ださんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

BELUSHI ベルーシ(2020年製作の映画)

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生き方が下手な人だったんだなって印象。
移民であるコンプレックスを他人をマネすることで補い隠し、それが彼という人間を作り上げたと同時にドラック漬けになる原因にもなっていく。心配してくれる奥さん、親友が
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ポセイドン・アドベンチャー(1972年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

デイライト的なのを想像してたら船沈没系だった。津波により船自体が反転するという設定がまず面白い。無慈悲にも亡くなっていく者も絶対いるし、主人公が途中で離脱するのもなかなかの衝撃があった。意外とちゃんと>>続きを読む

真実の行方(1996年製作の映画)

3.8

法廷ものとしてはまぁ内容は普通かなって感じだし、別に必要ない恋愛要素もあったけどやっぱりラスト10分に持ってかれるな。エドワードノートンのデビュー作とは思えないぐらいの怪演と、全員が納得の円満なエンド>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.6

突如現れた1人の毒女によってグッチ家は崩壊の一途を辿っていく…的な映画かと思ってたけど実際観ると別にパトリツィアが居なくても遅かれ早かれグッチ家自体は、あんな終わり方はしなかっただろうけど崩壊してただ>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

3.5

壮大な話なのに地味だなって印象。
知識が無かった、映画を見てる限りだと、若干2、3歳で皇帝にさせられお飾りのようにただ紫禁城にいてただ用が済んだらそこから追放、そのようにしか見えなかった。皇帝としての
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.5

「きぐるい」じゃなくて「きちがい」なのね。ただ「きちがい」だと少し強い言い方でこの映画らしくないかなって思う。
確かに愛に飢え、愛に溺れて常識的な判断をつける事ができず衝動的に行動してしまうのだろうが
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.1

島流しみたいなのにあった4人の男が多額の報酬を求めてニトロ運搬という死と隣り合わせの仕事を遂行させるという話。前半部分が丁寧すぎるが、ニトロ運搬が始まる後半から面白い。嘘やろ…?みたいな橋や、行手を阻>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

5つのオムニバス映画。なんでこんなにウィノナライダーは可愛いのか。黒髪ウィノナの破壊力凄まじい。あれでタクシードライバーなのも最高かよ。
確かにロスの全ての女の子の憧れの女優の道を蹴り、夢を真っ直ぐに
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LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.5

今の自分vs未来の自分。タイムパラドックスを扱った映画で、能力者がいるっていう取ってつけたかのような設定がなければもうちょっと素直に楽しめたかなって感じ。守る者が出来ると人は考えが狭まり弱くなるとはこ>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.8

人の立場になって考えよう(物理)。復讐の仕方が陰湿だけど手慣れてる感じがするところ、そういう差別の仕方、仕打ちをされてきたことが伺える。また、日頃の行いが大事だってことも考えさせられる。短編映画ながら>>続きを読む

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.9

伝記もの、ノンフィクションものの映画って面白いけど人の人生なんでまぁ地味なんだよなって所を覆される程のなかなかの波瀾万丈な人生を描いた映画だった。映画だからこそ映える演出の仕方で、伏線もしっかり張られ>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.5

普通でいるって難しい。みんなが思う普通を1つでも知らなければ嘲笑されるこの息苦しくもある世の中。普通と常識は別物で、他人の物差しで縛るものじゃないんだよな。成田凌の役が良かった。

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

3.8

男くさい映画だな〜〜!友情とか信頼とかそんな良いものじゃ無いベンとダンの言葉に言い表しようの無い関係性。なぜそうなった?と聞かれても上手く説明出来ないこの多く語らず心を通わしていく感じ。男の人の方が理>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.9

半ば強引に、恩を仇で返すようなやり方で出て行った弟子に謝罪を求めるわけでもなく、その場の空気感で言葉なしに昔のように掛け合いをするシーンにたけしと師匠の関係性がよく表現されていて良かった。キャストも全>>続きを読む

荒野の七人(1960年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

基本は「七人の侍」の忠実。仲間集めは確かにワクワクするし、ジェームズ・コバーンが久蔵すぎた。かっこいい。
しかし、村のために戦うところは微妙だった。「最後には農民が勝つ」って村長が言うことじゃないよな
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

若さゆえ、衝動に駆られて音楽を始め、言い出しっぺが先に飽きてしまう感じ、高校生だなーってリアルな所があって良かった。初めて仲間と音を合わせたときの衝撃、新しい何かが芽生え生まれる瞬間がよく描かれていて>>続きを読む

ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

3.9

「イージーライダー」や「俺たちに明日はない」のような最後には何も残らず呆気なく散っていくような映画。アメリカン・ニューシネマでありながらマカロニ・ウエスタンのような雰囲気さえある。正義も悪もなく、全員>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.6

夢と憧れを胸にロンドンへ。美しさとともに恐ろしさが牙を剥く。うまく馴染めず頼りになる人もいないエロイーズには夢の中でキラキラと輝く自分と同じ夢見る女の子、サンディが心の拠り所になっていく。都会コワイの>>続きを読む

