白人至上主義者の顛末は意外な末路を辿る物語。人種差別による暴力が常態化する国の皮肉なストーリーに絶句。
先送りにしていた作品のひとつであり、観るのに勇気が入りそうな感覚があった。重い作品のテーマは秀作か駄作かのどちらかに振れるものだが、この作品は何方とも言い難い複雑な感情めいたものを感じ得ずにはいられな>>続きを読む
ジョン・デイビッド・ワシントンはノーランの映画は『クリストファー・ノーラン』と言うジャンルだという。時間をテーマにその時間軸や時空、時間の逆行をストーリーのタイムテーブルに据えて物語を紡ぐ。不可能と思>>続きを読む
壮大な戦争表現力は他の戦争映画と比べても劣る事はないが、クリストファー・ノーラン監督の歴史的映画としては何か物足りなさを感じる。映像のスケールは類稀な迫力があり、昨今のCG映像に頼らない実写の凄さは一>>続きを読む
とうもろこし畑は実際に60万坪以上の土地に栽培された。そのこだわりはCGを使わずにリアルな自然で食料難を表現するためだったという。量子理論に基づき宇宙を舞台に時空を超えた世界はノーラン監督の時間軸をさ>>続きを読む
バットマン史上最強でコミックの域を超えた傑作にして、社会派ドラマの高みに押し上げた作品。ジョーカー役のヒース・レジャーはその役に取り憑かれたような演技に身を翻弄されこの世を去った。いつしかジョーカーに>>続きを読む
ノーラン監督の作品は一度観ただけだと消化不良を犯しかねない。やはり見返してみるとなるほどと感嘆してしまう。この頃からカメラワーク、壮大な美術セットやアクションが莫大な資金の投入され大作になっていった。>>続きを読む
この奇妙な物語はノーランならではの時間軸をトリップする幻想と狂気の世界。記憶と引き換えに自分の存在を虚構に委ねさせ、男は孤高の世界で別の自分を生きる。クリストファー・ノーラン監督の出世作であり、独特の>>続きを読む
クリストファー・ノーラン監督の才能はこの時すでに開花し、音楽の使い方などはこの頃からその手法を確立していた様に思う。大作を予感させる作品は劇中にもバットマンのシンボルマークが入るなど偶然とは思えない何>>続きを読む
トム・クルーズの悪役ぶりに感嘆。ジェイミー・フォックスのタクシー運転手役が前半のリアルな日常を醸し出す。マイケル・マン監督のスタイリッシュでスリリングな展開は彼ならではの作風。ロサンゼルスの夜の街を疾>>続きを読む
愛する父を亡くした17歳のリュカ。そのショックは彼にとって生きる術を失ってしまったかの様に混沌としてゆく…。クリストフ・オノレ監督の半自伝的作品は少し異質にも見える世界観と人の脆さを描く。
シンプルな会話で綴られ、少年達や家族の情景を映し出す。美しい自然との対比に人の営みが素朴に描かれ、成長期の子供達もまた揺れ動く心に浸潤する。言葉にできない悲しさ、苦しみの果てはなかなか表現できるもので>>続きを読む
知的障害者の父親とその娘の物語をビートルズカバー曲が流れショーン・ペンの演技で訴えかける。スターバックス、美人女弁護士、アメリカ社会の何ちゃら満載。いい意味でも悪い意味でも考えさせる作品。サントラは最>>続きを読む
正に血で血を洗うアメリカンヤクザ映画の金字塔的作品。日本の仁義なき戦いのオマージュ的な作風はヤクザ映画の真髄を垣間見る。皮肉にも今のアメリカは国家がヤクザ⁉️麻薬密輸船をミサイルで撃沈するほどの映画に>>続きを読む
ソール・ライターの写真の様な映像が今となっては芸術的な作品となっている。変わり者の様に見えるセルピコだが変わっているのは社会で、常態化した警官の汚職や権力者の保身だ。資本主義の持つ断片は汚職やカネにま>>続きを読む
何気なく銀行強盗を始める男たちの余りにも無謀な行動が、大きなうねりとなり社会を巻き込んでゆく。早熟な時代に人が何かを求めて止まない潮流を感じたアメリカンニューシネマ。その空気感と温度が伝わって来る様な>>続きを読む
生きるという事は死と隣り合わせだ。戦争映画の一線を画したと言い換えれば生きる術を模索するこという事ではないかと思う。前作から一貫して言える事は生き延びろという事。大義ではなく立場を思考して委ねる。そこ>>続きを読む
