mjさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

mj

mj

映画(77)
ドラマ(1)
アニメ(0)

凶悪(2013年製作の映画)

3.9

リリーさん喋るだけで怖い。
主人公像がゾディアックのジェイクギレンホールと重なる。個人的には好きなキャラ造形。

ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.6

出オチかと思ったが、ベティ・ギルピンの主人公力が強くて、ヒーロー映画を観ている感覚で楽しめた。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

意外な展開ではあるが、登場人物の心境が静かに変化していく様は自然に観れた。ミルドレッドが出した最後の一応の結論も、大人な着地で好感がもてる。
病室でストローを直すシーンが凄い記憶に残っている。

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

5.0

贅沢な3時間!
グッドフェローズやカジノのテイストとは違うジョーペシの怖さが観れただけで満足。編集もこの2作よりゆったりペースで進むのだが、役者の磁力が凄すぎて会話劇だけでも見応え抜群!

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.8

タランティーノは本当に裏切らないね。
最高にふざけた最高の映画!

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.7

群像劇の傑作!
神木くんの好きだからやっているという台詞は、今でも自分の背中を押してくれる大事な映画。

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.1

主人公のレイ・リオッタなど、マフィアのカッコ悪さや間抜けさの側面を観れる映画。
テンポの良い編集で、人の生涯を映画の尺に収めるスコセッシイズムを堪能できる。
ジョーペシ怖い!

Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.8

市民ケーン→市民ケーン→マンク→市民ケーン→マンク→マンク
この観賞サイクルでようやく理解できた気がする。
基本的にフィンチャーは登場人物をフラットな目線で演出することが多いため、マンクの本音の欲求を
>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

3.8

ストーリーは現代の映画を見慣れてしまっているため、楽しんで観れたがそこまでの新鮮さは感じなかった。当たり前と言えば当たり前だが…
それよりも感動したのが、ネオンを分解してカメラを通過させて撮影したり、
>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.9

結婚はあくまでマンツーマン制度だが、そこに子供が絡むと、こうも多層的に切なさが絡み合うのかと、子がいない自分としては行き場のない感情を抱いた。

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.9

これぞフィンチャーというサスペンス演出で、会話劇のヒリヒリ感は、後のマインドハンターに通じる所がある。
主人公は、未知との遭遇のリチャード・ドレイファスと重なる、没頭した挙句全てを失う系キャラで個人的
>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.8

ジェイクギレンホールのファンになった一作。
痩せた役作りも、キャラクター造形的にマッチして、只者でないイカれ具合を表現していたと思う。

ズートピア(2016年製作の映画)

4.7

個人的に大好きな作品。
其々の動物に合わせたデザインがされた街並みや、動物の特性に合わせたキャラクターデザインなど、ただでさえ楽しいのに、ジュディとニックの絡みによって浮かび上がってくるこの作品のテー
>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

4.3

これは面白い!
主人公を取り返しのつかないところまで追い詰めるサディスト全開の演出も、結末に向けたカタルシス蓄積期間だと思えば、納得できる。
工夫とアイデアで、クラシックホラーをここまで現代版にアップ
>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.4

画角がキューブリック並みに整理されていて、今まで見たことのないホラー映画感が、序盤からビンビンに伝わってくる。
謎を解く系の映画ではなく、ホラー映画にありがちな謎が解けた途端につまらなくなる現象が無い
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.1

タランティーノは本当にフィクションが上手い!
クライマックスはふざけてんのかと言うくらい爆笑して鑑賞した。
観る前に、ある程度の事前知識を蓄えた方が何倍も楽しめる映画。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

加害者に直接的も、間接的も関係無い。つまりは映画を間接的に観ているお前も同罪だぞと、キャリーマリガンに睨みつけられる度に、ゾワッという感覚に襲われた。
toxicのアレンジ曲が流れるシーンはブリトニー
>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.4

終始爆笑。兎に角下品で最高!
このテンポのいい編集はやはりスコセッシイズム。ダレることなく一気にラストまで観賞できた。
ディカプリオいい役者だなぁ。

ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

ここまで何を信じれば良いのかわからなくなる寄る辺無い映画も珍しい。
現実と思っていたものが現実で無くなる視点がクラクラするような演出は、一種のサスペンスを観ているようで、重い題材のわりにスラスラ鑑賞で
>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

