ハンコ課長さんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

ハンコ課長

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コールド マウンテン(2003年製作の映画)

4.0

同監督の『イングリッシュ・ペイシェント』が甘々なクソメロドラマだったんで今回も期待せずに見たんですが意外に良かったです。

基本はジュード・ロウが困難を乗り越えて故郷に帰るまでのロードムービーですね
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疑惑(1982年製作の映画)

4.3

桃井かおりサイコー!
ワイン、ドボドボのシーンは日本映画史上に残る名シーンでしょう。

原作の短編も読んだけどそれをいろいろ肉付けしていった脚色が見事。

世間的に見れば抹殺されて当然の女。限り
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

5.0

こういう成り上がり映画って階段かけあがるときの爽快感がもちろん重要なんだけど、転げ落ちていくときの悲しさがしっかり描けてないとつまんないよね。
この映画は見事に描けてる。

主人公が幼くて無知で俗
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突入せよ!「あさま山荘」事件(2002年製作の映画)

4.5

いやー、これは面白い。
素直にドキドキして、最後は感動した。

日本でこれだけの娯楽作品が撮れるなんてすごいわ。
こういうのを1年に1本でも排出してくれれば日本映画界も大丈夫だと思う。

まず
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.0

ミア・ファローの声はうざったくて我慢のしどころだけどよく出来た映画。

自分が狂っているのか、周りが狂っているのかのパラノイアの中、果たしてお腹の赤ちゃんの運命は…

途中で主人公が臭いに悩まされ
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

2.5

スタバでMacBOOKイジッてる人たちが好きそうな映画。

唯一主人公がカラオケでPIXIESをグダグダになりながら歌うところは良かった。、つーかPIXIESファンは負け犬イメージって扱いが酷いな(笑
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

5.0

宇宙に放り出されて困る話。

一つ一つミッションをクリアしながら地球への帰還を目指す主人公。
空気が足らなくなって息苦しくなってくる描写がうまくて、見てるこちらも苦しくなってしまう。
だんだん主人公に
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バーバー(2001年製作の映画)

4.5

クソ面白くない日常を送っている主人公。
ふと欲にかられて悪さをしてみるが、事件は意外な展開に…

松本清張を思わせるトーンだ。
主人公が嫌気をさしている周りの人物の描写がいい。
こんな退屈な日
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

4.3

ブレッソンらしい静かな演出が 効いている。
実際にスリを行うシーンが素晴らしい。手品のような鮮やかさで思わず拍手したくなるぐらいだ。
腕時計を外す技に惚れた。

主人公の部屋が狭すぎなところがま
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カリートの道(1993年製作の映画)

4.3

浪花節だよ、人生は。
ベタベタなストーリー。
だけどスタイリッシュな映像と衣装。セットの色使いなどが洒落てていい。

この映画でペネロープ・アン・ミラーのファンになったけど、どっかいっちゃったな
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.0

まだゲイ差別が根強い時代の映画。
廊下での少年との出会いがなんとなく「グロリア」を思わせる。
後半かなり少年に肩入れしていくが、そもそもなんでそこまでこの少年を気遣うのかという動機が冒頭で説明されなか
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

2.5

特に何も大きなことも起こらないロードムービー。
コンプレッサーを盗むところは笑った。

アニー・ホール(1977年製作の映画)

5.0

男と女が出会って別れるまでの物語。

特殊なのがその映像表現。
それぞれの気持ちを字幕で表現したり回想の人物と話をしたり、突然アニメ表現になったりする。

でもそんな小細工は置いといて
ウディ
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キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

4.3

ハリウッドはたまにこういう秀作を作ってくれるところがイイ!
ゲイの家族といういかにもアメリカ的な設定で、血の繋がりや家族の温もりを表現している。
ビッチな役回りを演じたジュリアン・ムーアがまた上手い!

キングダム見えざる敵(2007年製作の映画)

4.5

ハリウッドの清く正しいアクション映画。

オープニングのタイトルバックがいきなり格好いい。
石油消費のグラフが伸びていって最後にそこに飛行機がつっこむアイデアはなかなか。
こういうふうにタイポグ
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.2

秘密警察のような組織でひたすら職務に忠実な男。
しかしある芸術家を監視し始めてから彼の中に変化が訪れる。

静かな映画だ。そして力強い。
こういう孤独な男が主人公の映画って個人的にツボなんだよね
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それでもボクはやってない(2007年製作の映画)

5.0

いや参った。
最初、周防監督が「痴漢冤罪」についての映画を撮ると聞いたときは、そんなせせこましいテーマは2時間ドラマで十分だろっ、て思った。
そしてもしも自分がプロデューサーだったらこんな企画は3
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誘拐の掟(2014年製作の映画)

3.5

もう一体何回目なんだっていうリーアム・ニーソンお得意の心に傷を負ったタフガイもの。
依頼のあった誘拐事件を静かにコツコツと捜査していき犯人を辿るがイマイチ決め手に欠けているときに、他の誘拐事件が起きて
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切腹(1962年製作の映画)

5.0

あまりの面白さにうなってしまった。

時代劇って退屈なTVの影響があってあまり観る気がしないけど、これはそんな既成の「時代劇感」を打ち破る紛うことなき傑作だ!

