doremifaさんの映画レビュー・感想・評価

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ドッペルゲンガー(2002年製作の映画)

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良いっすなー。笑えないコメディ調のスリラー。ドッペルゲンガーにかこつけてフライシャーのスプリットスクリーンやってる。廃墟に、移動ショットと黒沢清欲が満たされる。同じ構図からの少し寄るってショットが気に>>続きを読む

模倣の人生(1934年製作の映画)

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後にカサヴェテスが『アメリカの影』でやるUS黒人のライトスキンを30年代に一つのテーマにするかという驚き。
ただ、普通に白人女のサクセスストーリーや母娘の話としても面白く観れちゃうので、チグハグ感はか
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燃える平原児(1960年製作の映画)

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白人とインディアンの混血児が白人とインディアンの争いに巻き込まれる辛い話。父と母だけでなく、腹違いの白人の兄がいるってのが効いてる。
白人によって土地を奪われてきたインディアンの積年の恨み。白人寄りの
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刑事マディガン(1967年製作の映画)

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面白い。金曜から日曜にかけての刑事達のお話。殺人犯を取り逃してしまったマディガンと相棒、不正を行った親友であり部下の処遇と不倫に悩む高尚なお偉いさんをメインに話が進む。何ともグレーなやり口で築いたであ>>続きを読む

ザ・ガーデン(1990年製作の映画)

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8ミリを複数台用意してデレク・ジャーマンの庭で撮影されたという。

キリストとゲイ。正直なんじゃこりゃってイメージが多く序盤はしんどかった。けど、ユダのクレカのミュージカルからなんか観れた。変な合成多
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シドニー・ポワチエ/一発大逆転(1975年製作の映画)

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シドニー・ポワチエ先生監督作のアトランタとニューオリンズあたり、すなわちサウスを舞台にしたBlackコメディ。カーティス・メイフィールドの素晴らしい音楽に素晴らしい役者たち。冒頭のハグからして愛らしい>>続きを読む

絞死刑(1968年製作の映画)

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演じることで暴かれる国家による殺人である死刑制度と在日朝鮮人差別、そして先の大戦に関する話。

公務員たちの自分は知りませんの態度で不謹慎ながら笑う。
偏見バリバリの朝鮮人家族演技指導と屋上のシーンが
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893(ヤクザ)タクシー(1994年製作の映画)

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後の『勝手にしやがれ』シリーズに通ずるノリのヤクザコメディもの。オモロい。豊原功補良いすな。
タクシー会社の空間を生かしたヒキのショットとシグネチャーの移動ショットが目を惹く。
クライマックスの草原で
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サッド ヴァケイション(2007年製作の映画)

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『HELPLESS』と『EUREKA』の続く北九州三作目。凄いけど、石田えりが怖すぎる。正直あの執念というか執着への理解が及ばなかった。擬似家族の限界を想起させて(というか自分にはそう見えてしまった)>>続きを読む

レイクサイド マーダーケース(2004年製作の映画)

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中学お受験はクソ!の一点張りで強引に押し進めていく。クラシックなミステリー・サスペンスもののオマージュみたいで好き。確かに角川っぽさあるかも。愛人の写真の件から笑っちゃうくらいコテコテになっていく。>>続きを読む

フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

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お父さんが雪崩の時に逃げちゃって、それを5日間のバカンス中に妻にずっと擦られ続ける嫌な話。雪崩の長回しシーンは良かった。逃げ出しといて何食わぬ顔で戻ってくる最高の父親。
友人との会話の最中に雪崩話ぶっ
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

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これまたスタンダードサイズ。終電で乗り過ごしてしまった清掃員のおばさんの帰路を描く。夜の街の音と謎の小鳥のさえずりが最高なんだけど、時折ゴンチチみたいな音楽が流れる。

冒頭のロング引き笑いで何なんと
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Here(2023年製作の映画)

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途中眠気に襲われたけど、それ含めてかなり好きな映画。雨、風等の豊かな音。スタンダードサイズ。

風に揺られる緑からの建設現場に繋がる冒頭。スープをビニール袋に詰めるシーンから、野菜を引き抜くシーンへと
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ハナ 奇跡の46日間(2012年製作の映画)

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ペ・ドゥナ大好き人間なので公開時か、ちょっと遅れて名画座で観た記憶が。北朝鮮と韓国の卓球選手達が統一チームを組んだ史実に基づいてるので面白くないはずがないネタで、やっぱりちゃんと面白いけど今観ると脚本>>続きを読む

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

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ロメロの短編。
白い部屋から出てきた爺さんが遊園地で散々な目に遭うという、老人虐待映画。超高齢化社会の現代日本で観ると尚更シンドイ。
そのショットの使い回しいりますか?ってのはあった。

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

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主演マイケル・ファズビンダーなんだ、クレジット見るまで分からんかった。
気軽に観れる映画だなって印象。現代の『クール・ランニング』。批判されそうだったり誤解を受けそうなポリコレポイントをキャラに先回り
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ブラザー・フロム・アナザー・プラネット(1984年製作の映画)

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ヘンテコ映画で面白かった。
ジョー・モートン演じるエイリアンが同じ姿の人間が大勢いるハーレムに不時着。現地の人々と交流する中、白人の姿をした敵対するエイリアンが追ってくる。奴らの動きの奇妙さがかなり好
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素敵な歌と舟はゆく(1999年製作の映画)

