ」と笑うシリアの女性は美しかった。
俯瞰の視点。
宇宙からの目線で考える。>>続きを読む
じゃあどうすればいいのか
を提示しない。
社会とはこういうものである。
飛行機が墜落するとは思わなかった。
宮台真司
映画は、社会をダメにする悪を成敗する展開の代わりに、
社会がだめなのをデフ>>続きを読む
淡水でも生きられるクラゲのように。
ふつうの世界に溶け込む人間になりたい。
でもそんなクラゲは長生きしないし、
海に戻りたい。
父親の演技が、いらっとする。
運がない街。
意志と強さだけがすべてを決める。
殺された二人もまた、
意志が弱かったのではないか。
という視点で、
そもそもなぜあんな環境で暮らさねばならないのか。という社会批判。
「10キロも>>続きを読む
沖縄の霊媒師が気になったのと、
柴田理恵がかっこよかった。
こんな時代に、
リアルに生きるとはどういうことか。
終わりかた。
カメラワーク。
カフェでの、左右に揺れる。
街の背景が写真。
「映画の限界への自己言及」
僕にとってはすべてに意味がある絵
ストーリーを語り出すくだり
クリスヨハンソン
意味がないものに豊かさを感じる
マイクミルズ
みたい映画がないから自分でつくる
ハーモニーコリン
−同じことを繰り返すのは、
時間の無駄だ。
こういう映画を見て、「孤独」って一言で片付けてしまいがちだけど、そこはもう少し見つめなければいけないと思う。
ボヘミアンラプソディーがオペラだっ>>続きを読む
文学ぽい感じ。
ボリスヴィアン的な。
影と光。
楽しいことの後に訪れる暗さ。
だんだん暗くなっていく絵作り。
グラデーション構成。
最後の方はほぼ闇。
頽廃していく中でそれでも生きる拠り所となる>>続きを読む
一瞬しか分かり合えることはなくて
その一瞬のために
すべてを捧げている
趣里以外は全員脇役に思える。
自分だけしかいない感じ。
居場所がない感じ。
すべてが監視され管理されている
ソーシャル社会ならではの。
時代とシステムに依拠する新たな表現。
父親があっさり自殺する冒頭。
すべてが淡々と過ぎていく。
空気として、
ソ連支配下の戦時下の日常ってあんな感じだったのかもしれない。
ナイフを構えるシーンとか
タバコを投げるシーンとか
仕草に間が>>続きを読む
子役の演技。
空の青さのせいで引き立つ残酷さ。
是枝さんとは違って
今ひとつ感情移入できなかったものの、
ハッピーエンドじゃないところがよかった。
子供だけは未来。
このレビューはネタバレを含みます
愛にすがる人の純粋なエネルギー。
まっすぐな強さ。
+
まさか最後に本人出てくるとは。
構成の妙。
永登元次郎にメリーさんを重ねる。
ドキュメンタリーの背骨を作る。