Lilyさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ゲームの規則(1939年製作の映画)

3.3

情事を繰り返したり嘘をついたり、バレてはいけない「ルール」のもと上流階級で繰り広げられる「ゲーム」の愚かさが描かれた皮肉いっぱいの作品

20174

ブローニュの森の貴婦人たち(1944年製作の映画)

3.0

女のしたたかさ…拗らせた女心は恐ろしい
展開的には逆なんだけど、ラストはなんだか『眠れる森の美女』みたいだった

20173

天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

3.4

第一部の犯罪大通りのシーンでは、後ろで踊り子が踊っていたり、手品師がマジックをしていたり、
全体を通して、エキストラが多い上に衣装も凝っていて、多くのセットも作り込まれていて… とにかく規模の大きい作
>>続きを読む

望郷(1937年製作の映画)

3.0

白黒なんだけど、アルジェリアの街並みの色や空の青さが目に浮かんでくるような作品
やっぱり白黒映画は、モノクロだからこそ想像力を働かせる楽しさにあるなぁと

そして、コミカル、ロマンティック、ミュージカ
>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

3.5

終始2人の危うい関係性が心配で、何より永田にもやもやしてしまった
しかし、だからこそようやく2人が感情を吐露できた終盤のシーンが活きていて、そこからのラストの仕掛けにハッとする。

20169

パリよ、永遠に(2014年製作の映画)

3.5

ヒトラーからの命令によりパリを爆破しようとする軍人と、美しいパリを守りたい外交官の駆け引きを描いた作品

まず、あの美しいパリの街並みが爆破されパリがなくなっていたかもしれないという歴史の事実に驚く
>>続きを読む

曳き船(1941年製作の映画)

3.5

雨に反射する光が白黒でより強調されている綺麗なコントラスト
そんな美しい水や光と荒れ狂う海上のコントラスト

20167

親愛なるきみへ(2010年製作の映画)

3.5

久しぶりのピュア恋愛モノ

序盤でジョンとお父さんの空気感を柔らかくするサヴァナの存在が良かった

そして、サヴァナの決断に初めはそこまでするか…と思ったけど、途中で理解。

ポスターには書いてあった
>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.9

気になってたWoody Allen作品を予習してから観に行った今作
予習していた通り音楽と服装などの世界観、雰囲気が最高
光の使い方も素敵だったし、長回しが結構あったのも印象的

TimothéeとE
>>続きを読む

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

3.9

A Rainy Day in NYに備えて気になっていたWoody Allen監督作を観るシリーズ③

冒頭から終始流れるずっと聴いていたい心地よいジャズに、
美しい景色、煌びやかな30年代ハリウッド
>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

4.1

劇場で鑑賞したのを金ローで再鑑賞
その間にNYにもMETにも行ったからっていうのもあるけど、前回では気付けなかった良さも分かって嬉しい〜改めて観て良かった

始まりから終わりまで鮮やかで華麗な犯罪劇に
>>続きを読む

新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)

3.0

元祖ジュブナイルものとも言えるんじゃないかというくらい、寄宿学校で過ごす少年の生き生きとした感じが描かれていた(当時は子供を主役におくことが随分珍しかったそう)
でも私にはまだ良さが分からなかった…
>>続きを読む

シャトーブリアンからの手紙(2012年製作の映画)

3.7

二次大戦中のナチス占領下のフランス。あるフランス人テロリストが1人のドイツ人将校を暗殺、その報復として、収容所にいる人々などその事件には関わりのない150人のフランス人が処刑される… という実話を基に>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.9

小説の翻訳のため集められた翻訳家たち、ネット禁止はもちろん外界から完全に隔離された地下空間で翻訳作業を行う。そんな中、原本の流出をもとに脅迫を受けて… というストーリー

ミステリーはよく観る方じゃな
>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.6

男に見かけ上搾取(コントロール)されてきた女が、男を操って(コントロールして)いく話なだけに
Janet JacksonのControl“This is story about control”という
>>続きを読む

恐竜が教えてくれたこと(2019年製作の映画)

3.9

11歳にして「僕は末っ子だからみんなが先に死んじゃって1人になっちゃう」と、死と孤独について漠然と考える少年サム
そんなサムが少女テスに出逢うことによって、とびきりの“extraordinary”な夏
>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.2

金ローで3度目の鑑賞(ちょうど良くって何度か観ている笑)

よく観るジャンルではないけど、とても面白くそして観やすい!
細かな設定もあり、色んな“イースター・エッグ”もあって、映画に詳しくない私には他
>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.6

韓国興行収入1位ということで予告編で見て気になった今作が、今日からレンタル開始されたので鑑賞

アクションもコメディもなかなか観ないのだけど、
ツッコミどころや笑いどころもたくさんあって、そんな私でも
>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.3

新しくできた映画館のDolbyCinemaで再鑑賞!

