自分の中のイランという国に、染み入るように血が通っていく。なにもしていないような自然体でいて、明らかに狙って溢れさせている映画への愛情が、監督の立場を理解した瞬間、こちら側に拡がって満ちる。映画への花>>続きを読む
こういうシリアルキラー系の映画は、結局のところ、どこにどういう怖さを持ってくるかっていうのが肝だと思うのだが、犯人の芯にあるはずの哲学が見えない。グロテスクな描写だけが一人歩きして、なぜ殺しているのか>>続きを読む
芸術や倫理と科学の、それぞれの持つ美しさを決して単純化しない。絡み合ってビンビン伝わる。暴力的に頭の中を不規則に殴られてるようなカルト性を持つストーリーや映像美は、それでいて幾何学的で精密に計算されて>>続きを読む
痛快さはない。スプリングブレイカーズもそうだけど、バカが持つ危うさを強調して撮られているのでハラハラしてしまう。危うさや脆さには一定の美しさが存在し、それを感じさせるカットが印象的。1つの明確な悪を作>>続きを読む
戦争物の中でも、題材が爆発物処理班ということで独特の緊張感や派手さがある。緊張感の要因は大きく分けて3つ。爆弾の不確定要素、イラクでの煙たがられ感、スタンドプレー。伏線というより緊張感の高め方として、>>続きを読む
良い話で涙したい人が観る映画。音楽やらカットやらで芸術的なものは一つもない。みんなが感動出来るように作られている。悪い意味で、ただの良い話です。