チェックメイトさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.8

メアリー・シェリーの伝記映画
メアリーは英国ロマン派詩人シェリーの妻にして著名な進歩的思想家の娘。当然封建的な当時としては自由な考え方を臆さず表明するような女性として行動する。
そういう歴史的背景がわ
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サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

4.5

過去鑑賞の記録。
素晴らしい作品。
ミュージカルが好きな人もそうでないひとも魅了するミュージカルというジャンルを超えた映画。
見るたびに温かい幸福感に包まれる。
月並みな言い方だが随所に人間愛に溢れ、
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.5

グァダニーノ監督作新作サスペリア鑑賞後、未見であったのとリメイク記念のリバイバル上映していたのを見つけて復習。キネカ大森ありがとう。
決して一人では見ないでくださいのキャッチコピーは聞いたことあった。
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.5

ハリウッド版ドラゴンタトゥーの女第2弾。
でもこれは、観てから違和感感じて調べたらスティーブ・ラーソンの「ミレニアム」3部作とはまったく別物だ。
登場人物や背景を3部作を下敷きに別人の原作を映画化した
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.3

「ライ麦」は昔読んだけど忘れた。
ただ、サリンジャーが当時の文学界の若手旗頭的な存在なのは知っていた。
そのサリンジャーが「ライ麦」以降から隠遁生活をおくっていたことは知らなかった。
ニコラスホルトが
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.7

「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督の!ということで期待値高かった。
何が起こるかわからない不穏な空気感に緊張した。 
バーダー・マインホフのドイツ赤軍事件で騒がしい不穏な社会情勢が基底に
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私は、マリア・カラス(2017年製作の映画)

3.0

20世紀最大と言ってもいい歌姫の伝記ではなく未発表映像による再構成ドキュメンタリーか。
名前は知っていたが歌を聴いたのは初めて。
他のオペラ歌手をよく知らないので比較できないが、素晴らしい歌声なのは素
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マイ・サンシャイン(2017年製作の映画)

2.5

1992年に起きたロサンゼルス暴動事件の前後をある家族の姿とともに描いている。
ハルベリーは独身だがたくさんの養子を自分の子のように愛し、殺人的な忙しさを切り盛りし、隣人のダニエルクレイグはその子供た
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.0

1953年のアンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督イヴ・モンタン主演のフランス名作映画「恐怖の報酬」のリメイク
あのエクソシストやフレンチコネクションを作ったフリードキンがこんな映画撮ってたとは知らなんだ
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バグダッド・スキャンダル(2018年製作の映画)

3.6

驚きのスキャンダル、当時日本で報道されたんだろうか?
自分達に都合悪いと報道しないから日本のメディア。あまりしなかったのかも知れない。
私の独りよがりだったらすいません。

映画としては普通だ。実話に
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

3.5

なんといおうか独特なテイストが突き抜けてる。
カルト集団に主人公レッドが復讐するというただそれだけだが、カルト的?(誉め言葉です)映像だ。
カルト集団の描写がまるで実在したかのように、そのまがまがしさ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.2

この日フレディー・マーキュリーの命日とは知らずに鑑賞。
久々に聴いたクイーン。
フレディーならでは節回しと声。
知らずに少し涙が出た。

よくまぁソックリさん集めたことに感心する。
顔だけならフレディ
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ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

3.8

世界有数の銀行強盗が多い都市らしいロサンゼルスが舞台。
激しい銃撃戦のクライムサスペンス。
巧妙に練られた現金強奪。
銃には詳しくないがマシンガンの、手動式ならいわゆるボルトアクションとも言うべきメカ
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.5

町山智浩氏のトークショー付きで見た。
シルバーレイクって実在するハリウッド近くの町で、その辺の事情が町山氏の解説で補足できて多少謎を理解。
それなくても楽しめるけれど。
2018年摩訶不思議的映画ベス
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スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

3.0

原題SKYSCRAPER(摩天楼)まんまで芸がない。う~ん。

ドウェイン・ジョンソン頑張ってる。しかしこれはハリウッド映画なのか?
元同僚と家族と敵ボスだけがアメリカ人?

映画も中国資本をモロ感じ
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.6

シャーリーズセロンの激太りとウツな演技が真に迫っている。
子育ては大変だけではなく素晴らしい瞬間でもあるということを喜びつつも思った通りに行かないことで精神をすり減らしていくマーロ。
ややサスペンスタ
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.2

ベルイマン生誕100年映画祭恵比寿ガーデンシネマ最終上映で見た。人生の儚さと生への喜び。死にゆくものの孤独と今は死なずに済んでいるエゴイスティックな人間を描いているが、ここには肯定も否定もないように思>>続きを読む

沈黙(1962年製作の映画)

3.5

ベルイマン生誕100年映画祭7作目。
よくわからない。
しかし映像はワクワクする。
アンナの息子ヨハンの見る風景や事物と姉妹の感情が無関係に交錯する。
それは本質的には当然なのだが。
理解及ばずで再度
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セクシャリティー(2018年製作の映画)

3.0

カリコレ2018新作。
原題はOctavio is dead(オクタビオは死んだ)
つまりサラガドン演じる娘タイラーの「父の死」から話しは始まる。
邦題が悪過ぎ。ポスターと相まってもっとエロいかと思っ
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ハングマン(2017年製作の映画)