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素敵すな。パンを駆使した長回しと極力台詞を排したショットが美しく繋がっていく。パリの人々が思わぬところで混ざり合う群像劇。ほんの少し刑務所の窓のショットを挟むだけで年月の経過を表せるもんなんだと感心。

アワーミュージック(2004年製作の映画)

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三篇に分かれていて、地獄が戦争のフッテージを使ったコラージュ集、煉獄がゴダールが学生相手に講義で「切り返し」について語ったりする劇映画?。インディアン、ホークスなどなど。で天国がそれを聞いて行動を起こ>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

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結構面白かった。AIを明らかに人種として描いていて、人種差別主義の米帝vs AIと良い関係を築いているアジアで気持ち良く観れたし、主演の女の子が良かった。ってかこの子のおかげで持ってた部分はデカいかも>>続きを読む

食神(1996年製作の映画)

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『少林サッカー』のチャウ・シンチーによる料理コメディ、かと思って観ているとどんどん様子がおかしくなり最終的には少林料理バトルになる。アホすぎて良い。
チョロっと出るラム兄が可愛い。

マーウェン(2018年製作の映画)

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ゼメキスは変な映画を撮るので最高。
奇妙なCG?の人形劇と実写の絶妙というか変なバランスの融合。アメリカのマチョイズムに対して人形と女性物の靴で対峙するのがアツい。男性が女性的なものを愛することを弱さ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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二日酔いの時のしじみ汁並に沁みる。
前作と同じく三宅・月永コンビで16mmフィルム撮影。なんてことない室内と夜の実景の良さは相変わらず。歩道橋から星を見るショットで完璧にやられ、人がいない職場の美しさ
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Hideous(原題)(2022年製作の映画)

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Oliver SimのアルバムHideousの楽曲に合わせて制作された短編ミュージカル。
この人The xxのメンバーなんだ。
TVショーのインタビュー中に己のクィア性がHideousなモンスターに転
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

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日常系ラブコメをメタフィクションで捉えた所謂傑作とされてるもの。確かに凄いし、面白いし、だからこそこれまでなんか観る気起きなかった。あまりアニメにあかるくないのでエヴァあたりが日本のアニメ史の転換点な>>続きを読む

男性の好きなスポーツ(1964年製作の映画)

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ハワード・ホークス師匠によるスクリューボール・コメディ。
釣り経験がないのを隠して的確なアドバイスを顧客に送る玄人として名を馳せてる釣具のセールスが釣りの大会に出ることになり、大会の広報の狂った女性に
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EDEN/エデン(2014年製作の映画)

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90年代からのフランスの四つ打ちクラブシーンの回顧録。
ミア・ハンセン=ラブとガラージという夢のような組み合わせなんだけど、ミア・ハンセン=ラブらしさが無い凡庸な作品になっているような気がした。撮影、
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降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

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ファーストショットからバリバリの黒沢清。草彅剛のハマり方。本当に特別出演って感じだけど。人物の動かし方だったり全編黒沢清のシグネチャーショットで満ちてるんだけど、ファミレスでの大杉漣with幽霊怖すぎ>>続きを読む

サンダーボルト(1974年製作の映画)

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朝鮮戦争ベテランのイーストウッドとクソ若えジェフ・ブリッジスの年の差犯罪友情ロードムービー。

資金貯めるために各々が働くシークエンスのゆるさが良かった。一連の銀行強盗実行からのドライブインシアターへ
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殺人カメラ(1952年製作の映画)

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面白い。ドラえもんみたいな話だなと思ってたら、本当にカトリック版ドラえもん、もしくは星新一みたいな話。紙芝居的な冒頭の入りなんやねん思ってたけど、神お手製の寓話ってことかな。ひたすらにステレオタイプな>>続きを読む

未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

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ミア・ハンセン=ラブ本当に好き。イザベル・ユペールも好き。

高校の哲学教師が離婚、母の死を経験するっていう派手な話ではないんだけど、しみじみと面白い。『あの夏の子供たち』もそうだったけど、喪失に対し
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コフィー(1973年製作の映画)

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ロイ・エアーズの最高ソングと共に幕を開けるオープニング。車中からのタイトルイン格好良すぎ。

キング・ジョージ殺害シーン、容赦ない。
『ジャッキー・ブラウン』今作からサンプリングしまくりやなっていう興
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残虐全裸女収容所(1972年製作の映画)

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アジアなのか南米なのかよく分からんところの謎の女囚刑務所でほぼ虐待同様の扱い受けてる女たちを、革命軍と言って良いのか分からんようなお粗末な男たちががアイツら救って俺らの仲間にしたら最高じゃね?って感じ>>続きを読む

ふたりは姉妹(2022年製作の映画)

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Myfff
アニメは詳しくないけど、シンプルな線とそれを活かした場面転換などが高畑勲っぽいと思ったり。7分とかなりの短尺だけど観てて楽しい。ちょっとした驚きのラスト。足としての姉。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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素面でなかったので保留だけど、良かった。魚眼等の特殊レンズはちょっとクドいのかも。ただでさえ、ズームアップ、ズームアウトしてるのにね。アシッド。
リスボンで歌聞いてるシーンで初めてバックの色味イカれて
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