白さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

白

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エスター(2009年製作の映画)

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子どもの頃に観て以来、ホラーを一切受け付けなくなったキッカケの作品。大人になった今なら大丈夫かもと意を決して再鑑賞。冒頭でさっそく心が死んだ。ひとりで観なきゃよかった、でも観てよかった、謎の達成感。>>続きを読む

レベッカ(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作未読、ヒッチ・コック版未観という真っ新な状態、そしてリリー・ジェームズが好きというのもあってか個人的には充分楽しめました。内容も把握しないまま観始めたので途中からガラッと不穏な空気になってびっくり>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.7

自分の両親や自分自身が離婚をした経験を持つ主演の2人だからこそ出せるリアリティ。

平静を装って会話していたのに背を向けた瞬間に顔を歪めて苦しそうに泣くスカーレット・ヨハンソンの演技に胸を打たれ、終盤
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.2

こんなにも何もかもが綺麗に纏まることがあるのかというくらい最高に平和なハッピーエンド。落ち込んだ時や前を向きたい時には持ってこいの作品でした。
タイトルにもある『フードトラック』がメインの話なのかと思
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

一人の女性が感じる社会での生きづらさが決して大袈裟ではなくかなりリアルに描かれていました。男性が育休という制度を利用した場合に待ち受ける冷たい現実を知り、男性の視点での葛藤や苦しみも理解できた気がしま>>続きを読む

アフタースクール(2008年製作の映画)

3.5

大泉洋さんが出ているから、というそれだけの理由で前情報は入れずに鑑賞。みんな若い。
どの登場人物も基本的に淡々とした喋り口調で後半の伏線回収も淡々と進んでいくので、観ているこちらも「ほうほう」と淡々と
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ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

3.4

人それぞれの生き方・価値観があって、どんな人生でも一度きりだしとにかく自分のしたいこと、信じた道を進んでいくのが一番だなと感じさせられる作品でした。恋人や友人などに依存しない「独り上手」になることって>>続きを読む

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

4.0

自分がイヤになった時に観たくなる映画。
共感性羞恥で目を覆いたくなるようなシーンも幾つかあるけど、テンポよく展開していくのでサクッと楽しく鑑賞できます。ポジティブなマインドがどれだけ自分自身を変えて、
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耳をすませば(1995年製作の映画)

4.2

ずっと『耳をすませば』は「ただの恋愛青春映画」だとばかり思っていましたが、大人になった今改めて鑑賞してみて、これまでこの作品に対してかなり偏ったイメージを持っていたんだな…と気付かされました。

中学
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.8

11月15日に再鑑賞。
こんなにドキドキする2時間半はなかなか無い。
映像と音の迫力がとにかく凄まじい。身体の芯まで揺さぶられるようなこの迫力を、大きなスクリーンと音響設備の整った劇場でぜひ体感してみ
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

4.6

後半はずっと胸が詰まって、体が震えるほど涙が溢れて止まりませんでした。
不治の病を患った子を持つ母を演じたアナベラ・シオラの、子の前では明るく振る舞いつつも計り知れない不安や恐怖・心細さが不意に垣間見
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素敵なウソの恋まじない(2014年製作の映画)

3.0

子どものように純粋なおじいちゃんの恋のお話。
ほのぼのしたラブストーリーかと思いきや意外とハラハラするシーンも多い印象でした。それが良い嘘でも悪い嘘でも、ウソをついて騙すようなシーンがある作品は「いつ
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.6

エノーラ役のミリー・ボビー・ブラウンの魅力を存分に堪能できる作品。
『シャーロック・ホームズ』の妹が主人公ではあるものの謎解きや推理のシーンはほぼゼロと言っていいほど無いので、難解な推理ものを期待する
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

分かりやすい展開ではありますが、サクサク進んでいくので最後まで飽きずに楽しめました。手術のシーンが思いの外作り物っぽくて高を括っていたら戦闘シーンはしっかりグロくて痛かった…。ステムが主導権を握ってい>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.9

アマゾンプライムビデオでレンタル100円になっていたので久しぶりに鑑賞。大好きな作品のひとつです。

黒い衣装とヘアスタイルのせいかフレッチャーが屈強な久石譲さんに見えて仕方がない。人格や家族までをも
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.7

アメリカ版火曜サスペンスのようなシンプルかつ正統派なミステリー。キャストが豪華すぎる上に登場人物それぞれの個性がまあ強い。予告映像ではコミカルで軽めな印象を受けましたが、本編はミステリーとユーモアのバ>>続きを読む

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.8

『ビフォア・サンライズ』の9年後を描いた作品。相変わらず道を曲がっても話題が変わってもなかなかカメラが切り替わらないので、セリフを覚えるのが本当に大変そう。でも今回もそれをまったく感じさせないナチュラ>>続きを読む

エサ(2015年製作の映画)

3.2

韓国のショートフィルム。想像に容易いラストではあるものの、たった4分の作品なのに鑑賞後はズーンと心が沈む。水の音が心地よかった。

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.3

過去に戻って人生をより良い方向に微調整できる能力はすごく羨ましいけど、常に最良の選択が出来ない事こそが人生の醍醐味なのかもしれないと思えました。単なるラブストーリーにとどまらず、家族愛も丁寧に描かれて>>続きを読む

