daikiさんの映画レビュー・感想・評価

daiki

daiki

映画(574)
ドラマ(9)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.0

何重構造でもいいが、元のベースが面白くないと面白くない。

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

設定の妙はありつつ前半はなんとなく見たことあるような作品だと思っていたが、展開の多さとテンポのよさにのれて楽しく見れた。脚本が上手く、それがアクションとうまく噛み合っていて中弛みせず見れた。

市子(2023年製作の映画)

3.8

社会問題を装置にしていたようには思わなかったし、純粋に映画としてかなり面白いのと技巧が凝った作品だと思う。ラストの終わり方まで雰囲気の作りが上手かったが、元が演劇というためか若干段取り臭い部分はあった>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.2

アンニュイさが面白さではあるけど、このまま終わるのか…と思っていたところの最後の展開、なるほどなと思わせるししっかり映画だった。

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

虐殺が描かれるラスト30分まで人の描き方が丁寧だっただけにこの事件の悲惨さがよくわかる。その分の反動か、なんだか虐殺シーンが軽々しく見えてしまったところがあったが、この空気のように当たり前のように進む>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

最後まで非常に皮肉が効いているし、タイトルの通りフィクションということを最大限に活かして(ララランド的でもあった)進行するストーリーはとても良かった。
コメディという割にはあまり笑いポイントが個人的に
>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

衝撃的な事実が、オチ的に使われることなく淡々と時間が進むにつれて明らかになっていくストーリーテリングが飽きることなく、この長尺でも楽しめた。
殺人や搾取は良くない、という当たり前のことを、自分がその立
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

本作も「バービー」も、いわゆるフェミニズムの側面を強く持つ映画ではあるが両作ともに、男が負けて女性が勝つというものではなく、現在進行形でより良い形を探しいくというラスト。むしろ今作のラストは明らかに社>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

4.3

ちょっと偶然に頼っている部分はあるけれど、こうゆう映画を今後も見続けていたいと心から思う。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

ミニマムな設定でタイムリープを描く作品の多いヨーロッパ企画から、またしても同じ設定で傑作が生まれた。タイムリープによるドタバタを無理な設定を用いずにちょうど良い台詞劇に作り上げ、またタイムリープから抜>>続きを読む

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.5

要素としては面白かったけど、肝心なところを描かずに綺麗なものを見せることへのこだわりが、むしろクイアな視点を隠すべきなのかという思いに至ってしまった。ポーチにしろ震災にしろ学生生活にしろ重要な何かが確>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

漫画的に仕方がない点はあるが人物紹介に終わってしまった感は残るが、本物らしい絵と俳優の力でエンタメ映画としてかなり楽しめた。ギャグ要素は振り切れてない部分は感じつつもあの程度に抑えるのが正しい判断と思>>続きを読む

無理しない ケガしない 明日も仕事! 新根室プロレス物語(2024年製作の映画)

3.5

改めて他の人が命の次に大切にしていることは何なのか、それを思いを馳せ、機会があればそれを知ることは大切だと思った。シアターキノがほぼ満席だった。

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

3.8

無線機によって死んだ父親とその息子が交信するところにドラマが置かれていると思いきや、そこからサスペンスになりアクションになりで面白かった。時間の概念としては特に新しいわけではなかったが、変に説明的過ぎ>>続きを読む

フェイス/オフ(1997年製作の映画)

3.6

面白かったけど、吹き替えで見たからかめちゃくちゃコメディ感があって所々吹き出してしまった。アクションも一級品なのは間違えないがどこか安っぽく、いやそんなことありえないでしょという点から笑えた。プロット>>続きを読む

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

4.0

あの時の選択によってその後の人生がどう変わるかを描く並行世界もの。最近マルチバース作品が多いので、途中退屈だなと思っていたら、ラスト付近に実は9歳の少年ニモが選べなかった選択によってその後の人物や人生>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.0

作中に出てくるカンガルーなどのモチーフが外側の知識は必要とせず、映画の中でうまく機能していたので見やすかったり楽しみやすかった印象。ホラー描写は少ないのに余韻を引く怖さでとても良かった。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.8

ティム・バートン版の家族像描写が過剰だったところを上手くカバーしつつ、ファミリー映画らしくそこへの目配せもあり上手い作劇だった。

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.5

どうしようもなく抗えない大きい存在が目の前に現れた時にどう対応するのか、またその存在自体を認知する方法がその人自身でしかなく、そこに社会問題を反映させるか、宗教を引用するか、陰謀論を唱えるか…などと言>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.8

めちゃくちゃ面白い映画と思ったが、史実をベースにしているということで驚いた。宗教や歴史の前知識はほぼ要らず、しかしこの年代における宗教観や家父長制の異常な権威化を考えると全てがあり得るように感じられる>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

3.9

とにかくうまいという印象。
門脇麦の演技が素晴らしくてそこで全てを引っ張っていた感じがある。映る風景やアングルが嫌味なほど綺麗で可視化される情景は美しいのに、描かれる物語が苦しい。本物の悪者は存在しな
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

Me Too運動の火付け役となったワインスタインによるセクハラの告発をめぐる物語の映画。セクハラを声に出して報告する女性たちの深刻さは全ての人が見て何かを感じるべき。その上でどうしてもオンレコでは話せ>>続きを読む

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.0

(映画館で観たら感想が違ったのかもしれないけど)2時間以上ある映画なのにアニメの要素を忠実したそのままの実写になっていて残念だった。どのキャラクターも問題ありでみなそれぞれ自己責任かつその部分の反省が>>続きを読む

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.2

主人公強すぎてサメと戦うのは是非とも映画館で見たかった。
あまり水の抵抗や船の無力さが描かれてなくて、また、現場以外がほぼ描写されていなかったのが気にはなった。なのにちょっと退屈したし、今何をしたいの
>>続きを読む

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.9

とっても面白い。
人は誰でも他人の目から世界を見たくなるし、ましてやすでに名声のある人になりたい願望は必ずある。しかし他人になるということ、他人の体を使うということを不思議な角度から切り取った作品で全
>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.5

まず映画として絵がめちゃくちゃ綺麗。ぜひスクリーンで見たかった。
ネイティブアメリカンという見逃されてしまう部分をしっかりとピックアップして可視化させた作品。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.8

「黒人は喫緊の問題があり、白人は様々な問題があるから、黒人の方がいい」(とてもうろ覚え)みたいな台詞が印象的だった。また、最悪な人生なのは自分が最低だからだ、という台詞も印象的。
大人になること、親に
>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

3.9

岡田准一と綾野剛の狂い方がそれぞれやばくて最高だった。ラストの2人の対決、タイトルの通り、最後まで行くという感じ。
罰当たりなことをたくさんするのも映画でしかできない表現だと思う。
2人のキャラクター
>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.5

ロケーションの美しさとジメジメした感じがとても良かったがノワールものの楽しみ方がいまいち分からず長く感じてしまったのと物語がよくわからなかった。
アンニュイな自分語りで進行し、マッチしているようなミス
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

全体的には相当満足した映画だった。
1954年ゴジラの前、かつマイナスワンというタイトルからゴジラが初めて登場するという設定と思っていたが、冒頭シーンから「ゴジラって聞いたことがある」という台詞があっ
>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.5

このシリーズの中で特に平面性があり、左右の動きが面白い。物語としては、なんだよ…なオチだが、寛容と不寛容が見えて面白かった。

>|