ぶんたんさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ぶんたん

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デッドマン(1995年製作の映画)

3.4

ジム・ジャームッシュ監督の独特なモノクロ西部劇。

モノクロの若いジョニー・デップの表情が美しくか弱なジョニデが冷酷な性格へと変貌していく様がかっこいい。

自分には内容の理解が難しくいつものスローテ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.2

5つの異なる都市で、同時刻に走るタクシーで巻き起こるドライバーと乗客の交流を描いたオムニバス映画。

どのストーリーも印象的でさまざまな個性と魅力に溢れたキャラクターたちが織り成す人間模様はとても見応
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.8

今の生きずらい世の中の人々が抱える問題を現代的なテーマを取り入れながら描かれていた。訴えかけるメッセージも温かく大切なことに気付かせてくれる。

ブロードウェイミュージカルを映画化した本作はミュージカ
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.8

メンフィスのホテルを訪れた3組の旅人による3つの物語をオムニバス形式で描いたドラマ。それぞれの物語が絶妙な具合に交差していて群像劇みたいでもあり楽しめた。

うち1組のカップルを永瀬正敏さんと工藤夕貴
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

3.8

脱獄した3人の当てのない逃避行を描いたオフビート感全開のロードムービー。

ライフ・イズ・ビューティフルでとても強烈な印象を残したロベルト・ベニーニが今作でもマシンガントークを繰り広げていて面白い。
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.0

今までのMCUシリーズの中でもかなり異色で新しい作品になっていてとても楽しめた。

バラエティに富んだ豪華な俳優陣の面々が演じるエターナルズのメンバーはさまざまな多様性に満ちており、さらに人間以上に人
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.6

デイヴィッド・リンチ監督がマイノリティとそれを取り巻く人々の在り方を描いた作品。重苦しくいろいろと感情を掻き乱されて辛かった。

極端に奇形な外見をした青年の過酷な人生を通して自身の心の中にも少なから
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.2

レオンとマチルダの親子のような恋人のような奇妙な関係が愛おしく切ない。

こんなにも幼いのに大人びているナタリー・ポートマンの魅力が詰まった作品。

孤独なふたりが心を通わせ合っていく過程がとても素敵
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.0

特に劇的な何かが起こるわけでもないとある日常を切り取ったような物語。

粗いモノクロフィルムの映像がおしゃれでどのシーンも画になる美しさ。ワンシーンをワンカットで映したりそのシーンの移り変わりごとにブ
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.6

ふと立ち寄った映画館に並んでいたジム・ジャームッシュの特集上映のフライヤー。大島依提亜さんのデザインに痺れるような衝撃を受けて以来ずっと気になっていた。

毎晩眠れないままニューヨークの裏町を彷徨い自
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雨あがる(1999年製作の映画)

3.8

黒澤明監督が遺した脚本を長年黒澤組で助監督を務めてきた小泉堯史さんが補完して制作された時代劇。

武芸の達人でありながらもお人好しすぎる性格なために空回りする浪人の武士。そんな夫を理解し支える妻との心
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.4

待ちに待ったジェームズ・ワン監督のホラー復帰作。高ぶる期待値をしっかりと上回ってきてくれる楽しさだった。

序盤からよく分からない予測不能な展開が続いて先が読めない。ありがちな設定と今までにない斬新さ
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そこにいた男(2020年製作の映画)

3.4

切なくも愛おしい、究極の純愛のカタチを描いた片山慎三監督の短編映画。

とあるマンション内のエレベーターホールで血だらけになりながら全裸で倒れている男と血だらけでタバコを吸い電話をしながら座り込む女。
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.8

生活に苦しい兄が自閉症の妹に売春をさせて生計を立てようとする。窮困し追い詰められながら生きる人たちのもがきとあがきを綴った物語。

普段は目を背けてしまっているような社会的弱者の生活に倫理観、価値観を
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.8

血が繋がらなくともお互いを尊重し愛を示せる型にとらわれない家族のかたちやそれぞれの親が抱える子に対する想いに大きな愛を感じる素敵な作品だった。

そして、「そして、バトンは渡された」というタイトルの本
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

3.8

先週の特別編集版観たので観た。

先週は主にヴァイオレットの成長に重点を置いて描かれているのに対して今作は立派になったヴァイオレットがしっかりと姉妹の脇役に回って描かれていることによってストーリーの深
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座頭市物語(1962年製作の映画)

4.0

盲目でありながら居合いの達人であるヤクザを描いた座頭市シリーズ第1作。

市の魅力溢れるかっこよさ、そして演じる勝新太郎さんの演技が素晴らしかった。サマーフィルムにのってのハダシが惚れてしまうのも納得
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切腹(1962年製作の映画)

4.2

切腹を題材に武家社会の虚飾性と下級武士の現実、さらに武士道のあり方を問いた社会派時代劇。

時代に翻弄される武士の重く苦しいストーリーと非常に美しいモノクロの映像から放たれる終始張り詰めた緊張感が凄
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幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

