上原正祐さんの映画レビュー・感想・評価

上原正祐

上原正祐

映画(124)
ドラマ(0)
アニメ(4)

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

脚本煮詰めすぎか、謎解きもちょっと量が多く登場人物も多い、YAIBAにまじっく快斗、青山漫画のオールスターみたいなネタをこのテーマに入れるべきだったのか?。少なくとも、謎解き部分はもう少しシンプルに、>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

エリセの長編新作を2024年に見ることになるとは思わなかった、やたら難解と言われていたが、シンプルな映画。主人公は、エリセ本人に背格好を寄せてるのだと思うし、流石に話は違うが自伝的というか、老いと追憶>>続きを読む

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

恐らく?主観ショットでガンダムに殺される恐怖を初めて描いた作品かも。ベトナム戦争映画風に、改めてリアルな戦争としてガンダムを捉え直す試みは新鮮に映る。(ただそれ以上は?)ただスナイパーとして、始めたの>>続きを読む

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 シリアスな話なのかと、予告を見て思ったら、どちらかといえばSEEDあるあるを集めたような20年ぶりのファンムービー方向。同じサンライズなら、復活のルルーシュと同じ。
 敵にしても、ギアスみたいな能力
>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 なんだかあまり評価高くないから見ていなかったんだけど、フィンチャーでも一番の傑作かも。『市民ケーン』の裏側を、映像的にも。『市民ケーン』的に撮ってしまうというシンプルなアイデアが分からなければ、凡庸>>続きを読む

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 なんか見たんだかわかんなくなったんで見たけど、見たのかってぐらい既視感のある描写続きで、最後の最後に男女のシャワー中に殺すのは今更感凄まじいが、一応エイリアンは今作ではキャメロンの2を全力否定するか>>続きを読む

The Death of David Cronenberg(原題)(2021年製作の映画)

4.0

YouTubeにあったので。ある種のネクロフィリアとナルシズムが同居するというのは、クローネンバーグぐらいしかない哲学なのでは?と思った。

黒衣人(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

@フィルメックス

 何故か、日本には裸芸というか、裸の芸人がたくさんいるわけだけど、誇張無しに、お爺さんの全裸をただただマジマジと、60分間見せられたの初めての経験だった。歴史の痛み、肉体と精神の牢
>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 フィンチャーらしいケレン味たっぷりに、ニヒルな世界観の中、淡々と間抜けでコメディ的な主人公を描くという結構な奇作。『ゴーン・ガール』にしろ、こういうのをコメディ的に描くのに目覚めたのかもしれない。大>>続きを読む

雪豹(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

 グランプリ作品なのだが、うーん、という感じ。ただただ兄貴がかわいそうという話なのはいいとして、主人公には、ほとんどドラマがなく、それこそカメラマン一行のキャラクター感はどこかホラー映画的なのだが、本>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

・なんだか『アステロイド・シティ』の感想を読んでいると、いつにも増して、やたら「難解」、「オシャレで中身がない」という感想が多い。
・反論程度に書きのこしておきたいが、上手く感想がまとまらないので、箇
>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代(1994年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 広い都市についての映画であるが、一方で、とても閉塞感が伴う狭い人間関係の映画だ。
 前作のクーリンチェから打って変わって、トレンディドラマで、コメディタッチで本作は描かれるが、根底にあるのは、閉塞感
>>続きを読む

イントロダクション(2020年製作の映画)

3.5

 ホン・サンス、近作があまりに撮りすぎ、かつ例の浮気以来不作?と思う節と自分が離れていた時期にめちゃくちゃ撮っていたので消化していく。
 冒頭の神の不在への嘆き?祈りは、あまりに先祖帰りしたように、ホ
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 要するに、冥界への旅であるという前提?すら共有されてないの感想にイライラ。そんなに分からないし、意味不明な作品ではない。
 それは余計な感想だけれど、ファンタジー世界の造形が、過去作と比べたら明らか
>>続きを読む

PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(2020年製作の映画)

3.5

当時は、ダイハード的なそれでしかなくて、つまらんなあと思ったはず。PPPを見た後に見直すと、しっかり伏線回収されていて、特に篤志関係がはっきりするので、見ていて面白い。狡噛さんがなんで頑張ってるかも分>>続きを読む

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ面白かった!長くシリーズに付き合ってきたけど、アニメシリーズの1期の虚淵脚本が描いていた善悪の多面構造や神など、抱えていたテーマからどんどん離れていき、2期3期やスピンオフはキャラクターの>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 前作から7年も時が経ってるとは…久々、スコリモフモフの新作を見れて幸せ。今回は、ロバが主人公だが、動物主人公の映画というのはイメージというか、言葉に反して、映画史的に別に珍しいものではない。

 本
>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


 何というかベン•アフレックは、映画撮るの上手いなと思ってしまう。
 日本人はともかくアメリカ人は誰もが知っているオチは明確な訳であり、その話のオチ自体には、企画の段階で面白さに期待できないなか、会
>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます


 三宅唱は『Playback』に衝撃を受けて依頼、ほぼ全作追っているが、久々快作だったと思うが、違和感もある。
 普通の映画ではカットされてしまうような、行き帰り道の描写、時間。象徴的な上り下り、水
>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 何故だか庵野作品、『シン』シリーズは、『庵野が〜』という作家論的に語られる。普段の映画はそこまで作家的に語られることはないにも関わらず。
 本作は、明らかに造形や俳優陣など、庵野秀明が選んだにせよ、
>>続きを読む

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に__」(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

見てなかったので、予習。シーズン3に繋がるのが今更わかった。正直ネタ切れ感のする今回の敵が自分で戦争仕掛けて解決するというマッチポンプ屋というのはよかったし、せっかくならシビュラにもう少し関連させたら>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

 『シン仮面ライダー』の予習で見た。何というか、本当に惜しい作品で、なんとも言えない。
 またたく世代ではないけれど、ウルトラマン愛は伝わるし、小ネタも後から説明されれば、納得できる。ただそうした小ネ
>>続きを読む

>|