美味しい美女/グルメな歯医者(2017年製作の映画)

4.1

セリフのないフランスのショートフィルム。人肉食家で野菜恐怖症の男性がベジタリアンの女性に恋をするお話。グロテスクな描写はあるものの、ポップな色彩とファンタジーな世界観でかなり緩和されています。吹き出す>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

2.8

ポスターの色彩的にホラー映画だと思い込んでずっと避けてきたアメリ。あらすじを読んでみたら全然ホラーじゃなかったので鑑賞。主人公は可愛らしくて魅力的なキャラクターではあるけど、やってることはストーカーな>>続きを読む

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

老いることを恐れてばかりいたけど、大切な人たちと同じ時代を生きて一緒に歳を重ねられることがどれほど素晴らしいことなのか気付けた気がします。

アデライン本人の辛さは勿論ですが、娘であるフレミングの気持
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

途中から「もしかして、ノアがアリーに読み聞かせていると見せかけて実はこの人ロンなんじゃない…?」と謎の深読みをしていたけど全然そんなことなかったです。ノアとアリーの目線で見たらすごく綺麗な愛の物語、で>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.0

クスッと笑えるドタバタなストーリー展開の中に、胸がキュッと締め付けられるような温かい切なさをはらんだ愛おしい作品でした。オリーブはバラバラな家族を照らす太陽そのもの。
無口なドウェーンが小言の多い父親
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パターソン(2016年製作の映画)

3.5

他人の何て事のない一週間を見ているだけなのに何故か引き込まれる。同じルーティンに見えて全く異なる日々。やたらと登場する双子の理由がわからず調べて考察を読んでみたらスッと腑に落ちました。パターソン、平和>>続きを読む

しあわせのパン(2011年製作の映画)

2.9

豊かな自然にぽかぽかと温かい人たち。のんびりとした日々をただぼうっと眺めているような作品ですが、時々こういった作品を観たくなる日があります。
『かもめ食堂』に似た雰囲気な気もするけどそっちの方がもう少
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魔法にかけられて(2007年製作の映画)

4.0

鳥や動物たちと会話をしたり、突然歌い始めたり…おとぎばなしで見るプリンセスはなんの違和感もないのに、現実の世界に来た途端にこんなにも異質な存在になるんだなあ。それでもやっぱり真っ直ぐで天真爛漫なプリン>>続きを読む

キスから始まるものがたり(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

キュンキュンしすぎて叫びながら走り回りたくなるような作品。ベタベタな設定の学園モノだけど夏にぴったり、気楽に楽しめました。

何故かヒロインのエルではなくノアに感情移入しながら観ていたみたいで、ルー
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Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

4.3

イタリアのコメディは初めて。終始ヘラヘラ笑いながら観ていられました。自らの昇進の為に絶対に主人公をクビにしたい部長と、絶対に公務員という職を手放したくない主人公との戦い。1時間半と短めな上に軽快なテン>>続きを読む

タイピスト!(2012年製作の映画)

3.0

50年代のフランスのレトロな可愛らしさに満ちたスポ根映画。勿論ロマンスもしっかり盛り込まれてはいるものの思っていた以上にスポ根寄り。天然ドジな主人公ローズ、なぜかずっとプンプンしていて可愛かった。とい>>続きを読む

ケミカル・ハーツ(2020年製作の映画)

3.2

Amazonオリジナル作品。
10代の不安定な時期を思い出しながら鑑賞しました。グレイスの苦悩や葛藤、混乱がひしひしと伝わってきて胸が痛みます。そんなグレイスに惹かれて戸惑うヘンリーの気持ちも。(初恋
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

妹に勧められて鑑賞。噂には聞いていたウェス・アンダーソンの世界観をやっと堪能できました。
登場人物の顔がアップになることはあまり無く、基本的に遠めのアングルで撮影されているのでミニチュアの世界を覗いて
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キングダム(2019年製作の映画)

3.2

キャスト陣がとても豪華ですが、中でもひときわ目を惹かれたのは左慈を演じた坂口拓さん。敵役らしい不気味な雰囲気漂う演技と無駄のない動きの殺陣にグッと引き込まれました。
橋本環奈ちゃんは変な顔をするファニ
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.5

普通の人の5%しか見えないと言われても頭で考えるだけでは漠然としてしまいますが、ちゃんと随所に彼の見える世界が映し出されるので分かり易い。目がほとんど見えない状態でホテルで働くだけでなく、ジョギングし>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.7

久しぶりに観られて本当に嬉しい!観るたびに心に潤いを与えてくれて最後は自然と笑顔になる、いつまでも色褪せない素敵な作品です。
最初の垢抜けない感じのアンディ(アン・ハサウェイ)も可愛らしいけど、服とヘ
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スノーデン(2016年製作の映画)

3.6

実話を基にしているとは思えないほど壮大なスケールのストーリー。2013年に世界を揺るがせるほどの大きな事件があったことをこの作品を通して初めて知りました。
ジョセフゴードンレヴィットは頭脳明晰&エリー
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