くもぷわさんの映画レビュー・感想・評価

くもぷわ

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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

2.9

BGMもなく、静けさの中に遠くの波の音を聴いているかのような、フランス映画特有の雰囲気が存分に出ていたと思う。
少ないセリフ、何気ない日常のシーンが多くて、大きく心揺さぶられるような場面がほとんどない
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空気人形(2009年製作の映画)

3.3

途中までほんわかしてたのにめちゃくちゃ感情しっちゃかめっちゃかになる映画だった。
そうか是枝監督だったのか。下町のボロ家屋みたいなジメジメと薄暗い場所で生きている人間の生活の描写が上手すぎるんだよな。
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.7

※この作品には、可愛いわんちゃんが傷つけられるシーンがあります。苦手な方はご注意下さい。ただし、わんちゃんは無事です。

いやー面白かった!!
最初から最後まで目が離せなくて引き込まれた。(といっても
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ほぉ。思ってた内容とだいぶ違ったな。
お父さんが残した鍵に合う鍵穴を探す大冒険がメインで、その鍵の正体が何なのかを見つけ出すことがゴールなのかと勝手に思ってた。
でも見終わった感想としては、アスペルガ
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ホリデイ(2006年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

これは良作!
ケイトウィンスレット大好きすぎて超眼福なんだけど、彼女が演じるアイリスめちゃくちゃ良いキャラだった!最初の失恋時は可哀想で見ていられないほどだったけど、二股クソ野郎をこちらから振ってやっ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.6

想像の100倍素晴らしい映画だった。
映画館で観てたら、間違いなくスタンディングオベーションしてた。
オギーくんだけじゃなくて、彼を取り巻くみんなそれぞれに葛藤があって、表面上だけでは分からない理由が
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ルックバック(2024年製作の映画)

3.4

原作読んだ時は正直そんなに響かなかったんだけど、映像にするとグッと惹きつけられるものがあった。
絵を描き続けることによって、必然的に引き寄せられるように出逢った二人。いつしか一緒に描き続けて、プロにな
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.6

この映画にはコーギーちゃんが出てきます(非常に重要な情報)

吃音症。この病気を知ったのは私が大人になってからだった。子供のころ、同じクラスに言葉がなかなか出てこなくて揶揄われてる男の子がいたけど、今
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

4.1

ずっと見たかった!
殺伐としたルッキズム社会に光を当ててくれる、めちゃくちゃ良い作品だった。
整形して美しくなって人生が変わるみたいなストーリーはいくつか見たことあるけど、見た目そのままで幸せになって
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.2

何年も前からずっと見たくてようやく見れた作品。めちゃくちゃ面白かった!!
不自然に湧いてくるモブ人間たちや車の渋滞とか、人の人生に好き勝手アレコレ感想言い合ってる視聴者とか、バカバカしくて笑えるシーン
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オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

これめちゃくちゃ名作だと思うんだけど、案外世間に知られてないのすごくもったいない!みんな見るべき!!
未来が変わって、次々と色んなところで悪影響が出てくるから終始目が離せない展開。
刑事の息子と消防士
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.7

社会の闇を炙り出したような作品。
心の中では助けてくれと叫んでいても、泣くように笑うことしか出来ない痛々しさ。どうしたって救われることのない絶望感。堕ちて堕ちて、もう二度と這い上がれないどん底まで行っ
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

5.0

視聴は2回目だが、これはもうとんでもない名作。文句のつけようがない。映像美、ストーリー構成、キャラクター、どれをとっても本当に素晴らしい作品だ。
エドワードがあまりにも純粋で、心優しくて、それと相反す
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.9

見るだけでドッと疲れが出た……
グロいシーンがあると聞いていたので躊躇してたけど、とりあえずハゲワシが出てきたら隠しながら見てたので大丈夫だった。
ほとんど登場人物二人だけだし同じ場所に留まってるだけ
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.0

はぁ〜〜めちゃくちゃ良い映画だった!
英語を勉強してる身としてとても響いてしまった。
シャシ、なんて素晴らしい女性なんだろう。彼女のことが大好きになった。学びで人生を切り開くとは、まさにこのことだな。
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あんのこと(2023年製作の映画)

3.5

またこういう重い映画を観てしまうんだよな。
錆だらけの古いアパートで、ゴミの山を踏みつけ、母親に殴られながら、抜け殻のように生きてた女の子。
あまりにもグロテスクで病んだ環境。
それでも、杏がおばあち
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.1

ずーーーっと観たかったのこれ!!!
ホラーが大の苦手なんだけど、全然怖くなかった。難しくないし、子どもでも観れそう。
尺短めでテンポよく話が進んでいくので、ダレた感じもなく良かったと思う。
ストーリー
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市子(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

こういう社会の底辺でじめじめと光を浴びずにカビ臭い環境で生きている系の作品になぜか惹かれる。なんだか言いようのない恐怖がある。
家庭環境というのは本当に人生を大きく左右するものなんだな。可哀想だけど、
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クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

