はるさんの映画レビュー・感想・評価

はる

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異人たち(2023年製作の映画)

4.5

リアルだ。とにかくリアル。
自分はクィアという面では当事者なのだが、彼らの抱える独特な心情が痛いほどリアルで震えた。
ただそれだけじゃなくて人間の抱える孤独感もリアル。全てがリアル。
映画館でこんなに
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.3

無駄な会話が一切ない。少ない言葉ひとつひとつに想いが凝縮されている。
寝る前は質問が多い、そういう時間なの、っていう会話がお気に入り。

一風変わった不思議な世界観でありながら、内容の把握がとてもしや
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告白(2010年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

胸糞すぎて笑えてくるレベル笑
嫌いではない

ただサイコパスというより、バックグラウンドにそれぞれ事情があったから、たとえ娘を殺されていようと、向けるべき矛先はしゅうやくんではない気がした。責任は結局
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

テンポが良い。FBIのくだりが好き。
SNSでネタバレ喰らってたのがなんとも残念だったのだが、分かっていてもラストは喰らいましたわ、、ラストの衝撃から終わりまでが短いのも良い。ダラダラせずにサマセット
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.8

名作と言われてるサイコスリラー映画。後半は目が離せなかったけど、スリルとかはあまりなくて、予想できる展開が続いてたかな…多分期待しすぎが原因。この映画がいろんな作品に影響を与えていると言われているくら>>続きを読む

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

映画館の大画面に映る、ハラ軍曹の表情とメリークリスマスミスターロレンスにやられた。この興奮を表す言葉が見つからない。簡単に言うと久しぶりに「映画」を観た気がした。胸にぐってなんか投げられたみたいな感覚>>続きを読む

法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.4

扱ってるテーマやストーリーは考えさせられる。原作が良いことは分かった。映画としてはあまり好みではない。ポスターとか色々ツッコミどころはある。内容と一致してないのはわざとなの?ってくらい違和感。
杉咲花
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.6

この原作者の映像化作品、いつも温度が温かくて好き。そろそろ原作を読みます。

綾野剛ハマり役すぎた。最後のタトゥーいいな笑

世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.0

現代を的確に捉えた映画だと思う。
設定やストーリーも好きだし、ハナの真っ直ぐな声が心にグッとくる。
所々セリフなどの違和感はあったが、邦画ではあまり観れない世界観で面白かった。人物が語りすぎているのは
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

もやもやする点が残る。オーディション自体が麻美の仕組んだものだとしたら、なぜ久我は呼ばれた?すべて劇の内容でしたオチは個人的にガッカリだった…笑

役者って怖いってなったけど、すごく人間だな

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

いつも通りの独特な世界観。独特すぎて置いてかれそうになる。それがまたいいんだけど、今作はいつも以上に分からなかった笑でも結構好きだな。従来の映像作品の概念をぶっ壊してきてるあたりが観ていて楽しい。宇宙>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

大伯父に対する眞人の選択が印象に残った。
私たちが住む世界が、どんなに醜く争いの絶えない悲しい世界だとしても、それでもそこが1番大切な場所で、帰りたい場所。現実に目を向ける必要があるっていう意味もある
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

皮肉が効きすぎてて笑えてくる。でもこれこそ社会風刺すぎる。前半は分かりやすくて引き込まれたけど、後半のゆっくりなテンポと世界観があんまりハマらなかった…

発想がとんでもなく飛び抜けてるよなあ、、ラン
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

オースティンバトラー優勝!キャスティング天才!っていう感想が強烈に残った笑

宗教的で、信仰がもたらすのは救済か独裁か、そういう危うさみたいな部分が、細かい緻密な設定とマッチしてた。だからこそチャニの
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

地球に留学しているという表現、すごく共感した。

"多様性の時代"という言葉に、いつもものすごく気持ち悪さを感じていた。社会的に受け入れ難い人たちを含んではじめて多様性であって、LGBTQだけが多様性
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.1

面白い、という言葉は不適切にも思えるが、皮肉の効いた上質な人間風刺映画。
笑えるけど笑えない。
ブラックコメディ全開の大統領が良かった。
1人三役はエンドロールまで気づかなくて驚いた。博士の右手演出も
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

