たばたさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

ペーパー・ハート(2009年製作の映画)

3.3

恋愛や結婚が出来ない人を寂しい人だと思う奴はヤバい奴、って空気がもっと広がればいい。そういう点では世の中は(日本は知らんけど)、ちょっとずつ良くなってるのかな。
マイケル・セラって不思議かわいいね。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.5

映画的には、プールのシーンから喧嘩のシーンあたりが圧巻。これがあのオリヴィア・ワイルドの監督第一作目って。グレタ・ガーウィグのデビューに匹敵するくらいの驚き。

その「レディバード」でも思ったことだけ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.6

単純な犯人探しじゃないのは良いけど、これくらいのキャストを揃えないと間がもたない、と監督自身も薄々分かってるんだろうな、という内容。
もうちょっとコメディ色が強めの方が良かったんじゃないかしら。

初恋(2020年製作の映画)

3.6

これだけ役者を揃えても嫌味にならない三池作品ってやっぱ凄いなとか、窪田正孝くんってどれだけ身体能力の高さを見せてもナルシシスティックにならないんだよなとか、抑制の効いた最後素晴らしいなとか、良いところ>>続きを読む

ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.7

ダイアナの能力と弱点の法則みたいなものがもうちょいクリアだったら良かったのにと思った。
見せ方として「上手い!」と思うところが多いだけに、クライマックスでもうちょっと畳みかけて欲しかった、という欲も生
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ゴンドラ(1987年製作の映画)

3.9

どうやってこんな子役を探し出したんだ…?と、まず驚くんだけど、この子と出会ったことで、監督が映画の制作を決めたらしいと知って納得。

ナイーヴで美しいストーリーとロケーション。何よりも撮影が素晴らしい
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

3.9

生まれて初めて「となりのトトロ」をちゃんと観る気になったくらい、「天気の子」の衝撃が強過ぎた。

宮崎駿作品を観るたびに思うのは、そのクリーチャーデザインの物凄さ。ネコバスの足が12本もあるとかランプ
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天気の子(2019年製作の映画)

1.5

俺みたいな人は新海監督の作品はもう二度と観ない方がいいんだろうな、と思ったくらい、ほぼ全てが生理的に嫌い。申し訳ないとは思うけれど、絵も世界観もキャラクターの言動も挿入歌の入るタイミングもジェンダー観>>続きを読む

アスファルト(2015年製作の映画)

3.8

久しぶりに群像劇観た気がする。

話の始まり方と閉め方がユニークで粋。
若干微妙なエピソードもあるけど、こういう「偶然の出会いと心の交流」みたいなやつって素敵だし憧れる。

イザベル・ユペールってしょ
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

4.5

「スイスアーミーマン」に続いて、伝説の始まりなんじゃないかって気がするくらい良い。評価高くないのが信じられない。いや… まぁ分からなくもないけど。

前作と脚本家が違うけど、「なにそれ〜?!」って話な
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団地(2015年製作の映画)

3.8

何気に初阪本順治作品だった。

このタイトルと主演2人のイメージからは絶対に想像がつかないストーリー。作為的過ぎる笑いの取り方に戸惑うし、もっと「切なさ」を突きつめた方が良かったんじゃないかとも思うけ
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.6

本人が関わった自伝系の映画特有のつまらなさがあるのはしょうがないとして、良いセリフもたくさんあるのにサラ〜ッと流れていってしまうような平坦な演出が頂けなかった。
シャイア・ラブーフが自身の父親役を演じ
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蛇のひと(2010年製作の映画)

4.0

これめちゃくちゃいい。

劇場公開されたとはいえ、WOWOWのテレビ映画なので派手さは無い。でも話が面白いし、キャスト全員が役にどハマりしてるのが凄い。

「見えない目撃者」で、お! って思って、「重
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重力ピエロ(2009年製作の映画)

3.6

死に物狂いの伏線回収と、それにより犠牲になるリアリティ。伊坂幸太郎だなぁと思う。こういう良い話系じゃなくて、ザ・エンタメ!ってタイプの作品は気にせず観られるんだろうけど。

でもお父さん役が小日向さん
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.8

始まって数分で一旦再生を止めて、監督の名前で検索しちゃった。こんなに的確な撮影をする人が日本にも居るんだってちょっと驚いた。変な褒め方だけど、韓国映画を観てるみたいだと思った。
残念ながら今作に関して
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68キル(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

散々タランティーノとか観ちゃってるので、せめてもうちょいビジュアル的な斬新さだったり、ハッとさせるような演出が無いと、こういうB級狙いの映画には満足出来ないかなー

とはいえ、変態兄貴がほんの一瞬だけ
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セルフィッシュ・サマー ホントの自分に向き合う旅(2013年製作の映画)

3.8

なんてことないと言えばなんてことないんだけど、とにかく雰囲気が最高。地味ながら音楽も良い。

個人的には、ポール・ラッドは90年代に繊細な役をやってたイメージが拭えなくて、コテコテコメディ路線の後にマ
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名もなき塀の中の王(2013年製作の映画)