劇場版 舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺(2016年製作の映画)

3.7

観て欲しいと言われて全くの無知で観に行ったのだがなかなかストーリーも凝ってて面白かった。歴史を変えさせない為に時には大事だった人も殺さなければならない、という厳しい現実の中で疑問を抱き、葛藤する様もよ>>続きを読む

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.8

多少編集の荒さを感じるがアクションは申し分ない。ダークヒーローながらヴェノムとエディの2人の力だけでなく、周りの人間が手を貸してくれるからこそ敵に勝てたっていうところも感慨深い。ラストに色々伏線あった>>続きを読む

ゴースト・エージェント/R.I.P.D.(2013年製作の映画)

3.4

既視感あるなって思ったらMIBに設定とか凸凹ペアだったりとかが似てるんだ。そう見るとやっぱりMIB好きなのでくらべてしまうがこれはこれで90分に話が分かりづらくなく、簡潔にまとめられているので面白い。>>続きを読む

疑惑(1982年製作の映画)

3.8

どこまでも嫌な女の桃井かおりと強かで弱さを見せない岩下志麻の組み合わせが良かった。別に特別なことが起こることなく静かに話が進んでいく。ラストのキャットファイトもお互いの性格が出てるやり方だったな。

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ばんばん普通に人が死ぬんだけど、なんか荒々しさがなく淡々としてる印象。ハートロッカーとかでもそうだったけど戦場にいることが当たり前な人間ってやっぱり普通の社会に戻って溶け込んでいくことって難しいんだろ>>続きを読む

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

3.6

イーストウッドが日本、アメリカどちらかを圧倒的な力を見せたりご都合主義のような話に持って行くことなく全ての人間を普遍的に描いているのが凄いな。生きたくて行動した人間が死に、死をもってでも勝とうとする人>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

少し時系列が行き来しすぎて訳変わらなくなりかけるけど一転も二転もする展開でもう一度ちゃんとみたくなる。また壮大な復讐劇。オリエント急行のような上質なミステリーだった。

ズーランダー(2001年製作の映画)

3.5

ただただふざけてるしバカげてるけど思ったより内容はあったからまぁ楽しめたな。中盤少しダレるものの中毒になりそうな世界観。

異端の鳥(2019年製作の映画)

3.7

純粋に逞しく家族に会うため生き続ける少年がどんどん自分への周りのえげつない行為により、憎しみや怒りで衝動的な行動を起こす、人や動物を殺すことになにも躊躇いのない少年へと変わっていく様が可哀想にも見える>>続きを読む

ゆれる(2006年製作の映画)

3.9

香川照之って半沢直樹とかカイジのような演技をよくするイメージあるけど、良い怪演っぷりだった。大人しく従順な人間ほど内に秘めた想いは強く、父親も弟も存在自体が彼を苦しめていたんだなっていうのがよくわかる>>続きを読む

弱虫ペダル(2020年製作の映画)

3.4

原作観てなければ全然楽しい出来なんじゃないかな。2時間なのでだいぶ色んな出来事を掻い摘みながらだった。それは仕方ないね。しかし主人公出なきゃ話にならないけどゴールをあの場面で任せる意味が分からんな。な>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

4.0

やはり仲間集めのところも良いが野武士との戦いのシーンが面白い。色んな策を練り少人数で倍以上の野武士を戦う、右へ左へ駆け抜け剣を振るう様も今の映画では見られない様な迫力がある。しかし侍は不器用な人間なん>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

3.6

前情報無しに観たから思ってた内容と違ってびっくりしたな。羅生門に降り注ぐ強い雨の表現だけで観たこと満足した。

病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

3.6

いつも通りの複雑親族関係の事件。ラストが切ないというか、寂しいというか、これで終わりなんだといやがおうでも感じてしまう。

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

話は面白かったし、種明かしもワクワクした。でも「盗み」はして欲しかった。鮮やかに盗みをする、が根本じゃなくてコメディ×感動、なんなら感動推し、ラストは海バックで黄昏。結局いい人な訳じゃないんだからさ、>>続きを読む

女王蜂(1978年製作の映画)

3.4

まぁパターンが読めてきたがそれもそれでこのシリーズを楽しんでいるところはある。見てる側は知らない情報がいきなり入ってきたりするからね、謎解きを楽しむと言うより金田一耕助の世界観を楽しむってことなんだろ>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

何処となくジム・キャリーのトゥルーマン・ショーを彷彿とさせる出来。設定とか決まり文句とか。現代版ならこういう方向性に行きそうだなって思う。色んなことを全てごちゃ混ぜに詰め込んだ娯楽映画。ラストシーンな>>続きを読む

戦慄の絆(1988年製作の映画)

3.4

なんとも陰気くさく、また内容も絶妙に気持ち悪い。グロってほどのシーンも少ない。赤が印象的な映画で気持ち悪いのに手術服が赤色だったり施術器具のデザイン、ラストシーンなんて芸術的な映し方。まるで宗教画のよ>>続きを読む