たっきゅんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

たっきゅん

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黄金(1948年製作の映画)

3.9

強欲の罪。人間の汚い部分(愛おしくもない)がすごい。人間らしさを感じないタイプの醜悪さ全開で、もはや同情する。こんなクソな主人公が観れてうれしい。大金を手に入れていくはずが、どんどん余裕はなくなってい>>続きを読む

スライ・ストーン(2015年製作の映画)

3.3

スライのドキュメンタリー。貴重な音源や話がある。無意味な演出もなく、至極真っ当。

あまくない砂糖の話(2015年製作の映画)

2.6

まあまあ勉強にはなる。映画としての面白さはまるでない。笑いのセンスも著しく低い。

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.5

これはたまらん。全編長回しを繋げたワンカット撮影で目まぐるしく展開していく。次々に飛び込んでくる美しい映像と役者のエネルギー。力強いドラムのBGM。最高です。

遥かなる山の呼び声(1980年製作の映画)

4.0

最初から最後まで、この家族と同じ感情で観れる。それは迎合というより、寄り添っていると言った方が正しいように思う。こういう映画は退屈な部分がどうしても出てきてしまう印象だけど、すごいテンポが良い。という>>続きを読む

彷徨える河(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

引き込まれる美しい人々と自然。進め方や展開は「地獄の黙示録」だな。自然の音ときっちり存在感のあるBGM。この感覚は「2001年宇宙の旅」である。そしてその予感はラストシークエンスで確信に変わる。考えて>>続きを読む

ザ・ファイター(2010年製作の映画)

3.5

スポーツの映画でここまで柵が意識されているものはない。血縁関係という絶対的な価値観への問題提起として観れる。だからボクシングの魅力を感じてのめり込むことは出来ない。クリスチャンベイルの役作りはすごいね>>続きを読む

裁き(2014年製作の映画)

3.3

今なお残るカースト制度の差別を淡々と淡々と流す。裁判シーン以外は基本的に私生活を映す。意義深さは感じるが、サスペンス要素とかも諸々、面白さはとくにない。

運び屋(2018年製作の映画)

3.9

イーストウッドが主演しているだけで、もう観る価値は十二分にある。映画としては軽快で味わいやすい。

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.4

アメリカンニューシネマの代表的な作品。自由への逃走。虚無感。コカインから始まって大麻は常に嗜んでるが、特に有り得ないほどヤバいのはLSDのシーンで、体が固まって動けなくなってしまった。圧倒されて整理が>>続きを読む

イカとクジラ(2005年製作の映画)

4.0

誰もが持っている人間としてのダサさを惜しげもなく見せる。ダサさが全部バレているという部分が大事なような気がする。バレているからこそ、ここまで曝け出されているからこそ、この家族たちの未来は明るくなってい>>続きを読む

ノー・エスケープ 自由への国境(2015年製作の映画)

2.7

緊張感先行で内容が付いてきていない。空っぽ。悪役のサイコさだったり、もっと言えばシンプルに能力を高めて、悪役としての魅力を出さないとダメ。緊張感はあっても、絶望感が足りないのでダレる。

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.4

戦闘シーンは見応えがあるのだが、圧倒的な技術力と特殊な資源によって強国として隠れて君臨しながらも、儀式や内乱でウホウホやってる感じは、意図されてるものとは違うと分かるのだけど、逆に差別的に感じてしまっ>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.0

くだらなさを楽しむ映画。飲んで話しながら観たからなのか、脚本賞監督賞の妙を感じるには至らなかった。本当はもっとおもしろいかもね。もう観ることはないけど。

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.1

アメリカの根深い歪み。日本でもお馴染みの差別の問題。本当に昨今だと植松もそうだけど。ひたすらに白人側と黒人側で、醜い歪みを垂れ流す。差別ってものをデフォルメせずに生のままの状態で届けてくれるから、絶妙>>続きを読む

カリートの道(1993年製作の映画)

4.1

ギャング映画ではあるけど、スカーフェイスカジノグッドフェローズ等と比べてかなり毛色が違う。脚本の構成や"元"という部分がかなり効いてる。エンタメ要素がかなり強いので見やすい。名シーンが多い。ラスト30>>続きを読む

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.3

不愉快で不気味で恐ろしいのだけれど、スコセッシでこんなに物足りなさを感じたのは初めて。まず映像作品として目を見張るカットがない。変装のところと車のところ、そして最後の川のシーンを多分鑑賞者にくらわせた>>続きを読む

お盆の弟(2015年製作の映画)

2.9

人間ドラマなので白黒でいいんだけど、白黒の良さが出てるのかは分からない。無駄に長く感じる一つ一つのシーンが、田舎のスローなテンポを表現している。現実に対してもがいている魅力的でない人間として終わってし>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.8

ラストまで、こんな大きなことになるとはとても思えないくらい、歪み合っていてもどこか平和ゆえにと言ったような微笑ましさを持っていた。くだらなくて切実な会話からブラックカルチャー、黒人そのものを色濃く描い>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.4

SFとしての設定やテンポ、映像や音響も見事だが、後半の流れからの結末が少し陳腐に感じてしまった。

バックドラフト(1991年製作の映画)

3.5

USJで乗ったことあるしアトラクションになっているということは有名なんだろうなということで鑑賞。USJによく行く関西の人に聞いたら、バックドラフトのアトラクションは暖まりたい時に行く焚き火的なアトラク>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

4.3

1100本目として今回はしっかり選んで観ました。ヒッチコック作品は2本目なのだが、ヒッチコックだなと分かるほどに映像に個性が放たれている。冒頭の逃避行から、モーテルまでですでになにかがおかしい。ゲット>>続きを読む

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

3.1

ファンタジーだめかもれない。すっと世界の中に入れない自分がいる。どういう風に展開していくかも分かるのも、王道と感じるよりは陳腐に思えてしまう。

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.3

冒頭からもう良いのが分かる。少しずつ活力を失っていく様はたまらなく苦しい。生きる上で何より大切なことを、人と人の関わりの中で見せる。当たり前に受け入れられている全てのものに対して、考えさせられる。そし>>続きを読む

2つ目の窓(2014年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

初河瀨監督作品。奄美大島の自然と民間信仰や若さと死。命をテーマにしてることは明らかで、自然のダイナミズムと人間の一生や思春期の動揺が調和していて美しい。特にラストは素晴らしい。ただ、夜の台風から始まる>>続きを読む

山猫は眠らない(1993年製作の映画)

3.6

スナイパー映画といえば山猫というくらい有名シリーズの第1作。最初からB級臭が匂ってきていたし、途中にダサい演出も度々ある。スナイパー視点は使ってるライフルの個性が出ていて良いし、基本的に隠密行動になる>>続きを読む

奥様は魔女(1942年製作の映画)

3.9

ファンタジーラブロマンス。パンチラインが非常に多く、グッとくる。これは良いわ。

レッド・オクトーバーを追え!(1990年製作の映画)

3.3

潜水艦ということで水中の閉塞感からくる緊張感を期待していたが今ひとつで、主に政治的な心理戦でした。

ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

3.5

なにも考えずに観れる。悪役の表情が良いから良作になっている。ブレードランナーの人か。エンタメ。

海の征服者(1942年製作の映画)

3.5

展開も早く見所も多いので見やすい。心理戦、殺陣、恋愛があったりとエンタメ要素満載。カリブの海賊かぁ。