4.0

映画の優雅さを堪能できる。
限定空間なのに、鑑賞者をハラハラさせ続けるヒッチコックの手腕は流石。サスペンス演出のバリエーションが豊富で人に勧めやすい一作。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ラストに挟まれるサブリミナルの画を観て、結局メタ視点でこの映画を撮っていたフィンチャーの意地悪な演出に興奮した。
極めて男性主義的にも見えるこの映画を、現代の若い人が観たらどう感じるのかが気になる。

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

今までの邦画で映画の中で漫才を扱う際に、漫才自体が面白くないのに周りの人達が拍手喝采を送るという、非常に気持ちが良くない映画を何本か観たことがあったが、この映画はお笑い要素がきちんと面白い。演じている>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.2

観賞後、ここまで文章にまとめるのが難解な映画は初めて。一体自分は何を見たのかまとめきれないので、あと何回か見てまとめます。

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.4

非常にバランスのとれた作品で、青春確執映画なのだけど大人な解釈で脚色していて、観ていて不快になることもなく上映時間があっという間であった。マシンガンのようなテンポのセリフ劇なので、それもあっという間に>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

個人的に「10年にI度来る、スゲェ映画系」映画。
ロサンゼルスの劇場で鑑賞。観客に一体感が生まれ、アッセンブルフィーバーからのサノスファ◯クコール…映画体験としても10年に1度の幸せな体験をした。
>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

3.9

轢かれるシーンを、逃げずにきちんと撮っていたことにドン引きした(褒め)。そこからこの映画は、腰を据えて観ねばならないとふんどしを締め直して鑑賞。
役者陣全員圧巻!松坂桃李は本当になんでも演じられる凄い
>>続きを読む

めまい(1958年製作の映画)

3.8

中盤のストーリー的な仕掛けの部分は、サイコの中盤のショックな展開みたいに鑑賞者の数歩先を行く展開で、ヒッチコックのエンタメ精神が垣間見える。それ以外は何とも言えない不穏な空気が終始流れていて、果たして>>続きを読む

26世紀青年(2006年製作の映画)

3.9

この手のブラックコメディは大好物!
邦題はどうかと思うが、中身はイデオクラシー感満載で最高!

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.5

観てすぐにサントラを買ってしまうほど、歌やパフォーマンスが素晴らしい!
夢追い人同士の、芸術感の違いによるすれ違いがとても切なく、ラストで号泣!

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.9

キャラクターの全シーンを覚えているほどのキャラ立ちが素晴らしい!
キャラがキャラなだけに、デタラメにみえる話運びも、演出と脚本がしっかり手綱を握っているストーリー展開で、観ていてスラスラ鑑賞できる。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

ここまで徹底して、サイコスリラー路線で魅せてくれるとは思わなかったので、事前のハードルの低さを余裕で超えていった気がする。
物語の着地の仕方も納得!

ウォーリー(2008年製作の映画)

4.5

ストーリーは勿論最高だが、意志を持ったマシン表現など、描写スキルが凄い!
こんな可愛いロボはR2-D2以来!
終盤のパロディも爆笑!

劇場(2020年製作の映画)

4.5

知り合いの女性に勧めて、ここまで評価がパックリ分かれるか!と思えるほど、男女間の乖離が凄い映画も珍しい、という意味で印象に残っている。
クリエイターである自分が主人公に感情移入してしまっただけで、ちゃ
>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.5

流石皮肉たっぷりのブラックユーモア職人、アダムマッケイ!
チャップリンが言う、「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」を地で行く作品で、監督の一歩引いた視点だからこそ作られたコメディ!最高
>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.6

史実映画の中でも、トップクラスに尾を引く後味の不快さ(褒め言葉)。「視点」というものを上手く映画に落とし込んだ至高の一品。

終盤の展開は、羅生門をブラッシュアップして、更に先に解釈を進めた感じ。
>>続きを読む