これは極限のフューマンドラマであり、戦争映画とは一線を画した青春群像劇だ。しかし世界で一番戦争映画を上手に作る国でもあるアメリカだけに、この作品はそういった事を考えずに観ればそれはそれで名作なのだ。そ>>続きを読む
アメリカの小さな町で繰り広げられる切なくも温かさを感じるフューマンドラマ。女性が刑期を終えやって来た町のでの出来事は、前科を持った者の生きづらさを描く。
アメリカンな人たちと少し変わった太っちょドイツ人女性の不思議なドラマ。フォトジェニックな映像にアメリカの片田舎にヨーロピアンで穏和な女性の不釣り合いな世界が融合してゆく…。自由の国アメリカと謳われた時>>続きを読む
彼が行く着く場所は遥か前から分かっていたのかも知れない。人の道徳や規範は人が進化して来た過程にあるものであり、自然と向き合い神聖なるものへの憧憬が表す生き様。家族、社会、宗教の成り立ちに問う現代人の憂>>続きを読む
エンツォ・フェラーリのレースに対する情熱は、実生活では愛憎にまみれた孤独と息子ディーノにむける慈しみを抱える人生だった。世界で唯一無比のスポーツカーを作り続ける苦悩の歴史が描かれた栄光と影。
映画の評価は別にして、この題材の事件はセンセーショナルで忘れられない出来事だった。あのパンデミックは何だったんだろう?いま思うとその答えが見つからないまま今を生きている様な気がする。あの時のダメージは>>続きを読む
子供たちの演技が素晴らしい!少しドキュメント感があって、子供たちの世界が奔放で楽しそう。時に罪悪感もなく突き進む発想は子供ならではで、後に大きな問題となってゆく事に心が傷み始める。
大人の世界も垣間見>>続きを読む
右向け右と育てられた日本人の戦前戦後の魂が民族の根底にあり、物申すのもをはばかる空気感が漂う。時代に翻弄されたひとりの革命家とも過激派とも言えない中途半端な生き方で死す桐島。リアルな時代を生きた高橋伴>>続きを読む
この時代の冤罪事件は数多くあるのではないかと思われる中、検察側から描くストーリーは稀だ。この作品はそのシリアスな内容を紡ぐ名作である。演技派の俳優陣と映像表現の秀逸さに加え音の効果にもそのセンスの深さ>>続きを読む
何が異常か?国か人か?愛かプライドか?戦争を起こすものは権力者であり、嘘つきな政治家たちだ。日本人の腐った亡霊は今もこの国の根底に漂っていて亡国を憂う。村八分、売国奴、美しい日本を取り戻す、逆行する日>>続きを読む
人を観察する様な視点で描かれ、物語が進行するにつれどんどん引き込まれてゆく。人生の最終章に現れるその敵とは?夢か現実かその虚構に酔いしれるや否や潜在意識の扉は開かれてゆく。筒井康隆原作を吉田大八監督が>>続きを読む
ぶっ飛び加減が半端ないスプラッターコメディ⁉️ミシェル・ラロックの謎の魅力が不思議な世界観に誘う。フランス人はよくアメリカをバカかにするがアメリカのオールディーズは好きなんだな。
難病の子供たちが入院する病院で繰り広げられるファンタジー。閉塞感が漂う筈の院内が一人の女性によって余命僅かな少年と変わってゆく…。少しストレンジな物語は感動を呼ぶ傑作だった。
個性あふれる面々で繰り広げられる南極観測隊員たちの日常。料理人から見た隊員たちの人間性と過酷な環境の中でお互いを絶妙な距離感で育む。心温まる笑いある人間関係で綴る傑作。
安藤サクラが渋すぎる。日本人特有の人間模様の中、閉塞感のある人生をボクシングを通じて変わってゆく女性を描く。また、新井浩文の役所もその個性が肝になっている。
何を見せられているのかよく分からない、野球カルトムービー。あまりのくだらなさに時間の無駄さをも忘れて最後まで見てしまった自分に腹が立って来た(笑)バカバカしさを通り越して、もしかしたら凄い作品かもと錯>>続きを読む
いかにもアメリカンなミステリーストーリー。ラストの旅客機を破壊する謎のモンスターは映画史に残る名シーン。インパクトのある短いストーリーの中で効果的に恐怖を煽る作風は絶品。
B級の定義は美術、照明、のチープさに加えて演出、脚本のコミカルなインパクトがある。この作品は紛れもなくその域にあって、その感触の気持ち悪さやどうでもいい感覚の心地良さが醍醐味。シュールなストーリーが余>>続きを読む