NEOワカドクロの下弦。そもそもまさか2部に分かれるとは思ってもいなかったのだが、声優や2.5次元系俳優を使い差別化を図ったことは吉と出ていた。
何より、廣瀬智紀の蘭兵衛が個人的に好みだった。表>>続きを読む
NEOワカドクロ。早乙女の天魔王良き。
「清水さんはこういうジメっとしたオカルトホラー得意よなあ」と思ったら、『ラビット・ホラー3D』の脚本家ということで。なるほど。
実際には犬鳴村というより村ホラーと犬人化スリラー(?)を調合したよ>>続きを読む
障害者の性や自由を描いた作品は近年とても増えてきているように思う。今作も同様で、とかく倦厭されがちなタイプの作品でありながら実に清々しい快作となっていた。
ほぼゴースト的な漫画家アシスタントをし>>続きを読む
ルッソ兄弟プロデュースでヘムズワース主演、この座組で期待をするなと言うほうが無理になる。
はてさて、アクション映画に長回しが使われるようになって久しいが、今作も約15分の疑似ワンショットが。「お>>続きを読む
オールタイムベスト。TBSの月曜日にやっていた映画枠で観た初めてのギャングものであり、暴力映画だったと思う。
手の早い兄と理知的な弟、そして定年間際の保安官。現代の西部劇作家・シェリダンの脚本力でこの作品は勝ちだ。そう思わされる。
作品の順列は逆だが、バーミンガムの登場には笑みがこぼれない理由がありませ>>続きを読む
おそらくジャームッシュも予期しなかっただろう、パンデミックとなりつつある世情のなかで観る今作は、アイロニーを通り越して薄ら怖さまである。
そうは言っても、ジャンルがゾンビになろうが相変わらずのジ>>続きを読む
やっっっと自分が好きなDCのシネマラインが来た気がする。”SHAZAM!”もそれはそれで良かったが、今作の方がDCっぽい感じ強めで愛おしい。
相変わらず若干のテンポの悪さはご愛敬として、まずテー>>続きを読む
メンデス×ディーキンスのタッグ新作。ワンショットであることが強調された触れ込みだったが、まさしくディーキンスの職人的にキャメラワークを愛でる一作となっていた。
作品の性質上だからか、プロット自体>>続きを読む
正直、周りが大不評だったため全く鑑賞予定もなく、なんなら公開時ネタバレも観てた本作。観賞後に思う。まずトレーラーとポスターヴィジュアルが良い。笑顔の裏に哀しみが.....というテーマがそのまま出てい>>続きを読む
みんな大好きデル・トロプロデュース作品。
なんかYAノベルみたいな感じだなと思って調べてみたら、やはり児童小説原作の映画化。ただ、『ジェーン・ドゥの解剖』のような身の毛もよだつような感触はなく、>>続きを読む
このアリ・アスターという男は、集合体や”家族”をこうも忌み嫌っているのかということを、前作から一変して白昼の中で映し出す。
この感想を書いている今もどんな感情で観れば良かったのか、全くわからない>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映画を見ると言うのにメガネを忘れたので、正確に観れたとは言えないことが悔しい。なぜかと言えば、色味、特にタイトル通り”赤”を基調とした色彩設計がされていたから。
劇中の「(男は)1000年経って>>続きを読む
今作を観て圧倒的な”ベイみ”が足りないと思ったのは、僕だけだろうか。このシリーズに求めているのは出来のいい映画ではないのだが。
ベイよ、カメオじゃなくてディレクションしてくれ。これが完結編とは思>>続きを読む
自分もセクシャル・マイノリティであるからか、今作の主題には胸に突き刺さり、少し恐怖を覚えたほどだった。
しかし同時に、作中において(一人を置いて)仮想敵ポジションを置かなかったことに、作り手の優>>続きを読む
この手のジャンルも面白いものがあると実写版『ちはやふる』3部作や『殺さない彼と~』で思わされたので。
確かに舐めてた。終盤はうっかり涙も出かけ、グッと心をつかまされた。役者陣のノリノリ加減も観て>>続きを読む
トム・フーパーが抱いた夢は、この作品が絶対的に映画化に向かないことを証明してしまった.....。
猫のヴィジュアルも去ることながら、舞台版ではぼやかしていた”天に行く”ところまで表現しなくても、>>続きを読む
ヒトラーがイマジナリー・フレンドという突飛な設定も、ナチスからの解放がそのままジョジョの成長へと繋がっていくプロットからすでに面白い。
ここんとこのロックウェル無双な活躍とヨハンソンの好演がこの>>続きを読む
呪われた企画だからか、クライマックスで腹痛マックスでトイレに駆け込まざるを得なくなったものの、作品自体はアイロニカルかつカオティックで良かったと思う。
純粋すぎるほどに”法と正義”を信じ続けた男が、その二つに見事なまでに裏切られる。人はこうも無情に第三者を貶められるのか。
イーストウッド、恐ろしい人ですね。実録ものは彼とピーターバーグに任せとけ>>続きを読む
好き嫌いとかではなく、”タイプ”の映画だった。渋くてジャズのよく似合う、こういう映画をもっと見たい。
ノートン、才人か。ぜひまたディレクターやってくれ。
このレビューはネタバレを含みます
私はプリクエル世代だ。だからなのか、ep.7鑑賞前にオリジナル3部作を観たときの失望に似た感情は今でも覚えている。
今作の初見時、43年間のシリーズの一旦の終幕として「これで良かったのか?」とい>>続きを読む
座組でわかる通りの、軽いノリのロマンス・コメディである。こういう作品もポップコーンムーヴィーと呼んで良いと思う、そのくらい楽しい映画。
ただ、あまりにご都合主義的なストーリーには正直、好き嫌いは>>続きを読む
漫画では許されてても、映画を作る上での最低限の表現や工夫のようなものがある。そういうものが今作は一切なかった。これでは漫画を映像にトレースしただけじゃないか.....。
キャストが叫び、形ばかり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
新年早々、無類に面白い映画と出会ってしまった.....。今作が映画初めになったことがとても喜ばしいなというのが今の心境。
”半地下”という場所。そこが劇中で韓国社会の貧困層的な意味以上のことが>>続きを読む
三池崇史2年ぶりの長編、そして”初のラブストーリー”と銘打たれた本作の海外版トレーラーを観て「嘘つけ!!!」と思った日から早数ヶ月。なかなかどうして、正統派ラブストーリーと三池イズムがMIXされた>>続きを読む
”離婚劇”というミニマムな題材は、古今東西描かれてきた。今作もその一つにに数えられるわけだが、見終わってみれば、確かにこの作品はラヴ・ストーリーでもあったことがわかる。
バームバックが写し出すパ>>続きを読む