めがねさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

めがね

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高速道路家族(2022年製作の映画)

3.8

内容がとても重いものだけに、所々見られるコメディのような展開によって考えすぎずに済んだ。
無能すぎる警察官に多少なりとも思うことはあったものの、フィクションとして、物語としてストーリーを存分に味わうこ
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恋する惑星(1994年製作の映画)

4.0

映画館で観られたー
あの始まりの音楽に「これこれ!」と胸が高鳴り、
疾走感あふれる映像に息をのむ。
初めて観た時からの時間経過も相まって
新鮮な気持ちで入り込めた。
時を経ても
金城武とトニーレオンの
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.3

あのルーティンで保たれていた生活の均衡と
そのルーティンの奥底に潜む彼女の不安定さ
それが長回しの撮影の中に見られる彼女の表情や行動、背景の描写からひしひしと感じられて(勝手にそう感じて)
引き込まれ
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私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

3.8

引き込まれる長回しでのストーリーの展開
ゆっくりとした流れだが
そこからの急展開(と感じる私の脳)
どこを切り取っても
見入ってしまう映像。
だけど、そう感じる心に頭がついていっていなかった感じ。
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アンナの出会い(1978年製作の映画)

4.0

この映画祭で初めてアケルマン作品と出会う
シンメトリーの構図から感じる安定感。
長台詞とゆったりとした情景の変化から見られる不安定感。
この対比と静かに進むストーリーの中に
散りばめられているアンナの
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愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

4.1

人生について考えた。
生きるとは
何のために生きるのか
死とは
死ぬ時はどうしたいのか

カトリーヌ・ドヌーブめあてであったが
この映画からもらったものは
その感動に収まり切らないくらい
心揺さぶられ
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気狂いピエロ 2Kレストア版(1965年製作の映画)

4.2

映画館で観ることができた!
1回目に観た時の衝撃と分からなさが
2回目は「こういう事か!」に。
そして今回の映画館にて
ようやくゴダールの描きたかったことへの理解に近づけたような…。
ゴッホだ!シャガ
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

4.3

冒頭の車のシーンがいい。
颯爽と運転しながらの、
「田舎はいい。俺はフランスが好きだ
〜勝手にしやがれ」の呟き。
ちょっとした田舎道を運転するたびに
思い出してしまう。
クズでめんどくさい男のはずなの
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モア(1969年製作の映画)

4.0

薬物で人生が転落していく様
そこに気がついていながらも
何とか戻そうと思い立っても
結局は元の木阿弥

変わりゆく二人の姿
けれども
変わらない美しさがあると感じてしまった

渚の果てにこの愛を(1969年製作の映画)

4.0

ミムジーの瞳の奥にみえる憂い
最後に迎える結末を知っていたかのような
そうなることを願っていたかのような

みんなが何かを抱えながら
目を背けながら
ギリギリのところで今を生きている
幸せを求めている
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ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

4.3

昔のスタイリッシュな要素を含みつつ
今だからこその内容や表現が加わり
とてつもない衝撃をうけた。
それぞれが必死に自分の問題に向き合っていながらも
常に誰かのためを思って行動している。
幸せって、
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パリ13区(2021年製作の映画)

4.0

二人の距離感が愛おしい
単純そうに見えてその気持ちの微妙なすれ違いに
もどかしくなりながらも引き込まれる
カラーではないことで
余計な情報が入ってこないのも良かった

ふたつの部屋、ふたりの暮らし(2019年製作の映画)

4.0

二人の愛の絆
年齢や性別に関わらず、
真っ直ぐで純粋な想いがそこには存在しているんだということを私たちはもっと知らなくちゃいけないんだと感じられた。
立ちはだかる壁を前に
絶望を抱えながら
でも
わず
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

こんなにも自分の考えをしっかりと持って言葉にすることができるとは。
言葉で伝え合えるのは大人同士とか子ども同士とか関係ない。 
子ども達の声を言葉をどう大人が受け止めるのか。
子ども達が自分で考えた事
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ツユクサ(2022年製作の映画)

3.9

つっこみどころが散りばめられているユーモアさにやられた
あの中で営まれてるそれぞれの日常がとても愛おしく感じた。
環境や状況が違えど、みんな昨日より今日、今日より明日って前に進んでるんだよなぁって。
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やさしい女(1969年製作の映画)

