spikaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ロストケア(2023年製作の映画)

3.0

42人の老人を殺害した介護士、斯波と検事、大友の対決劇
松山ケンイチさん、シャープに仕上がっていて美しさを感じるほど。長澤まさみさんもエルピスの浅川アナを彷彿とさせる緊張感でよかった。
やるせないテー
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罪の声(2020年製作の映画)

4.4

80年代のグリコ森永事件をモチーフにした作品。

自分の意思ではなくいつの間にか犯罪に加担させられた子どもたち。
子どもだから、どうせ声変わりするから、という大人たちの都合や考えのなさ。

難しいテー
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日日是好日(2018年製作の映画)

5.0

なんとなく観ずにいたこの作品。
観ていなかったことを悔やむほど沁みたが、これが観るタイミングだったのかも。

淡々とした日々が、お茶を通して輝くように磨かれていく。

毎年、同じことができることに喜び
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ザ・マミー(2017年製作の映画)

3.1

全然ホラーではなく、ファンタジーの要素の方が濃かった。
厳しい環境の中で暮らしている子どもたちの苦しさ、犯罪の恐ろしさが伝わってくる。特に、メキシコの麻薬絡みの虐殺は話に聞いていたので心に残った。
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誰かの幸せ(2020年製作の映画)

3.8

面白かった!
痛いところを突かれる映画。
ヒリヒリとするようなストーリーの中、カリーヌの旦那の存在にほっこりと癒される。

レア役のベレニス・ベジョ、どこかで見たなぁと思っていたら、『キャメラを止める
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.0

『エゴイスト』の言葉が重い。
パートナーに先に逝かれてしまった為に自分がエゴイストだと映るのか、
もし長く生きて未来を一緒に生きられればあの時はこうだったね、とまた別の意味になるかもしれない。
置き去
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犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

4.0

好きで一緒にいるのになぜかすれ違っていく。
なんでもシェアすればいいの?話し合えばいいの?「気が合う」とは幻想なの?
色々考えさせられる映画だった。
一緒にいても自分勝手でなく自分らしくいるってどうい
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

5.0

最初はゆっくりと始まり、頑固なお爺さんが…なんて思ってしまうのだが、ポーランド、ユダヤ人、、とキーワードが並んでいくうちに事の次第が分かっていく。
ドイツ人女性との会話からラストは号泣。
過去の苦しみ
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

3.0

Amazonプライムで観ました。
賛否両論は聞いていたので、確かにシリアスな怪獣映画を期待して劇場に行っていたらブーイングだったと思う。

知っていたので、楽しめたかな。
ラストはなるほど、、と好きで
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あなたと過ごした日に(2020年製作の映画)

4.2

コロンビアの公衆衛生と教育の確信者エクトル・アバドの生涯を息子の目から描いた作品

エクトル・アバドの家族への率直な愛情に心打たれた。
ハビエル・カマラと息子の幼少期を演じた子役さんのやりとりの一つ一
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

4.0

上映時に観たくて観ていなかった作品。

刑事生活30年の主人公の異動先は音楽隊!という訳で…
警察の音楽隊が専任でもなく、希望者だけではないというところに驚いた。
ぶつかりながらも音楽に心ひらいていく
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

トラウマが追いかけてくる

夫の死のトラウマを抱えたハーパーがイギリスの田舎に静養にくるが、癒しの旅のはずがとんでもないことに…

ハーパー役のジェシー・バックリーの佇まいがとても魅力的。最初に着てい
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.7

涙が出た。
家族との別れ、さよならを言えなかった別れ、「今」は「今」でしたかない。
ふたりのあそぶ姿を可愛らしかったが、青、赤、ピンクと象徴的な色使いも良かった。

ラストレター(2020年製作の映画)

2.8

福山雅治、豊川悦治、庵野秀明とみんなみんな髭だったな…
福山のヒゲは珍しくてよかった。

観るのははじめてじゃないけど、自分には何かしっくりとこない。

広瀬すずと森七菜のふたりの演じ分け、素晴らしか
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

🎬『マイ・ブロークン・マリコ』
定食屋のテレビで親友マリコの自死を知ったシイノ。シイノはマリコの遺骨を奪って海を目指す


マリコは虐待を受けた過去から「普通の幸せ」を求めて言い寄ってくる男性と付き合
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太陽とボレロ(2022年製作の映画)

