EDDIEさんの映画レビュー・感想・評価

EDDIE

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デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

3.9

めっちゃオモロい!とつまんねぇが同居するかつてのマーベル映画への鎮魂歌。長きに渡りアメコミ映画を追いかけた身として小ネタやメタ的構造に大爆笑しつつ、ストーリーはイマイチ。ファンムービーとして観るが吉。>>続きを読む

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

4.2

とても良かった!
一目で心を掴まれた美女とNASAエンジニアの相反する感情を見事に描いたラブストーリー。
人類の夢と希望を乗せたスペースシャトル。果たして彼らは月に降りたてたのか。
真実か虚像か、ただ
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マイ・スパイ2 永遠の都へ行く(2024年製作の映画)

4.2

JJ&ソフィーおかえり!笑って泣けるスパイコメディがスケールアップして帰ってきた。舞台をイタリアへ移し、表舞台から去り裏方になったCIAと青春真っ只中な娘の絆再生物語。デイヴ・バウティスタ最高のハマり>>続きを読む

Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)

4.3

めっちゃ良かった!カミングアウト、だけどそれって必要?観ているこちら側はサイモンがゲイであることを知っているから、彼の身の回りに巻き起こる不遇な出来事に腹が立つ。でも知らなければ…その違和感に気づける>>続きを読む

真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.9

有名なフェルメールの“あの絵画”が完成するまで。画家の家で働く使用人をスカーレット・ヨハンソンが好演。題目の絵画と同じポーズで映し出すカットは本物にしか見えない。撮影の色彩や構図も惚れ惚れするほどでそ>>続きを読む

マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.0

ほほぅ…確かに凄いストップモーションアニメだ。見事に滑らかな動きと豪華なセットを作り上げたことに拍手。まさに世紀末の地獄巡りというべきグロと絶望的な世界観が広がっている。一方、セリフもなくキャラの行動>>続きを読む

理由(1995年製作の映画)

3.8

死刑判決を受けた黒人受刑者の無実を晴らす!?複雑に絡む当事者らの思惑や想像とは異なる結末に驚く。当時のハリウッド映画らしい迫力満点のカーチェイスや容疑者との心理戦、エド・ハリスの不気味な怪演と見どころ>>続きを読む

スパイダー パニック!(2002年製作の映画)

3.2

巨大クモが人々を襲う!あまりの気色悪さに鳥肌が立ちっぱなし…B級パニック映画としては及第点ながらも、クモへの対応策はもっとなかったものかと人間たちの行動の浅はかさに残念さも拭えない。
ただスカーレット
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タロットカード殺人事件(2006年製作の映画)

3.7

『プレステージ』の予行練習とばかりに同じ年にスカーレット・ヨハンソンとヒュー・ジャックマンが共演したマジックを軸にしたミステリーコメディ。疑わしきは徹底的に調べ尽くせ。容疑者と初対面のプールがその後の>>続きを読む

BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち(2024年製作の映画)

3.5

バスケW杯日本代表の熱戦。38分でもない、40分間諦めずに戦い続ける。全力を出し尽くした結果。やはりフィンランド戦は興奮する。広瀬すずナレーションで届けるドキュメンタリー。
2024年パリ五輪の期待高
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ビューティフル・ゲーム(2024年製作の映画)

3.3

ホームレスワールドカップに挑むイングランド代表を取り上げたヒューマンドラマ。
サッカーの試合シーンは見応え弱いが、バラバラだった面々が互いを認め合い絆を深めるドラマとしては及第点。日本代表がツボ。まぁ
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キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)

4.0

天晴れ。これぞ数万の軍を束ねるリーダーの鑑。かつてない強敵・武神の龐煖の登場により遂に王騎将軍が前線に立つ。回想の連続的な挟み込みにより中弛みもありつつ、クライマックスは瞬きすら勿体無い激戦。
今後の
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大いなる不在(2023年製作の映画)

