かめれおんライダーさんの映画レビュー・感想・評価

かめれおんライダー

かめれおんライダー

ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

アンソニー・ホプキンスが名演。
身体が老いると当人が辛い、頭が老いると周りが辛いはずだが。周りも当人も辛い。斯くも怖くそして残酷。

ツイスターズ(2024年製作の映画)

4.5

スピルバーグ製作総指揮。古くもあり新しくもある王道の娯楽映画。
無茶苦茶な所はたくさんあるがそれ以上の外連味。パニック、アクション、ロマンス、青春等エンタメ要素のてんこ盛り。

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.8

現実と虚構、胡蝶の夢。今敏監督デビュー作であり不朽の傑作。
Netflix製作のドキュメンタリー「Mr.マクマホン:悪のオーナー」を観て思い出した。あと「サンセット大通り」

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

オチを含め記憶障害の使い方等色々と強引で都合が良い。が、お膳立てと旅先の人達の優しさからはじめてのおつかいを見るような感覚に。頑張れ爺ファンネルと。目的は重く暗いものだが。無念と情念が奇しくも生き甲斐>>続きを読む

恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.5

ポリコレに配慮が行き届いた王道のロマンティックコメディ。シェイクスピアの「空騒ぎ」が下敷き。
シドニー・スウィーニーが魅力的。アッパーな雰囲気でイメージが変わった。
ダサさありお洒落さありでライトに楽
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ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

娘シャマラン長編デビュー作。とは言え製作に親父がいるので雰囲気は近い。裏切りは無く予想の範囲内。
ファンタジーの中に込められたメタファーと象徴。

タイムカット(2024年製作の映画)

2.8

寝付けないので。
軽い。タイムパラドックスや行動原理など大事な所が有耶無耶で強引。
オジには20年前も昨日のよう。「BTTF」公開当時のオジ達も同じ気持ちだったのかもね。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.7

幼少期以来の視聴。こちらも絵面の印象しか残っておらず。しかも滅茶滅茶怖かった記憶がある。デコ助も後にミーム化されて気づく程度。
観念や哲学といった抽象的なものの映像表現、ガキの頃には解るまい。偉そうに
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.5

ユマ・サーマンから。約四半世紀ぶりの視聴。
名作〇〇選などのランキング系によく顔を見せる本作。その結果に正直ピンと来てなかった。と言うのも絵面が美しい印象はあったが、ストーリーをハッキリと憶えていなか
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.5

就寝前視聴で幾度も寝落ちからようやく完走。
監督・キャストの終活、集大成的作品。
凄くボリューミーで面白い。お爺たちでもう一回「グッドフェローズ」を。
動きが年寄りだし娘は孫にしか見えないしで青年期の
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モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

3.5

コーエン兄弟脚本、豪華キャストでコメディ。小難しい事一切無く気軽に楽しめる。欧米らしい日本弄りあり。

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.9

犬の日なので。
お犬様が重ちーのハーヴェストばりに大活躍。
拘置所は「ジョーカー」、バトルは「ホーム・アローン」と楽しい要素が豊富。
生い立ちから闇落ちやむ無し。社会復帰のチャンスはあったし意思もあっ
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.0

公開当時は期待外れでモヤッとしていた本作の印象も時が経てば変わるもので。
中身はB級グルメに変わりないが箱にしっかり収まっている感がある。サンプリングしているジャンルに詳しくないのでこういう異国のジャ
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.5

どうせならこちらも久々に。
兎に角好きな物詰め込んだB級グルメのバイキングスタイル。サムライフィクションは今観ても洒落ているし、ルーシー・リューのどうにかならんか色々と感。噛み切れない飲み込めないクセ
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

3.5

当時は退屈でこれじゃない感があったが、今観るとなかなかの面白い。
大人になって分かる味、若造の頃にツマラナイ認定したままの映画まだまだあるんだろうな。
見返すきっかけは永野CHANNEL。なので永野評
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バグジー(1991年製作の映画)

3.1

カジノの街ラスベガスの礎を築いた男の話。
実際は最強で最恐の激ヤバマフィアだったらしいが、この映画からはその印象は受けず。クレイジーではあるけど女に弱く金に無頓着なダメダメ実業家で夢追い人。自業自得と
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.8

古今亭志ん朝で聞き馴染んだ話。
【格之進、お絹、萬屋などの各キャラクターの違い】
格之進:「正直である事」がモットーなのは同じだが、ほぼニート状態からあの一件を皮切りに一念発起する部分が変更。復讐を果
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変な家(2024年製作の映画)

1.8

ミステリからホラーへ、変な家から変な村へ。「八つ墓村」がやりたいのか。その事自体は構わないのだが、全て上手くいってない。迷走なのか意図なのか、後者であるならば圧倒的な力量不足と感じる。
考察よりも改善
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スマイル(2022年製作の映画)

