doremifaさんの映画レビュー・感想・評価

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ワン・バトル・アフター・アナザー(2025年製作の映画)

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革命家の移民解放作戦を意外とちゃんとアガる感じで撮ってるオープニング。ショーン・ペンとの件からの次のカットで妊婦のテヤナ・テイラーマシンガンぶっ放しのインパクトの強さよ。
中盤はデルトロ先生劇場。格好
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旅と日々(2025年製作の映画)

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スタンダードサイズで立ち上がるファーストショットのビル群。
「海辺の叙景」を映画内映画として扱う前半。89分の尺の中でまあまあな時間を割いといてシム・ウンギョンの台詞によって彼女の中では失敗作だという
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ビトゥーカ ミルトン・ナシメント フェアウェルツアー(2025年製作の映画)

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ミルトン・ナシメント解体新書みたいなドキュメンタリー。にわかファンなので彼のバックグラウンドが知れてよかったけど、欲を言うとインタビューの内容をもう少し絞って彼のライブ映像を増やしてくれてたらな、とは>>続きを読む

セントラル・ステーション(1998年製作の映画)

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家族的なものに不信感を抱くオバさんと母親が亡くなった少年のベタなヒューマンドラマ。酒が抜けてなかったので普通に泣いた。代筆業が成り立つほどに識字率が低いのに驚き。

さよならはスローボールで(2024年製作の映画)

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最高の草野球映画。
おっさん達が閉鎖される球場で別れ惜しさにグダグダと野球を続けるだけの話。ロケーションは球場だけ。地味な絵面なのにところどころ凝ったショットが差し込む。というか普通に凄い長回しが炸裂
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テレビの中に入りたい(2024年製作の映画)

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画面がポップでお洒落なホラーなのかなと思ってたけど、ダークな青春物。
抑圧的な父親を持つどことなくクィアな少年とレズビアンの少女が現実逃避として大好きなドラマの登場人物たちと自分たちをリンクさせる。原
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ブラックバッグ(2025年製作の映画)

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90分台で良いすね。ソダーバーグあんたはエラいよ。

冒頭の主人公背中追っかけ長回し。愛する妻含む5人の中に裏切り者がいるから探してちょうだいな英国スパイもの。自宅での探り合い、というかカップルたちの
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

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建物、室内装飾等の美術と音楽が良い。脚本だけ読んだら不安になる筋ではあると思うんだけど、近未来が舞台の洒落た演出で映像的に持つ。A24らしいと言えばらしい、美しい小品。
日常にある小さな幸福や美をヤン
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カップルの解剖学(1976年製作の映画)

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乗り気じゃない彼女にセックスを求める男。セックスを通してカップルの関係性を再考する会話劇。正面ショットの切り返しが印象的。
最後は裏幕を見せる感じのドキュメンタリー的なラスト。

ビリー・ザ・キッドの冒険(1971年製作の映画)

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ジャン・ユスターシュのヘンテコな編集が面白かった。穴にハマるとこと落下のとこ。ジャン・ピエール・レオ演じるビリー・ザ・キッドがちとシンドい。ロケーションが特徴的なのでロングショットが多め。女の目的が判>>続きを読む

聖の青春(2016年製作の映画)

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松山ケンイチの増量役作り。師匠の森、羽生、一瞬だけ現れる谷川は本名だけど、柄本時生と安田顕が演じる先崎と滝は別名。

将棋みたいなマインドスポーツは漫画やアニメと違って実写映画では中々難しいと思うけど
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ボクシング・ジム(2010年製作の映画)

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三宅唱の『ケイコ〜』でも思ったけど、ボクシングジムの被写体またはロケ地としての魅力は凄まじい。ジムのオーナー自身も言ってるけど、色だったり雑多な感じがデカいのかな。そんで、何より音が良い。ケイコのミッ>>続きを読む

大列車強盗(1903年製作の映画)

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カマシの観客向け発砲。基本ワンシーンワンショットだけど、死体投げ捨てのためにカット繋いだり山の川越えシーンでパンしたりしてる。ダイナマイト爆破したり。エジソン社制作なんだ。

開栓の試み(1988年製作の映画)

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コーラの蓋をどうやって開けるかをひたすら実演する。温めたり、凍らせたり、変な機械使ってみたりとYouTuberみたいだなって思ったり。こういう着想で短編撮れるのが面白い。

ウニの陰謀(1992年製作の映画)

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石炭採掘で出た廃棄物で出来たボタ山を観光名所に出来るんちゃうかっていうドキュメンタリー。ふざけつつも面白い。ボタ山プレゼン始まる。胸って名前のボタ山紹介時に90度回転してくれる。

黒い大地(1964年製作の映画)

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山奥の過疎地のドキュメンタリー? モキュメンタリーかってくらい現地の人々を小馬鹿にしたナレーション。これがエスプリですか。違うか。
不慣れな固有名詞が続出するので字幕追うのに必死。

焼け過ぎのステーキ(1960年製作の映画)

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アパートの狭い一室で飯を食う姉と弟。居間とキッチンとお隣さんの玄関と寝室というミニマルな舞台。
弟の意地が悪いというか姉に甘えに甘えてる。カイエ紙をケツ拭くようの紙にするところがお笑いポイント。セータ
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ミュータント・ニンジャ・タートルズ3(1993年製作の映画)