4.3

とても面白い!冒頭のぶっ飛んだ滑り出しから一気に引き込まれ、なぜ父がその事件に至ったかをミステリー的に解き明かす構成が見応え十分。あらゆる視点の不在、結局人間は自分勝手な存在。妻紹介の場面でお前が言う>>続きを読む

メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

3.6

幼虫が蛹になり蝶として羽ばたくまで。13歳の少年は30歳を越え子供たちは親元から巣立とうとしている。もはやマインドコントロールのようで全てにおいて肯定的には観れないが、実話映画を一つの物語として消費す>>続きを読む

余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。(2024年製作の映画)

3.7

出口夏希の可愛さと贔屓目を差し引いても良作な余命もの。あとわずかしか生きる時間が残されてなかったら…やり尽くされたテーマで、あの視点を作ったのは英断。真の主人公は横田真悠かもしれない。

タイトルはい
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婚前特急(2011年製作の映画)

3.5

5人の男と同時進行で付き合う女。親友の結婚をきっかけに上から目線で男たちを査定していくも…この頃から前田弘二監督×高田亮脚本タッグの絶妙な掛け合いは健在。
「てかオレたち付き合ってないじゃん」から始ま
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銀魂(2017年製作の映画)

3.9

ふざけ倒した福田雄一の世界観。でもそれが面白い。コメディ漫画の実写化においてはこの人にやらせておけば間違いないと思う。
だって橋本環奈にあんな表情させちゃうんだから…笑

一つ前の『宇宙兄弟』のレビュ
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宇宙兄弟(2012年製作の映画)

4.5

めっちゃ好き!原作も読んでるけど、実写化した本作は小栗旬がムッタだったし、岡田将生はヒビトだった!
かつて兄弟で子供の頃に誓った宇宙に行く夢。弟が先に実現し、一度挫折しながらも再挑戦する兄を待つ構図。
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回路(2000年製作の映画)

3.6

あの世とこの世を繋ぐ回路。インターネットが実現させるのは世界中の人々との交流だけではない…不可解にも死に追いやられる人々。主人公たちが興味本位で別の世界に引き込まれることで恐怖体験が巻き起こる。悍まし>>続きを読む

鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成(2022年製作の映画)

2.5

ある意味見事な実写化。ケチをつけようと思えばいくらでもつけられるし、各出来事をダイジェスト的にやっつけ、何よりもCGのクオリティの低さには目も当てられない。ただ漫画キャラに馴染む役者もいて気持ち的には>>続きを読む

鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー(2022年製作の映画)

2.9

前作よりパワーアップ!うん、だいぶマシになった。しかし役者陣のコスプレ感は拭えず、初登場の真剣佑スカーのカッコ良さが救いか。漫画だからこそ活きた真剣の中にほんのり笑いを、ってのが実写になると滑るのが観>>続きを読む

ドラゴンボール EVOLUTION(2009年製作の映画)

1.8

確かにこりゃひでぇ。噂に違わぬ超大人気漫画のハリウッド実写化映画。解釈違いも甚だしいけど、別に改変はいいんだ。実写化には早すぎたか…あんだあのカメハメ波は。コメディ色を封じシリアス路線だったのも全く功>>続きを読む

ブリーディング・ラブ はじまりの旅(2023年製作の映画)

3.8

本当の親子同士で共演する再生のためのロードムービー。実生活で妻と別居、離婚をしたユアン、親子関係にもヒビが入っていた模様でそのアンサーとして娘が応える。共に旅をすることで絆を深め、ラストシーンの感動は>>続きを読む

ファンシー・ダンス(2023年製作の映画)

3.9

切なくも温かいネイティブアメリカンの伯母と姪っ子の物語。母の行方不明により共に暮らす2人。窃盗で生計を立てながらも2人の絆は深い。彼女たちの想いとは裏腹に引き裂こうとする第三者の目。ラストの爽やかな幕>>続きを読む