3.7

「リング」感満載で面白い。
ジャンプスケアの多投には辟易。主人公もゲンナリしてたし、「ホントにな」と。カードの一種として持つ分には構わんが如何せん頼りすぎでは。抜きでも充分不気味で怖いと思う。
ダッチ
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人生タクシー(2015年製作の映画)

3.7

「熊は、いない」から。
なるほどこういった作家性かと。置かれた境遇ゆえ検閲が厳しい中の訴え。規制の抜け穴を突くというか屁理屈というか。ナイスな作戦。演出とは大っぴらには言えないのが功を奏している。終始
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人生はマラソンだ!(2012年製作の映画)

3.8

しがない男のワンスアゲイン、つまらなくなりようが無い、言わば生姜焼き定食みたいな映画。
門外漢+中年親父=コミカル 悲哀や病気などを混じえつつもライトなテイスト。

アナザヘヴン(2000年製作の映画)

3.8

当時お気に入りだった飯田譲治作品。「世にも奇妙な物語」、日本のTVドラマでは個人的ベスト1の「沙粧妙子-最後の事件-」 思い出&思い入れ補正MAXにはなるが面白い。
女優陣の存在感が素晴らしい。今観る
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熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

3.0

イランの情勢、監督のバックグラウンドをある程度知っておかないといまいちピンと来ないかも。
モキュメンタリー風ともフェイクドキュメンタリー風とも言い表せない独特なテイスト。主張に関してはそれなりに理解出
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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

3.9

2024.10.14再視聴
なんと言ってもヴィゴ・モーテンセン。終始落ち着き払ってクールな所からの浴場全裸バトル。ドタバタ感がリアル。助演の2人もグッド。

キャドー湖の失踪(2024年製作の映画)

3.8

М・ナイト・シャマラン製作。
すれ違いとニアミス、この時のアイテムがあちらへとなかなか難解。淡々としている割りに画面上にヒントが散りばめられまくりなので久々にメモとりながら観た。
パズルのピースが整理
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.5

ゆるふわなタイムループもの。演劇ライクで程よいコミカルさ。コーヒーと茶請けが合うくつろぎ映画、いい視聴体験。欲を言えばはんなり京都弁だったら尚良し。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

法廷サスペンスと謳い文句にあるが、その実はヒューマンドラマ寄り。
得てしてそんなモンなのだろうが結論ありきの証拠と押し問答。子を思う親の気持ち、親を思う子の気持ち、そして夫婦間。他者には解らない事も色
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.6

意識高い系の奴らを嘲り笑うブラックコメディ。ワインよりビールと焼酎、チーズバーガー美味えと食している私のような小市民には痛快である。
出てくる奴はあらゆるタイプの阿呆、アニャだけが良心。
理想を追い求
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悪のクロニクル(2015年製作の映画)

1.3

概要にそそられ鑑賞したがこれはアカン。見落としがあったのかと思い二度見たが、結論全然駄目。
後半からラストに向かっての強引な展開と前半パートの整合性が無い。物凄く好意的解釈をすればミスリードとも捉えら
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フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

3.8

わらしべ長者的に武器をゲットしたブチギレ凶悪厚切りジェイソンが「おかしいだろ!!」と世間に牙を剥く。狂っているのは己か以外か、風刺が効いていて痛快。
鬱憤デトックスムービー。日頃のストレスが蓄積した時
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ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015年製作の映画)

4.0

面白かった。アイデアの勝利。良作ホラーコメディ発見。
設定やルールを無視した所は気になるが、その辺のガバガバさと雑なパロディとスラッシャー映画あるあるを楽しむのがベター。
意外と言っては失礼かドラマ面
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インシディアス(2010年製作の映画)

3.3

何気に未視聴だったエアポケット的作品。
流石のジェームズ・ワン。今作もサービス満点で充分に楽しませてもらった。が、サービス精神が仇となってか、手数の多さ故一発一発のパンチが弱く怖さは全く無い。ジャンプ
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夜の来訪者(2015年製作の映画)

3.6

会話劇形式のミステリー。
サラッとライトに観れる作品。
本場では有名でまあまあ擦られた話らしい。
親父が出塁させて、婿と子達が繋いで、カミさんが決定打。高慢一家の全員野球。
刑事のお説教で終わりと思い
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.6

ホラーでハシゴ。そもそもホラーなのか問題は一旦置いておくとして、滅茶滅茶笑ったわ。
お酒片手に楽しめるシリーズ、最終作なのは寂しい。

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.0

巷で好評と聞いて。
前情報からハードルを下げに下げ海抜マイナス状態にして観た事もあってか望外に楽しめた。
清水崇監督のセルフオマージュあり、あの頃のJホラーの趣きに懐かしさを感じる。アイドルファンはそ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

ど迫力。外連味もあり楽しめた。
ゲリラ戦の緊張感と神出鬼没感、分かりづらさはあるがそこはコントラスト低めの功罪。「青」が際立つ効果にも繋がるので有り寄り。
ハイテクとローテクの融合もいい塩梅、ドゥニ・
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