2.7

アメリカのクリスマス良いなぁ〜。
家族全員集まって豪華なディナー食べて、新年の抱負みたいなの語り合って、日本でいうお正月みたいな過ごし方よね。
まあ雰囲気は素敵なんだけどいまいち盛り上がりに欠けるスト
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.6

あなたはこれを愛と呼べるか?愛でしょう。紛れもなく。苦しいくらい愛でしょう。
でも恋愛とも家族とも違う、自分がどんなに犠牲になってでもこの人を救いたいと思えるこの愛を、私はまだ知らなかった。一番大切に
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.0

よく晴れた日の昼下がりに、木漏れ日の下でまどろみながらサワサワと揺れる葉の音を聞いているような、そんな穏やかな映画だった。読書して楽譜を書いて、川で泳ぎ、芝生で寝転がり、果物を収穫して……そうやっての>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.6

筋金入りの陰キャだった自分には苦しくて逃げ出したくなるような場面が多数。
一軍女子たちのあのキツい感じマジで無理。自分たちが最強でそれ以外は虫ケラだと思ってるあの感じ。大人になった今だからこそ言える。
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犬と私の10の約束(2008年製作の映画)

1.8

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ泣ける映画なのかと思って観てみたら、ツッコミどころ多すぎて草。
作られた時代のせいなのか?犬を飼ったことがある人ならほとんどの人が違和感を覚える映画だ。
まずリードの持ち方からなにもかもな
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ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(2017年製作の映画)

3.9

ホロコースト。こんなおぞましく非人道的な事件から、まだ100年も経っていないなんて。長い長い人間の歴史からすると、ごく最近の出来事。この作品ではゲットー内部の実情があまり詳しく描かれてはいないけど、実>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

3.5

幸夫くんがクズ人間すぎて初っ端からイライラする。ああいうウェーブの前髪垂らした男は総じて女たらしのモラハラ気質じゃね?(ド偏見)
思えば奥さんがそんなモラハラ気質なこと言われても軽く流してたのは、もう
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ドリームガールズ(2006年製作の映画)

3.1

とにかくパワフルな歌声に圧倒されるミュージカル作品!
ビヨンセ様が美しすぎてもうそれだけで見る価値ある。
キング牧師やデトロイトの暴動などアメリカの歴史的背景も関係してくるのは見どころのひとつだなぁと
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

おもしろかった〜!
シンゴジラのグロキモゴジラと比べるとちょっと可愛い目してんな。でも絶望感はこっちの方が上。
結局ゴジラの正体がなんなのか、どうして急に現れたのか何も分からなくてより対策のしようがな
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.8

明るくて落ち着いていて、爽やかな清潔感のある雰囲気がとても好き。
イケオジすぎるベンに惚れ惚れする。決して若者に偉ぶったりせず、意見を尊重して冷静に動く姿がカッコよかった。
ゆっくり食事も取れないジュ
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ミセス・ダウト(1993年製作の映画)

5.0

もうマジで好き!!!
初めて見た時に衝撃的な面白さで忘れられなくて、今回アマプラで見れるようになってたから再鑑賞。
前回は吹き替え版の山ちゃんで見たんだけどそれが最高で、今回は字幕版。
ロビンウィリア
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幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ほっこり暖かい気持ちになれる良い作品!
かっこよくて美人な飼育員さんのスカヨハがハマり役だったなぁ。
動物園は命を扱ってるし、経営に莫大な資金が必要なのは分かってたけどやっぱりめちゃくちゃ大変なんだな
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.2

「狂気は最高の芸術だ」

ばらばらな旋律のピアノ、ぶれて揺れる視界、何も整っていなくて、完璧などない世界観。でも、黄金の麦畑をさわさわと揺らすアルルの風は心地いい。
精神を病み孤独に苛まれたあまりにも
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さくらん(2007年製作の映画)

3.1

さすがは蜷川実花ワールドといった感じで、色彩の暴力でした。どこの場面を切り取っても絵画のようで美しい。
吉原の世界観とどろどろの極彩色と椎名林檎の音楽をかき混ぜたらこんなに合うんだなぁ〜。あえて日本人
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

2.4

う〜〜〜ん………?
なんか全く期待していた通りのストーリーじゃなかったな……
「?」の部分が多すぎて、あまり深く観入れなかったかも。エイダはどうしてベインズに惹かれたんだろう?単なる性欲?鳥肌が立つく
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.4

ずっと観たかった作品!
本物のエドが出てくるのは見応えあり。

ビートルズを知るただ一人の人物に選ばれたのが、良心あるジャックで良かったんじゃないかな。富と名声よりも、ずっと近くにあった愛を大切にでき
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.6

エンディングで手が震えていた。
淡々としてあっさりとして、激しい感情もなくて、タスマニアの静かな日常が映されているだけ。なのに、最初から最後まで、ずっしりと腹の奥に不快感がある。
俳優さんの演技やカメ
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

3.0

塚っちゃんの演技めちゃくちゃすごい!
すっかり俳優だねぇ。
加賀まりこさん演じるお母さんの大きすぎる愛にほっこり。暖かな気持ちになれる作品。
しかしながら、社会問題としては何も解決してないんだよね。施
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