先生の白い嘘(2024年製作の映画)

3.5

一見わからないようでも人は他人に言えない秘密を抱えている。性加害の酷い描写が続き、そこから逃れられない男女の差、一方性への恐れを表明した男子高校生の無自覚な性差など、意識しなければ見えない事柄を禍々し>>続きを読む

クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

3.9

さぁ雷の轟音と共に大声で叫ぶんだ!
俺ならタイミング外して即死…そんな未来を見たシリーズ前日譚にして最高傑作。これぞスクリーン映えするスケールのデカい撮影と爆音&無音の協奏曲。ルピタにゃんこな掛け合い
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明日を綴る写真館(2024年製作の映画)

3.7

「写真は心を写す」と言われるけど、それは撮る側にも言えること。人物写真の巧みな写真館店主を80歳にして映画初主演の平泉成、気鋭のカメラマンとして活躍しながら人物写真の苦手な若者を佐野昌哉。自分が笑顔に>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

4.6

とんでもないバケモンアニメーション映画が誕生。漫画で切磋琢磨する二人の小学生。彼女らはいずれ大人になっていく。敗北からの奮起、諦念、歓喜からの成功、挫折と後悔。たった58分の物語でここまで感情を揺さぶ>>続きを読む

朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

3.0

警察の広報職員が主人公。彼女の親友が変死体として発見される。あまりにエグい死体…事件の真相は?と謎を独自調査していくミステリーなんだけど、黒幕すぐわかるミスキャスト。劇伴や話し運びから眠気すら襲ってき>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.5

心に沁みるクリスマス映画の傑作仲間入り。視野を広げようって話。斜視で偏屈な歴史教師が問題児と息子を亡くした学校の料理係の3人の心の邂逅。みんなどこか足りない。だから歩み寄って理解する。
台詞のワードセ
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バッドボーイズ RIDE OR DIE(2024年製作の映画)

4.5

シリーズ始まって30年にして最高傑作ここで来るか!バディムービーから進化してファミリームービーへ。紆余曲折を経て多種多様な人物が入り乱れる中、皆に光が当てられ主役の2人が最大限に活きる。爆笑と火薬の渦>>続きを読む

ブルー きみは大丈夫(2024年製作の映画)

3.8

大人になるにつれて見栄や恥を覚えていく。かつてはおもちゃや人形と遊んでいたり、イマジナリーフレンドの存在に頼ることもあっただろう。でも大丈夫。彼らはずっと君たちの心の中に生き続けてるんだよってな映画。>>続きを読む

ライオン・キング(1994年製作の映画)

4.7

ナーン ツィゴンニャー!!
これぞ不朽の名作と呼ぶに相応しい生きるものたちの道標。王家に生まれ戴冠が約束されながらも道を踏み外し悪の策略に失する。そこからの成長と逆転劇は観るものを魅了し、素晴らしい歌
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蛇の道(2024年製作の映画)

4.3

虚無の目。精神科医が娘を殺された精神疾患の男の復讐を手伝う。
黒沢清監督セルフリメイクは高橋洋脚本から悍ましさや不可解さを取っ払い、一方でフランスの白を基調とした街並みに合わせるかのように洗練された味
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アフター・アース(2013年製作の映画)

3.0

父から息子へ伝説の継承。
ウィル・スミスとジェイデンの親子共演再び。ってこれM・ナイト・シャマラン監督作だったのね。宇宙の壮大な物語の中でタイトルの通り地球のその後を探索するミニマルな話に終始。とりあ
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ALI アリ(2001年製作の映画)

3.3

誰もが知る伝説のボクサー、モハメド・アリの半生を辿る。若くして世界王者に輝いた男は不遇により王座を剥奪され数々の苦労に見舞われる。ウィル・スミスがアリを好演し、トラッシュトークの再現度など俳優としての>>続きを読む