daiさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.6

信念を取るか、命を取るか。
無宗教の私ですらこの選択の苛酷さは痛いほど分かる。
日本政府が切支丹追放のため踏絵(今は絵踏)を課すことの惨さたるや。信念を内に秘めることすら許さないという徹底ぶり。

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ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.8

ドラゴ戦

制作年が1985年ー冷戦末期ーということからも明らかだが、今作はプロパガンダを多分に含んだ映画となっていた。
ドラゴがまさにロシア人へのステレオタイプを具現化したような冷徹サイボーグとして
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おんなのこきらい(2014年製作の映画)

3.7

この映画を見ると男にうまれて良かったのかもと思ってしまう笑。おんなのこは大変だ。

可愛いは間違いなく得をする。これは事実だ。劇中でも「おんなのこは可愛くなければ見てもらえさえしない」というような台詞
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.5

原題はpredestination
意味は「宿命」

タイムリープものなのだが、ストーリーが進むごとに点と点が繋がっていくドキドキ感が味わえる映画である。

タイムリープ部分が色々凄すぎて、爆弾魔の
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ロッキー3(1982年製作の映画)

4.0

クラバー戦
Eye of the Tiger

ロッキーシリーズの好きなところはボクシング以外のストーリー。ハルクホーガンとのエキシビションマッチはくだらないなと思いながら見ていたが、ホーガンがしっか
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.8

原題はEternal Sunshine of the Spotless Mind

序盤から「え、どういうこと?」ってシーンが多々あるのだが、それらの伏線がすべて回収されていくとても良くできた映画であ
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クラッシュ(2004年製作の映画)

4.2

ミリオンダラーベイビーの脚本家ポール・ハギスの作品という時点で内容が重いことを覚悟はしていたが、予想通り鈍重で救いの少ない映画でした。アカデミー賞作品とは知らずに鑑賞。

舞台はロサンゼルス。人種差別
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ロッキー2(1979年製作の映画)

3.6

息子誕生
アポロとの再戦

ボクシング以外の道で再出発をしようとするもなかなか上手くいかないロッキー。一方で前回の試合に納得のいっていないアポロは再戦を要求。ロッキーは自分はボクサー以外の何者でもない
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それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)

4.3

予告から気になっていた作品。

母親の愛情を受けずに育つということがどれほど辛いことなのかは一般家庭で育った者には理解できないのだろう。ましてや兄弟姉妹において、親が一方へ偏愛してしまうことの辛さたる
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.8

映画館へ初詣してきました。
ということで新年一発目のレビューです。

原題はMary Shelley
割とファミリーネームのShelleyは映画で大切な役割をするので邦題はメアリー・シェリーの総ての
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ロッキー(1976年製作の映画)

4.0

エイドリアンとの出会い、
世界王者アポロ・クリードとのタイトル戦

ロッキーの男らしさと垣間見える弱さのバランスがとても良い。
エイドリアンを家に誘うときの強引さは、男としては見習わないといけないと思
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

4.0

筋ジストロフィーという障害を抱えた大泉洋演じる鹿野は、ボランティアの力を借り、自立の道を歩まんとする。鹿野のワガママや非礼な態度に、高畑充希演じる美咲は最初イラつきを覚えるところからこの映画はスタート>>続きを読む

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

4.5

封切り日に鑑賞。
男友達と二人で笑。

美に対しての意識は大切だと思うが、コンプレックスで自分を押しつぶしてしまうのは悲しいことだ。どんなに美しい人もコンプレックスを抱え、それと対峙しながら生きている
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シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.3

事前情報全く入れずに見にいったら、鈍重で切ない話だった。

個人的には
ゴーストストーリー
ではなく
ラブストーリー
の方がしっくりくる。
演出がしっかりしているので、いちいちゴーストとつけなくてもし
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.5

LUCK-KEYを見てからのオリジナルである鍵泥棒のメソッドを鑑賞。

堺雅人×香川照之という豪華コンビなのだが、LUCK-KEYと比べると、物語やキャラクターの個性など全体的にパンチに欠けていて、正
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.8

クリスマスイヴにファイトクラブ鑑賞笑。

子どもの頃、怪我をして血が出るたびに
「生きてる証拠」
と言うのが口癖の母親に育てられたので笑、割と早い段階で
「痛み=生」
という感覚を持っていた。

死を
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.6

原題はA STAR IS BORN

私ごとですが、10年前、カナダに留学していました。その当時、毎日通っていたカフェで流れていたのが時代の寵児、レディー・ガガの曲でした。それ故に彼女には特別な思い入
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おとなの恋は、まわり道(2018年製作の映画)