2.4

演出が好きじゃない。色使いは独特で良いけども。

あと私の解釈する"人間失格"とは相反するものだった。原作で言うと、芸術のために不倫をするクズ人間=人間失格ではないと思うし、まあそもそもこの映画は人間
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ある男(2022年製作の映画)

4.3

アカデミー賞受賞納得、邦画ではあまり観られない、何層の深みもある作品だった。
全体的な流れ、無駄のない台詞、ゆったりとした音楽、だけど飽きさせない、惹き込まれるストーリー。邦画の中でも上位で好きだ、、
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.9

多くを語らない、1人の人生を切り取った、スタイリッシュな映画。映像と音楽、濃い人間模様、物語中に何か特別なことが起こるわけではないけど、ずっと惹きつけられる。

"ムーンライト" タイトルが秀逸だな

ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

恋愛要素は最初よく分からなかったけど、のちに明かされたところで納得した。曖昧とも言える唯一無二の関係性を絶妙に描いてて私はとても好き。共感できるところもいくつかあったけど、人によって評価は分かれそう。>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.6

心地いい、優しい時間。
この時間がずっと続いて欲しいと思った。

語り部やテロップは不必要にも感じたけど、PMSやパニック障害が誤解なく観客に伝わるように配慮されてるのかな

映画の感想ではないけど、
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.9

面白くて皮肉で風刺的。
良いバランス、ラストの3段階も好き

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

予告に騙された感はある。期待していた難解ミステリーではなかったから、ラストは、え?おわり?ってなった。でも終わり方嫌いじゃない。登場人物誰が嘘をついてて誰が本当のことを言ってるのかずっと分からない。事>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.8

君は悪くないと繰り返すシーン、やっと彼の心にショーンの言葉が届いた時。涙が出てきた、とても素敵なシーンだった。もっと好きなのは友達のチャットのあの言葉と、ウィルがついに家を出た時のチャットの嬉しそうな>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.3

もう完全に、ヨルゴスランティモス監督作品の虜です。このアビゲイル役が今まででエマストーンが演じてきた中で1番好き。かっこいい。黒似合う笑心の中の黒さも良い。
表情での演技合戦みたいな3人の女性。したか
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

自由とは、人生とは、
本当に大事なものを子供たちから奪っていることが、良質な教育と言えるのか。その教育が、子どものたちの可能性を狭めていないか。キーティングは作者の意図より自分の考えを大切にしろと言っ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

気持ち悪い!!!!(褒めてる)
カメラワークと構図と物語の展開と音楽のマッチが最高。特に構図が大好き。

もう登場人物にまともな人ゼロ。家族の会話もヤバい笑そして期待を裏切らないバリーコーガン笑笑笑も
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.2

目で訴えかける子役の演技が素晴らしかった。親子の愛と、人間の死と、信じてもらえない怖さや信じることの偉大さ、ただのホラー映画じゃない、いろんなことが詰まってて見応えがあった。想像以上にホラーテイストで>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

4.4

共感することばかり。共感しすぎて終始周りにイライラしてしまった。どうして自分が思っていることを話したり表現したりするだけで、苦しい思いをしなければならないのか。あっちゃんの訴えかけるその言葉に涙が出て>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.6

これは爽快で面白かった、株知識ゼロでも楽しめた。アメリカらしさが全開で好き、言葉遣いとか団結力とか。いっぱい笑った、これが実話なんて、、!

タリア目当てだったけど想像以上に話にのめり込んじゃった、そ
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.6

結婚とか自分には遠い存在、結婚したことあるわけじゃないし、というか結婚したいと1ミリも思わない人間だからあんまりよくわかんなかった、、その夫婦間の会話とか駆け引き?みたいなのは

キューブリック独特な
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スタンリー・キューブリック ライフ・イン・ピクチャーズ(2001年製作の映画)

4.5

大好きなキューブリック

憧れというよりも崇拝に近いよな、誰も辿り着けない領域。かっこいい。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

想像してた話と違った、狂気じみた面白さを期待してたけど、そんな簡単な話じゃなかった。正直楽しめたのは前半だけ。だんだんこれは社会を表しているんだな、と。不平等な世界、どうすることもできない貧困層、何も>>続きを読む

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