4.6

刑務所帰りの中年男が見ず知らずの若い男女と北海道を巡りながら別れた妻の元を目指すロードムービー。

内容はシンプルだし結末も読めてしまうけど、ラストシーンは案の定感動させられてしまった。不器用な愛と一
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劇場版 おいしい給食 Final Battle(2020年製作の映画)

3.6

TVドラマの劇場版。ドラマは未見。「どちらがより美味しく給食を食べるか」バトルを繰り広げる教師と生徒の給食を愛する熱い思いが伝わってくる素敵な少し切ない物語。

自分の地域では劇中のような配膳方式の学
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.0

日本の怪獣映画の元祖。巨大怪獣ゴジラが登場するゴジラシリーズ第1作。

当時だからこそ出来たであろう演出や特撮の技術がものすごくて、CGに目が肥えた今観ても迫力に圧倒させられる。終戦から9年という間も
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.6

死霊館ユニバース第8弾。

劇場で観るか迷っていたけどシリーズとウォーレン夫妻のファンとしては安定の面白さだったので観てよかった。

今作はミステリー要素が強く今までとは違った怖さや楽しさがあって世界
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Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

4.0

人並みの幸せな生活を送りながらもどこか満たされないでいる中年男性が社交ダンスの世界に飛び込むハートフルコメディ。

役所広司さんが今までよりも生き生きとした表情でダンスに打ち込み楽しむ姿がとても微笑ま
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.8

突如姿を消した元彼にそっくりな人に遭遇する物語。ずっと不穏な空気が漂う不思議な恋愛映画だった。

朝子と麦の言動はなかなか理解や共感しがたいけれど東出さんBが登場してからはミステリーかホラーのようなス
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.8

ガイ・リッチー監督とジェイソン・ステイサムが16年ぶりにタッグを組んだクライムアクション。

怖くて渋くてユーモア無しの冷酷なジェイソン・ステイサムをじっくり堪能できる。安定のかっこよさ。

時間軸が
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.4

IMAXレーザーGTで鑑賞。相変わらず大迫力の映像と音響が生む没入感は圧巻。洗練されたビジュアルで描かれる重厚な世界観にものすごく圧倒させられた。ハンス・ジマーの壮大な劇伴も最高。

軽く予習して行っ
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.0

東日本大震災から9年が経つ被災地で発生した猟奇的殺人事件の隠された真実を描く社会派ミステリー。

豪華キャスト陣の熱量が溢れる素晴らしい演技と事件の真実にとても胸が締め付けられる。本作で震災による生活
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.4

朝鮮戦争下の捕虜収容所で結成されることとなった寄せ集めのタップダンスチーム。

重たいドラマではあるけれど、前半辺りはかなりユーモアたっぷりに描かれていてとても楽しい。「サニー 永遠の仲間たち」の監督
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.8

日本の世界観をモチーフにストップモーションが描き出す表現力豊かな映像美と死生観がとても素敵だった。

クボが奏でる三味線とそれに合わせて躍動する折り紙芝居はとてもダイナミックで心躍らされる。キャラの濃
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.4

老トレーナと貧しくも希望に満ちた女性ボクサーの絆を描いた輝かしいサクセスストーリー、、、だと思っていた。

中盤からの展開は衝撃だった。人間の尊厳について描かれた重く深く考えさせられるような内容で、マ
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.0

常に事件の真相を伝えたいという信念を持つドキュメンタリーディレクターの由宇子がとある事実をきっかけに究極の選択を迫られることに。

正しさとは何かを問いながら主人公と観客の天秤を大きく揺さぶり続ける重
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悪人(2010年製作の映画)

3.6

家族や友人、恋人などさまざまな人物の視点を絡みながら本当の悪人とは誰なのかを問いかける作品。一方的に悪人と決めつけても環境や立場を汲めば一概に悪いと言えないよなと改めて感じる。

この作品は演技はもち
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モンスター(2003年製作の映画)

3.8

シャーリーズ・セロンが実在した連続殺人犯を演じるクライムドラマ。

監督は「ワンダーウーマン」のパティ・ジェンキンス。本作でオスカーを受賞したシャーリーズ・セロンの見違える役作りと怪演がものすごかった
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イーグル・アイ(2008年製作の映画)

3.8

突然、何者かの電話によって身に覚えのない容疑者となりFBIからの恐怖の逃走行を強いられるサスペンス。

電話や車、電車、信号などなど街のありとあらゆる機械を派手に遠隔操作して主人公たちを逃げ場のない犯
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.2

007シリーズは今作の公開をきっかけにダニエル・クレイグ版のみを一通り観ただけなので特別な思い入れがある訳では無いけどとても良かった。

過去4作品全て家のちっちゃいテレビで観ていたのもあって映画館で
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.6

マインドコントロールによる猟奇殺人を描いたサイコサスペンス。

長回しが多用されていたりリアルで不快な効果音、環境音そして生々しいバイオレンス描写など不気味で恐怖心を煽りこちらまで気が狂わされてしまい
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