3.0

カリコレ2018新作。
ハングマンなるシリアルキラーを追うサイコサスペンス。
あまりに普通な刑事物。
いわゆる海外ドラマ、クリミナルマインドの1話みたいな感じ。TVドラマ級。
余計な情緒はない。
複雑
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野いちご(1957年製作の映画)

3.5

ベルイマン生誕100年映画祭6作目
老教授の名誉学位の授与式への道行きに起こる出来事と垣間見る夢が交錯する。
ロードムービーの先駆け的な映画か。

いきなり不条理な夢で始まり陰鬱なトーン。
夢で楽しか
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冬の光(1962年製作の映画)

3.5

ベルイマン生誕100年映画祭3作目。
これ神の沈黙3部作といわれている2作目だとか。
牧師は苦悩するがよく分からない。神とか信仰を第一に生きているはずだが、最初に妻への日常の不満を強烈にぶちかます。
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魔術師(1958年製作の映画)

3.8

ベルイマン生誕100年映画祭5作目。
興業する魔術団と町の役員の対決。具体的な目的ある人間達の話しなのでわかりやすい。
マックスフォンシドーはいつもだが謎めいた表情。
魔術師を自認するならもう少し怪し
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第七の封印(1956年製作の映画)

3.5

ベルイマン生誕100年映画祭4昨目
死神とのチェスをしつつ、疫病がはびこり世界の終末を危惧する民衆の間を放浪(?)する騎士アントニウス。
難解だ。
死神との対話で「何故、神は沈黙しているのか」とアント
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結婚まで1%(2017年製作の映画)

3.7

カリコレ2018新作の一本。
ポスターと言い、軽いノリのタイトルといいコメディと思いきや良い意味で裏切られた。
原題はPERMISSION(許可/同意/承認)
普段恋愛系は他人のラブラブなんてと食わず
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タナー・ホール 胸騒ぎの誘惑(2009年製作の映画)

3.5

今をときめくブリーラーソン、ルーニーマーラなどの若き日の小品。
実年齢20、24くらい。
全寮制の女子寄宿舎学校での多感な
高校生活。

ブリーラーソンはうぶな教師を色気でからかい、ルーニーマーラは生
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処女の泉(1960年製作の映画)

4.0

ベルイマン生誕100年祭2作目
初見
神の不在と罪
罪なき犠牲
悲劇と復讐
やや様式的な構図が多いが
森の中をカーリンを探すインゲリの描写など臨場感あるシーンもある
想像していたほど古臭くない。
面白
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ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)

4.3

ベルイマン生誕100年映画祭一作目
古い時代設定のコスチュームプレイかと思ったが違った。少し前の現代。
5時間余りという長さを全く感じない。亡霊を幻視できるアレクサンデルの目を通したエクダール一家の一
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

初めて観た。
ラブストーリーとしては良くできている。
SF仕立てで面白おかしく見せながらも大事なことは何かということおしえてくれる。

特殊能力を使うティム。それで幸せになるというズルい設定。
使い方
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

さんざん世間で賛否かまびすしかった。
何か観る前から先入観があった。

こういう家族(ここでは盗みで生計を立てているが、何がしか社会ルールを逸脱したという意味)は世界中のどこにでもありうる姿だと思う。
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アメリカン・アサシン(2017年製作の映画)

4.0

ガチ、ハード系スパイ・アクション
主人公ラップはCIAエージェントだが命令に従わない新しいタイプ
ジェイソンボーンなどと同じくトラウマ持ちながら新しいスパイヒーローを感じさせる。

命令無視ゆえの突入
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アニー・イン・ザ・ターミナル(2018年製作の映画)

2.0

2018カリコレの新作。期待した。

独特な世界観。

マーゴットロビー主演、サイモンペグ、マイクマイヤーズということで期待大きすぎた。

彼女は24時間営業のダイナーで深夜働くという設定。
狙いがそ
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告白小説、その結末(2017年製作の映画)

3.0

エヴァグリーンがいかにもな謎の女エル。
しかし強引なエルのしきり。
やや予想できる展開。
エルを謎めかしながらももっと人物描写ほしかった。
謎に深みがない。
エヴァグリーンも他の映画ではもう少し陰影の
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ゲッベルスと私(2016年製作の映画)

3.5

ナチスの宣伝相、ヒトラーに次ぐNo.2の権力者だったゲッべルスの秘書だったというポムゼルのインタビューと実写映像

撮影時103歳という皺もすごいが、その記憶力すごい。

このインタビューに至るまでに
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.0

ヒュージャックマン、ギレンホールとポールダノこの三人の演技にマル。

結局、犠牲者は子供としょうがい者という弱い立場の人間。

暴走オヤジ、最後に妻は弁護して言う「彼は善人なの」
だから許して、なのだ
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.6

ケイト・ウィスレットの一人舞台的な。
実年齢とほぼ同じ役だけどやつれ感は40代後半かと思わせる。

1950年代のコニーアイランドが綺麗。
ミュージカルのセットのよう。

西日が作る影が夏の終わりを告
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