「食い詰めてこのまま生きていても仕
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8 Mile(2002年製作の映画)

4.2

見る前の偏見で
「スターが自分の道のりを振り返って自己陶酔」
というイメージが強くて、人に薦められなければ多分観なかっただろうけど、観てみると結構良かった。

要するに良く出来た正統派スポコン映画
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シンプル・プラン(1998年製作の映画)

5.0

手を伸ばせば届くかもしれない幸せ。
その欲望に押しつぶされる普通の人々の映画。

ウソを隠すために新たなウソをついていく。
そのループにはまっていく。
プロットが秀逸で一人一人の登場人物に共感
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デッドゾーン(1983年製作の映画)

5.0

未来が予知できるなんて素晴らしい、というのがよくありがちなSFですがこの映画では予知してしまったが故の苦悩が描かれている。

ひたすら悲しくて暗い映画であるがずっしりと心にくる重みがある。

将来
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冒険者たち(1967年製作の映画)

5.0

センチメンタルな大人のラブロマンス。

高校生のときに観て衝撃を受けました。
印象的な口笛のメロディーとともに語られる男2人と女1人の物語。

飛行機乗りや自動車レーサー、芸術家などそれぞれの夢
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蜘蛛女(1993年製作の映画)

4.5

汚職警官として甘い汁を吸いながら生きる男。
汚い金を溜め込み、貞淑な妻をも裏切っている。
しかしある日、レナ・オリン演じる魔物の出現により男の人生の歯車が大きく狂っていく。

長らく映画化不可能
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戦略大作戦(1970年製作の映画)

4.1

第二次大戦下。
戦争のどさくさに紛れて敵陣の金塊強奪。
意図しない後方かく乱により戦況好転。
このふざけた内容がイイ!

あの手この手で援護射撃も得つつ、橋も渡しドイツ正規軍をきちらしつつ徐々
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そして父になる(2013年製作の映画)

4.2

福山雅治演じる冷たいエリートとリリー・フランキーの温かいけど庶民的な家庭のギャップがよく描けていた。
この主人公みたいに庶民を見下すサマが知り合いにソックリなのがいてリアリティーがあり過ぎ。

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.8

テクノロジーが進化してもさみしい人はずっとさみしいんだろうなというキツイ現実を目の当たりにする映画。
声優にスカーレット・ヨハンソンを起用したのはセクシーでナイスキャスティング!

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

2.5

タランティーノ作品にしてはすごくつまらくてガッカリした。
何せ長い!伏線も大した事なかったし、アクションも目を見張るものが無かった。
久々に見たジェニファー・ジェイソン・リーの汚ったない演技が印象的だ
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.0

静かで悲しい映画だった。
最初は弟のほうに焦点があてられて、なんとなく報われないのかなと思っていると、パトロンの男の狂気が徐々に露わになってゆく。
母親の前でいい格好しようとあがく姿はとても滑稽で子供
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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

4.5

今までジュリア・ロバーツにあまりよい印象を持っていませんでしたが、この映画を観て見直しました。

内容は普通の主婦がふとした偶然から巨悪に立ち向かっていくという、いわばサクセスストーリーの要素も含ん
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イヴの総て(1950年製作の映画)

4.5

映画が始まり冒頭、全盛期を過ぎた大女優の若さへの執着やあせりが描かれ、この映画はこのもがきをテーマにしているのかなと思ったら大間違い。
物語は思わぬ方向へと進んでいく。

まさに人間関係のどんでん
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ライフ・イズ・ミラクル(2004年製作の映画)

4.0

パワフル!
こんな映画撮れる人は他にはいないだろ。
バズーカ砲を間違えて後ろに発射するようなドリフチックなことを平気でやってのけてしまう。

音楽が始終鳴りっ放しで、
たま~にプッツンと切れて
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.5

最初見始めたときは長回しの実験的な作りに引き込まれたけど、すぐにそういう小賢しいだけの映画じゃないのが分かってグイグイ引き込まれていった。
登場人物に勢いがあって、特にエドワード・ノートンのキャラが強
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未知への飛行(1964年製作の映画)

4.3

核爆弾を積んだ爆撃機6機が機械の誤作動から
モスクワへと出撃してしまう…

サスペンスとしてとても楽しめた。
大統領が人類存亡の一大事に通訳と二人だけとか、つっこみたい部分はいろいろあるものの後
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ブラック・サンデー(1977年製作の映画)

4.3

テロリストとそれを阻止しようとする男の話。
個人的にこういう70年代アクションものは好きだね。
他にも「サブウェイ・パニック」だとか「カプリコン1」
だとか、挙げていくとキリがないけど。
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眼下の敵(1957年製作の映画)

4.3

潜水艦映画はこうでなくちゃ。

駆逐艦1隻と潜水艦1隻だけしか出てこない
生死をかけた追いかけっこ。
それを双方からの視点で見せてくれるから
観客としてもお互いの弱点や作戦が分かりやすく
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