4.1

小さな仕草に含まれる心情。
映し出される映像のカットへの意図。など
少しずつ少しずつ心揺さぶられ、時折大きな波を受けてながら鑑賞。
もう一度観たい

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.5

不安を煽る緊張感がなく、終始穏やかな気持ちで観れるのがヴィム・ヴェンダースの映画のような
状況は複雑だがそこに暖かさと優しさがあって、何より綺麗だった。
ジェーンもハンターも、トラヴィスも

都会のアリス(1973年製作の映画)

4.3

観れてよかった。
2人の距離感と繋がりの深さが絶妙
シンプルなギターの挿入曲に不安感を煽られるも、希望を含んだ言葉と表情に 終始途切れることのない愛情を感じた。
列車の窓を開けて風を浴びる2人が
この
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

4.0

人に課せられた運命って何だろう
「ベニスに死す」を初めて観た時の衝撃は大きく、その時代に生まれたかった。そんな思いさえ強く持っていた。
華やかさの中に儚さがあった当時のビョルンとは違う美しさを感じた。
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

4.5

映画館で観ることができて良かった!
本物の音に込められたパワーがものすごい。圧としてではなく、心地よい気持ちに満たされる生命力としての。

老演奏家。
…字幕にちょっと笑った。
ライが彼らに向けた最大
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.3

終始暖かさに包まれていた
さまざまな声、言葉が詩
それが何とも心地よい
詩を詠むかのように。
歌を口ずさむように。
耳を傾けてそっと頷く

図書館に行くとつい「いるかな」と雰囲気を感じようとしてしまう
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

こんな映画が日本で生まれたのかと感激。流れるように溢れる言葉、ポツリポツリと吐き出される言葉。そこに込められた思いや意志、淡々としながらも紡がれるそこに強い衝撃があった。
北海道での静寂、舞台での静寂
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青葉家のテーブル(2021年製作の映画)

3.8

どこにどんなきっかけがあるのかは分からない。そのきっかけがどんな風に進んでいくのも。
ただ、その時の正直な気持ちは大切にしなくちゃと

クローズ・アップ(1990年製作の映画)

4.2

今まさに演じているんじゃないんですか…という法廷でのキアロスタミの問いかけが刺さる。フィクションのように何かになりきって演じているかのような瞬間が誰しもあるのではないだろうかと。
芸術とは経験を表現す
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

4.0

音楽に身を委ねるトーベ。
彼女にとっては、揺れ動く感情をただ音楽にのせていただけなのかもしれない。素敵すぎる。人生の波はあったにせよ、いつだって柔らかな愛に包まれていたと感じさせるのは、彼女が常に周り
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.0

自分に向き合うこともままならないのに どうやって他人と向き合えるのか
そう投げかけられているようだった。
自分と向き合う事ができるようになった存在ほど大切なものはない。
そう感じたら急に声が聞きたくな
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

4.0

何気ない日常。
それは人それぞれ、だけど。
現実における大きな問題を含んでいるが、それを問い正すための強い投げかけがあるわけではない。
忠さんにとっての「何気ない日常」を、この映画を通して、誰にとって
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海のふた(2015年製作の映画)

3.5

ていねいな生活
現実の把握と判断、そして行動
人の人生にとっての大きな波が、穏やかな流れのように描かれている
周りから見たら小さな漣でも、一人一人にとっては大波だよね

みんなのいえ(2001年製作の映画)

3.5

久しぶりに見たこのドタバタ感。
最後はみんな丸く落ち着くんだよな…と安心して見れるからこそ楽しめる
そんな感じ。
みんなが愛らしい

ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン(2019年製作の映画)

4.0

あの時代の華々しさに興奮。映画館で体感したかった。なぜか『ポリーマグー、お前は誰だ?』をもう一度観たくなった。
何より、トリュフォーの映画に出ていた松本弘子さんがここに!という驚きと喜び。TSUTAY
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食べる女(2018年製作の映画)

3.8

年代の違う女性たちがそれぞれ葛藤を抱きながらも 食を通した心の繋がりによって人生を謳歌しているよう…。なんかすごくいい。
年齢を重ねることの楽しみさえ感じた。

東京オアシス(2011年製作の映画)

3.8

ありそうでなさそうな…という境目で、でもあったらいいな…という思いが生まれる人との関わりが妙に気持ちが良かった。
小さな幸せを感じた時のホッコリ感。

小林聡美・加瀬亮のストーリーにおける、市川実日子
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