アクションは心情描写がそこまでフォーカスされないから普段ハマらないけれども、それを差し引いてもやはり音楽好きには堪らない作品

カット・音楽・セ
>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.7

A Rainy Day in NYに備えて気になっていたWoody Allen監督作を観るシリーズ②
昔機内で途中まで観たのを改めて鑑賞

パリの街並みってなんでこんなにも美しくて、綺麗に描かれるんだ
>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.5

目覚めるといつも性別や年齢など見た目が変わってしまう主人公が恋愛をするストーリー

こんな純愛モノ久しぶりに観た気がする。
設定が設定なのもあるけど、時々辻褄が合ってないところがあったりして気になって
>>続きを読む

WE ARE YOUR FRIENDS ウィー・アー・ユア・フレンズ(2015年製作の映画)

3.7

音楽も音楽映画もEDMも好きだけど、
EDMの映画は初めてでノれて楽しかった…!
賛否あるのも分かるけど、EDM好きはそれだけで楽しめるはず
魂のこもったラストのパフォーマンス良かった、、

音楽に身
>>続きを読む

OCD 〜メンタル・クリニックは大騒ぎ〜(2017年製作の映画)

3.7

障害をポップに描いた映画、珍しいなと気になって鑑賞
OCD=Obsessive Compulsive Disorder 強迫性障害を明るく描いた作品
過度に行き過ぎた潔癖症もこの障害に含まれる

何度
>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.1

BLM運動の機運が高まった際に、観るべき作品の1つに本作があったので気になって鑑賞

暴力では何も解決しないけれど、暴動でしか表現する方法がないくらい理不尽な立場に置かれている人も数多いのだと思う
>>続きを読む

マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.8

A Rainy Day in NYに備えて気になっていたWoody Allen監督作を観るシリーズ①

蓄音機から流れてきそうな楽しく美しい音楽に、
衣装や小物含めまるで絵本のようなカラフルで可愛い世
>>続きを読む

最初の人間(2011年製作の映画)

3.2

カミュの自伝的作品
当時のアルジェリアでのアルジェリア人とフランス人との和解や抗争も描かれていて興味深い

時折り出てくる白い街並みに青い海といった、地中海沿岸の町の風景が眩しかった

20147

巴里の屋根の下(1930年製作の映画)

3.5

トーキー映画の初期に作られた作品
なのに、あえて外から撮ったりうるさい状況で撮ることで、サイレントの演出をしていて…できることをあえてしない演出が洒落ている

冒頭の空から街並み、終わりの街並みから空
>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.4

数ヶ月待ってやっっと鑑賞…!

4人仲良しの少女時代からそれぞれの旅立ちが描かれていて、女性として生き方を考えさせられた。

ジョーの「結婚だけが女の幸せじゃない…でもたまらなく寂しいの」といった旨の
>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.4

愛に性別や血縁なんて関係ないのに、
社会からあぶれ、法や制度からこぼれ落ちてしまう主人公が悲しすぎる

血縁があるから母親だから家族だから
その人の1番の居場所だなんてことはない。
『万引き家族』のよ
>>続きを読む

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

-

シークエンスごとの繋がりがなく支離滅裂で、まるで夢のような作品
実際に見た夢から構想が練られ、音楽や字幕、セリフがなくても、映像だけで感情を描写できるというメッセージらしい。

気を抜くと体調が悪くな
>>続きを読む

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

4.3

ドラン監督作品7作目、これにてラスト!

男女2人が自由気ままで人ったらしで魅力的な男に惹かれていき
恋愛の焦りや期待、葛藤、緊張、駆け引き、嫉妬に、同じ人を巡る2人の不安定な関係が描かれる
そしてラ
>>続きを読む

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.6

ドラン監督作品6/7作目
マリアンヌのMarion Cotillardとアデル〜のLéa Seydouxが出演

やっぱり最高なタイミングで音楽がかかってカットと相まってMVみたいになるシークエンスは
>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.7

6/29〜公開の長編映画『SKIN/スキン』の短編映画
こちら、公式サイト(http://skin-2020.com/)で6/18まで無料配信中なのでぜひ…!

本当に苦しくて涙が出てくる。
衝撃の展
>>続きを読む

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.7

ドラン監督作品5/7作目
ギヨームという弟を失った家族、力で人を支配することしか知らない狂気的な兄と、弟のことを知らず浮いてる母の元にやってきたトム

最初はおかしいと思えたことも、慣れてしまって、嘘
>>続きを読む

悲しみの皮(2010年製作の映画)

2.7

自殺まで追い込まれた若者に、寿命が縮まる分願いが叶う"皮"が手に入って…というファンタジックなストーリー

1800年代フランス貴族の重厚感ある服装や調度品は見ていて楽しい

CGの粗雑さと、アマプラ
>>続きを読む