3.5

原題はDestination Wedding

結婚式へ向かう道中で出会った二人、キアヌ・リーヴスとウィノナ・ライダーの会話劇。

ビフォアシリーズが好きなので、つい比べてしまうのだが、本作もやはり、
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

4.2

ユ・へジン主演ということで鑑賞。韓国映画の良いところは必ずしも主演をイケメン男優に限らないところ。ユ・へジンやマ・ドンソクなどイケメンではないがインパクトのある俳優を主演で大抜擢するところが素晴らしい>>続きを読む

グリンチ(2018年製作の映画)

3.5

Illumination制作の本作だが、屋号そのままにイルミネーションを見ているかのような美しい映画だった。その美しさのおかげでグリンチの闇が対照的に映し出されていた。

グリンチの愛犬マックスが可愛
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ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

3.7

原題はA Perfect Day
皮肉的なタイトル。

ボスニアの紛争地域で援助活動をする一行は、井戸に沈む死体を引き上げようと試みる。しかし頼みの「綱」の「ロープ」が切れてしまい、ロープを手に入れ
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.6

原題はCreed Ⅱ

Filmarks試写会にて鑑賞
@ワーナーブラザーズ試写室

前作が最高だったのとシリーズ物の2はコケやすいので、今作はかなり心配をしていました笑。

結果、最高でした!笑。
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ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

4.3

少年期をドラゴンボールと過ごした私は、どこかドラゴンボール超を敬遠していた。正直今もドラゴンボールであってドラゴンボールでないと思っている。

とはいえ今回のドラゴンボール超ブロリーは素晴らしかった。
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

5.0

女性を救うため安価でナプキンを製造することに身を投じた男の話。

とにかく素晴らしい映画でした。
一人でも多くの人に見て欲しい。

人に後ろ指を指されようと信念を突き通すパッドマンは超絶にカッコいい。
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友罪(2017年製作の映画)

3.0

心を許した友は、あの少年Aだった

というキャッチコピーを全面に押し出して宣伝していたが、それが一番の失敗だったと思う。

この映画はその少年A以外にも、過去に何かしらの過ちを犯した人の人間模様も具に
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.5

映画好きであるにもかかわらず、全く見ていなかったハリーポッターシリーズ笑。一年以上前に全巻セットのBlu-rayを購入していたのに見ずにいたという笑。ファンタビも公開したし、さすがに見ようと重い腰を上>>続きを読む

暁に祈れ(2017年製作の映画)

2.8

原題はA Prayer Before Dawn

イギリス人ボクサー、ビリー・ムーアの自伝をもとに作られた本作。タイで薬物に手を出したビリーが収監されるのだが、その刑務所が劣悪な環境であり、様々な困難
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ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)

3.8

600本目のレビューは
ブレス しあわせの呼吸
原題はBreathe

最近流行りの実話に基づいた映画(What follows is true. )

重病や障害とどう共生していくか。一方で安楽
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来る(2018年製作の映画)

2.3

原作は未読。
いやー、なかなかに酷かった笑。
何言いたいの?って感じでした。

強いていうなら前半部の妻夫木くんと黒木さんの夫婦の話だけで完結していればまだ良かったのかな、と。岡田くんや松たか子さんの
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斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)

3.5

くだらなすぎて良かった。

学校一可愛い照橋心美を演じた橋本環奈ちゃんが大変良かった。可愛い女の子の心の声がゲスいって最高です。ゲスい心の声のときに橋本環奈が色々変顔してて、逆に好きになったよ笑。おっ
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.6

とにかく切ないお話でした。

ほぼ映像と音楽のみで構成された映画で、セリフによるストーリー説明はほぼほぼ皆無に近かった。映画でしかできない表現方法だなーと感心する一方、コンディション悪い時に見ていたら
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.7

洋邦問わず割とジャンルフリーで映画を鑑賞する人なんですが、ことホラーに関しては食わず嫌いが発動してしまう。なんだろう、見ても得るものないって思ってしまうんです笑。どちらかといえば映画に求めるものが娯楽>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.8

原題はBegin Again

ジョン・カーニー監督の作品ってなんでこんなに素敵なのだろう。

音楽が人をつなぎ、人を幸せにする。

スタジオではなく街の中でレコーディング。街の喧騒も楽器の一つにして
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.0

原題はONCE

どうやら私はジョン・カーニー監督の作る映画が大好きなようだ。

ホームビデオで撮影したような良い意味でチープな画がこの映画に哀愁を注いでいた。とても切なく、でも素敵なラブストーリーで
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