3.6

要所要所でなんかヌルい。
主人公親子のキャラクターや関係性を上手く描写出来ないまま、無理矢理良い話に着地させてる気がした。

ベン・メンデルソーンって、何気にめっちゃ売れっ子だね。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.5

ジョジョのお母さんの靴を観客に印象づけさせてからの例のシーンは、映画史に刻まれるべき名シーンだと思う。素晴らし過ぎるのとショックで固まった。

ウェス・アンダーソンを彷彿とさせるポップさと、コメディ要
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.8

松坂桃李が良過ぎる。
エゴイスティックになることなく、ここまで真摯に役を演じられる俳優は本当に稀有だと思う。
それと阿部純子にとてつもない可能性を感じた。

ストーリーも分かりやすくて面白いんだけど、
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.7

驚いた。
「スタイリッシュ」と「生々しさ」ってこんな風に同居するんだって初めて知った…
でも何が凄いって、結局この映画の一番良いところは脚本なんじゃないかって思えるところ。目新しい題材ではないけど、構
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エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

3.7

いわゆるCUBE系の脱出殺人ゲームものだけど、独自性も出そうとしていて普通に面白かった。もちろん後に残るものは皆無だけれど。

有名なキャストはいないけど、「タッカーとデイル」のデイル役の人とか、「ド
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あまくない砂糖の話(2015年製作の映画)

3.6

大の甘党の知り合いが、常にハイテンションなことに納得。

舞台がアメリカに移った途端に大企業の話が出てきて、きな臭くなるのは流石だと思った。凄いよアメリカ(褒めてない)。

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.8

期待せずに観たらけっこう良かった。
ジニーが元売れない女優だとか、息子が放火癖があるとかの設定が巧みで、特にラストが映画的に非常に味わい深い。

やたら暗くて重い話なのだけど、なんとなく舞台劇っぽい雰
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.6

二転三転する展開にあまり驚きを感じないのは、ストーリー自体というより演出がマズいのかなぁと思った。せめてもうちょい笑わせて欲しかった。

あと、エンドロール前のアレって実話系以外でやられると、手抜きで
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建築学概論(2012年製作の映画)

3.6

ラブストーリーとして捉えるとなんか惜しい、という気もするけれど、「家にまつわる切なさ」みたいなものも絡めてあったので、そこをもっと強調すればいいのにと思った。

ちなみに、大学生の時にあれだけ好きだっ
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アンセイン ~狂気の真実~(2018年製作の映画)

3.7

「全編iPhoneで撮影」って言うからPOV的な手法なのかと思ったら全然違った。
ただ、そのiPhone撮影ってのが観てる時の意識に影響してくるところは確実にあって、POVじゃなくても生々しくなるって
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

滑り込みで観られて良かった。

始まりから、鳥肌みたいなザワザワがしばらく止まらなかった。冒頭のレディバードコンビが嬉しかったし、全てのショットが瑞々しい感覚に満ちてることに興奮した。

計算された時
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.2

キャラクターにやたら喋らせる割に言葉選びがありきたりで逆に不自然。
デリカシーの無い言葉を面と向かってぶつけてくる人が3人も出てくるんだけど、特にそのあたりのセリフや言い方がステレオタイプ過ぎで、スト
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

リンダ・ハミルトンと違って、シュワちゃんのキャラクターも俳優としてのシュワちゃんも、なんか滑稽なんだよな、と思った。
最後はシュワちゃんに美味しいところを持っていかせる展開ありきなのも時代劇的でサムい
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コリアタウン殺人事件(2020年製作の映画)

3.6

こういうモキュメンタリー久しぶりに観たなーって思いつつ、IMDb見ても情報がない。検索して色々見てみると、ん…?マジなの?いやいやそんなわけ… え?殺人事件自体は本当にあったことなの?ってなるやつ。>>続きを読む

華氏 119(2018年製作の映画)

4.0

記憶に新しい出来事だけれど、現実に起こった悪夢的なことを改めて見せられて冒頭から本当にスリリング。トランプの勝利を予測していた数少ない一人であるマイケル・ムーアなので、その説得力たるや半端ない。
トラ
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私はゴースト(2012年製作の映画)

3.0

主演の女性のウィッグがずっと気になった。
前半間違いなく退屈なのだから、せめてもっとスッキリ終わらせるべきなのでは。

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.1

ゼイン役の子だけに限らず、どうやったらこんな演技を全員にさせられるのか。

子供であっても大人と同じように悩みや苦しみを抱えていて、それをどう言い表せばいいのか分からないという意味では、より深刻なのだ
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.4

どういう不具合なのか知らんけど、どのデバイスで観ても音のバランスがおかしくて、人の声のレベルだけが異常に小さいっていうイライラがプラスされた状態で観たので、映画としての本来の不快さだとかよく分かんなか>>続きを読む

50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

4.0

久しぶりに観たけど良い映画。

コメディライターのウィル・ライザーが若くしてガンになった経験を友人のセス・ローゲンの助言によって脚本化したっていう、そういう話を聞かずともなんか全部伝わってくる感じが本
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