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冒頭のグタグタな馬上の殺陣。展開の雑さとかはまあ、こんなもんかってなる。
この時代なら当然日系じゃないアジア系をキャスティングしたりしてるから日本語の発音に期待はしてなかったし、実際にメインどころはカ
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バッドランズ/地獄の逃避行(1973年製作の映画)

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25歳のよく分からん男が15歳の女の子の父親撃ち殺してその子と逃避行する話。恐らく朝鮮戦争帰りの男謎に終始堂々としてる。シシー・スペイセク本当に変な顔してる。好きです。
サウスダコタのぼんやりとした天
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近畿地方のある場所について(2025年製作の映画)

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カクヨムで原作を読んで面白かった記憶があったので鑑賞。あまり覚えてなかったけど、観てるうちにこんなんだったなとか思い出してきた。

原作では各話時系列バラバラの証言のかき集めって感じだったのでどうする
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セカンド・アクト(2024年製作の映画)

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嫌いじゃないけどマジでこいつ舐めてるなってなる。長回し中に映画内で映画の撮影をしてると気づかせた後に更にそれも映画の撮影だというメタに次ぐメタ。ウェイトレスの手の震えを引っ張りまくっててAI監督めちゃ>>続きを読む

天国と地獄(1963年製作の映画)

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かなり久しぶりに黒澤映画観たかも。この頃はもう橋本忍は脚本に入ってないんだ。前半の室内シーンが面白い。会話と編集のテンポがでかいのだろうけど、カメラが意外と長回ししながら動く。そして現金受け渡しシーン>>続きを読む

ソウ2(2005年製作の映画)

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前作もそうだけど、編集のテンポというかスピード感とエフェクトがめっちゃ2000sを感じる。どんでん返しものではあるけど1のが面白かったかな。

怪獣ヤロウ!(2024年製作の映画)

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拙者バキ童ちゃんねる視聴者なので観たわけだけど、思いの外出来が良い。面白かった。市役所職員が市長からご当地映画の製作を命じられるという話で、昨今大量生産される謎のご当地映画を逆手に取ったご当地映画。何>>続きを読む

チチカット・フォーリーズ(1967年製作の映画)

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ちょうど10年前にヴェーラで観て以来。寝不足だったので薄すら気絶しかけるもやはり面白い。

精神病患者の為の矯正施設だが、人権ガン無視のかなり劣悪な環境。裸で何もない部屋に閉じ込められ、看守からは嫌が
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海がきこえる(1993年製作の映画)

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冒頭を観て「こんなlo-fiヒップホップとかシティポップの紹介リールの背景に使われてそうなまだバブルの残り香漂う少しトレンディなearly 90sの空気感には押し負けんぞ」とか三十路とは思えない斜に構>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

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チリにて元ナチの人間が率いてた悪名高い入植地コロニア・ディグニダのプロパガンダ映像から始まるアニメーション。

冒頭の白と黒を用いたシンプルなアニメーションから一転、家に入ると平面から立体へ、立体から
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(2021年製作の映画)

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チリの歴史的・政治的背景を知らないと厳しいものがあるけど、復活する際に骨と肉体がむちゃくちゃな福笑いみたいになるシーンは面白かった。

どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

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医者・学者家系の聡明な4人家族を襲った姉の統合失調症。発症から30年、撮影開始から20年という四半世紀の記録。メンタルごりごりに削られる。入院して薬を飲んでからの姉の回復具合が余計にシンドい。互いに責>>続きを読む

湖の見知らぬ男(2013年製作の映画)

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やべー、めっちゃ好き。オールタイムベスト級かも。静謐でシニカルに性愛を描いてる。

湖畔のハッテン場というロケーションでの反復。駐車場、湖、森。品定めをする視線、相手を求め彷徨う森の中。基本フィックス
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化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

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いましろたかしの原作をいまおかしんじが脚本で山下敦弘が久野遥子と共同監督。オフビートの極みみたいな布陣なのにかなりちゃんとしたお話になってる。動くあんずちゃんを観れるだけで良い。

汗と顔の紅潮の表現
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フィフィ・マルタンガル デジタル・レストア(2001年製作の映画)

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バカンスものではないロジエ作品。演劇を題材にしてるけど、その成り行きの行き当たりばったり感はいかにもロジエな仕上がり。

批評筋から高評価の自作を気に入らないとか言い出す演出家が150回も公演した脚本
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

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過去の栄光にしがみつくかつての大女優と売れない若手脚本家の不幸な出会いを通して観るハリウッド内幕モノ。過去と美醜に囚われる女性という現在までのフォーマットを作り上げた作品の一つなのかな。久々に『マルホ>>続きを読む

オルエットの方へ 4Kレストア版(1971年製作の映画)

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夏夏しいのを期待してたら9月1日スタートのちょっと遅めのバカンス映画。正直長いし、男2人が現れるまでタルい感もあるんだけどそれがロジエだしな。ギヨーム・ブラックが短尺でやってることを、大先輩は更に空気>>続きを読む

ルノワール(2025年製作の映画)

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両親が問題を抱える好奇心旺盛な子を中心とした家族の一夏の物語って形式が『ヤンヤン 夏の想い出』を否が応でも想起させられる。カマシ度高めの作文オープニング。

死期が近い父を持ちながらも、それなりに楽し
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ナイアガラ(2014年製作の映画)

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pff2014のグランプリ作品。養護施設、死刑囚、認知症と字面だけ見ると重くなるべき話ではあるのに何故か主人公がかなり楽天的。そのギャップで押し切る。駅のホームで電車の音をRECする撮り鉄の撮り方が良>>続きを読む