1.8

脚本に難あり。
正直大人がこんな言動するかな?
とかセリフで説明しすぎ。

西本智美さんがたっぷりと堪能できるところが◎

ラスト・シフト(2020年製作の映画)

2.0

ほっこりムービーかと思いきや、寂しくなってしまう映画だった。

年をとって、働くことと介護しかできなくて、お金がなくて…
苦しいなぁ。

あの歳になっても幸せにはなれないのか。
負の沼から脱却するには
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

4.1

統合失調症と診断されたアダム。
アダムとマヤのカップルが初々しく爽やか。
人との関わりの中で「今ある自分」を受け入れて、人の助けを受け入れていく様子がとてもよかった。
良作。

アダムの妄想に現れる登
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心のカルテ(2017年製作の映画)

3.7

拒食症のエレンは、医師ベッカムの勧めで摂食障害の若者たちと共同生活を始める

手の隙間からこぼれ落ちる「幸せ」や「喜び」をすくおうとして、更にこぼれ落ちていくような感覚…
たくさんの困難はあるだろうけ
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善き生徒たち(2021年製作の映画)

1.6

気軽な気持ちで観てしまって後悔。

1975年にイタリアで起きた本当の事件。
監禁、そして暴力。
生々しい映像だった。苦手な方は注意です。

こういった事が、法律関係なしになくなりますように。

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

4.0

劇場で観たかった!そして「なんだこれ」とか言いながら帰るの。

タイトルからは想像できないパンクとSFの融合なんだけど、ザンとエンが本当にかわいい✨
ピュアに人を好きになった気持ちって、忘れられないよ
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

2.0

1番奔放そうでいて、人の顔色を読んでいたのはチワワちゃんだったのかも。
出演者がそれぞれ個性的。

ただ、性的な表現が露骨すぎて辟易した。
それも目的なのだろうけど。

結局、チワワを殺した犯人は分か
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

見入ってしまった。
ゆらゆらと揺れる映像がとにかくきれいで印象的。

兄パートと妹パートの2部に分かれる。

兄パートは苦しく、ハラハラ。
そして妹パートも何か悪いことが起きるんじゃないかと、ハラハラ
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

5.0

これはよかったー!
めちゃ泣けます。
スウェーデンに住む孤独な老人オーヴェとその隣人の交流。

手先は器用だけど不器用なオーヴェのキャラがよく、ひとつひとつのエピソードが美しい。
本当に大事なのは心の
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

晴れ渡る空に白い雲。
それがあんな怪物なんて…!

人間を食べるところ、叫び声、リアルすぎて怖かった。ホラー耐性が低いこともあり、悪夢コースです。
でも、1番の悪夢はゴーディくんだ!
ゴーディは悪くな
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ジュブナイルだ〜、スティーブンキングっぽい!と思って見始めたらラストはなんともバッドエンド…

カナダの製作陣ということもあって、古き良きアメリカの終焉、とか皮肉もあるのかなぁと思った。

「連続殺人
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.2

17歳、高校生オータムはある日自分の妊娠に気づく。両親には言えない。両親の了解なしに中絶するため、従姉妹であり親友であるスカイラーとNYへ向かう。

あまり自分を出さないオータムを気遣い、声をかけすぎ
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.0

なんとも言えない映画なんですよね、

人と人とのコミュニケーションができてないし、思い込みで動くし…
アリシアはパパと居たかっただけなのにパパは高額なものを与えようとして、お金=強盗だし、バルバラは旦
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2つの人生が教えてくれること(2022年製作の映画)

3.5

予告編を見ていたらドラマ『NYガールズダイアリー』のアイシャ・ディーが出てる〜✨ということで見てしまった。
2つの人生、追いやすいし、アニメ制作の話も今っぽい。ナタリーの描く絵もポップでかわいかったな
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.2

妻と同乗していた車での突然の事故。自分は何事もなかったのに妻だけ他界してしまう…
病院の自販機のチョコレートは出てこない、苛立つデイヴィスは苦情の手紙を書く…

まず思っていた内容と全然違ったので驚き
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