松トー屋さんの映画レビュー・感想・評価

松トー屋

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Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN(2019年製作の映画)

3.0

人が世界と出会う瞬間はそれ以上もうなくて、あれを撮っちゃったら確かに作品云々じゃなくなるんだろう。決着めいたものに向かおうとする後半はあんまり。にしても監督良い画を撮りまくってる、また旅に出て欲しい。>>続きを読む

トーキョードリフター(2011年製作の映画)

3.1

前野健太×近藤龍人みが増した気がする。セブンでカメラを振るか否かの逡巡が見えた。写り込みこそ強みだった前作からすると活気のない都内各地。歩きスマホ1人もいない、9年後これ以上に人いなくなるんだよなとか>>続きを読む

ライブテープ(2009年製作の映画)

3.5

近藤龍人がドキュメンタリーでデジカメでワンカット撮影してる点で日本映画史に残る。カップルの見切れとラストシーンの判断、狙い、神。ディレクションがクソ野暮ったくてうざいけど、仕掛けないと何も起こらないの>>続きを読む

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

3.1

ライミングとフロウでカマしてきた男なんだなと思った。キューバ危機良いシーン
シャラメのしたり顔は正直笑っちゃう。ライブ来る度泣いてるエルファニングも、なんだかな。こんなメロドラマに振ってるとは思わなん
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

3.4

分かるようなわからないような、刺さるような刺さってないような。ベンジー的人物像は掴めるけど、あんな良い奴だったらいいよな

ボーダーランズ(2024年製作の映画)

2.8

こんなヘンテコな企画を通したやつすごい。ケイトブランシェットとジェイミーリーカーティスまで呼んで作っちゃうプラットフォーマー側もすごい。ジェームズガン作かと思わせたCMが1番素晴らしい。えギャグなの?>>続きを読む

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

3.7

柔道龍虎房のルイス・クーの新たな伝説…そう思えるだけで良い。谷垣健治偉業。セットもカメラとリッチすぎな良い金使い。キャラ立ちなど色々とクローズゼロ的だなとも感じた。トワイライトウォーリアーズがマジで覚>>続きを読む

I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

3.9

抱き寄せるカットとかアラナ長回しとか要所に絞って良い画がバチっと出てくる感じ、むしろそれ以外を省エネで撮ってて潔い。追い込みをかける後半が良い、的確な成長を感じるラスト。お母さんにキスする所泣けた
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.0

ウシジマくんぽい話から入って、社会的な後ろめたさと匿名の悪意にまつわる幽霊映画になるのか、と思ったら「黒い罠」的な工場銃撃戦のフィルムノワールへ。転売ヤーの話がどう転んでこうなるのか。バス車内シーンが>>続きを読む

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.6

犬ちゃんがダック姉さんに相談しなかったのが乗れなかった
編集テンポ気持ち良い、劇伴も良い

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.4

自責の極致。よく分からないんだか意外と説明されてるんだか、監督脚本出来る人でしかこのイカれ具合にいけない、これも映画ならでは。ヘレディタリーの変奏。長い

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

3.2

ベタなテレビドラマのカット割りがあえてなのか何なのか

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.4

ナミビアの砂漠って釈迦が観てたやつか。日本の今っぽいワードで上手いタイトル。あの時に「サウダーヂ」てつけたセンスと似てる気がする。血が通ってくる後半以降、色んな論点と良いセリフが出てきて、人に語らせる>>続きを読む

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

2.8

日本だと漫画とアニメにしか許されてない境域を実写映画が今よくここまで。それと絶対そっちじゃないでしょ笑な展開も下地がないからできるのかなんなのか。とにかく裏切りたかったんかな。操縦室銃撃戦が地味に良か>>続きを読む

Chime(2024年製作の映画)

3.5

白いカーテン黒い扉身近な包丁といつもよりあの頃の感じ。教室に集うソシオパスさん達のリアリティがとても身近に感じる。橋のカットがすげー、現実と異世界のカットバックなんて改めて普通じゃない

X エックス(2022年製作の映画)

3.8

音演出がめちゃ上手い、構図も練られた撮影でそりゃ観てられるんだけと流石に笑っちゃうて。パンイチで外に出るな。ラストカットの喝破感というか、おもろかった!シリーズ楽しみ

インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

前作で思った「身体性ってどう表現できるのか」そこに今回挑戦してた。最後はライリーが日差しを浴びてJOYを引き出し、身体を動かすの喜びを再獲得したんだと、考えられるかも。感情が暴走し身体に影響を与えたり>>続きを読む

密輸 1970(2023年製作の映画)

3.5

リュスンワン特有のいなたさも70年代に設定して良さに転換、荒っぽい作劇がドライブ感に繋がってる。同時代東映ぽいファンク劇伴渋い。やっぱ普通にアクション映画作ってくれよとも思わされる殺陣シーン凄い

城市特警(1988年製作の映画)

2.4

無茶苦茶さがおもろかったけどキツさが勝った。

タンジェリン(2015年製作の映画)

3.8

ピーカンな空、共同体的なもの、クライマックスのカオス、インディペンデント性、貧困、監督の一貫性感じる。あとドーナッツ。ラストカットがとても良い

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.4

前半のテンポ維持し切って見入った。責任負わないクズで高いプライドと、どこまでもエネルギッシュ、お前それはねぇよ…って瞬間のおもろさ。テキサスの工場地帯をチャリでいくプアホワイト
クソみたいなカメラワー
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.7

メタ仕掛けを置いておいても、アレクサンダーペインみたいな普通に良いコメディ。こんなんなんぼあってもいい。劇伴も気持ちいい

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.8

よくできたプロット、展開、ファーストカットの反復のうまさ。明暗が最大の魅力となってる映画館向きの映画。TVとかスマホじゃこんなのめり込めなかっただろな
ギョンスへの警戒心のなさ気になる、舐めてるからか

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.7

音のトラウマ演出がすごかった。特権的立場での題材選びは良い、注目の集め方が上手い。分かりやすさを捨てた脚本って脚本家としてどうなんだろう。そこにこそ腐心しろよとも思う。第3幕RDJ戦は何をモチベに観れ>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.3

オクトボス一派襲来のシーンがクッソ最高。途中の会話劇が普通なカット割りで少し違和感、感じる程前作でジョージミラーが至ったアクション映画技法がどれだけ唯一無二か。音楽抑制してたのもよかった。面白かったな>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.6

過去何年かの映画館で1番笑ったかもしれない、テンポ感がめちゃくちゃハマったのかな。間の気持ちよさとメッセージも相まって

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.3

倫理と金、映画代二千を気にする小市民にとって切実だし、オスカー作品より断然好みだ。それぞれの立場にそれぞれの生活があって、どんな出来事が起こってもナスティーな会話は続く。Savage最高

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.2

劇伴がすっげー良い。ショート丈の衣装かわいかった。エマストーンはもう凄い所までいっちゃったんだな
なんか話の展開でもっとわくわくしたかったな

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.1

三人称視点カットでこの寓話感が維持されてる。機械的なズームワークと要所の手持ちカットが印象的。予言の自己成就。終始あんた何言ってんの?な不条理劇。ニコールキッドマンの作品選びマジ半端ない

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.6

ジョウウィック対マッドドッグなんてアチーわな。リスペクトありきの手合わせ

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.2

ウェルメイドミニシアター邦画の小品感はちょうど良いととるか物足りないととるか、がある
ほんとに変声期なの良かった