良い映画か悪い映画か、というのは措いといて、とにかく変な映画であるということ、相米慎二が例外的な作家であることはひとまず認めてもよさそう。
どこをとっても全体に従属させようなどという意志は微塵も感じ>>続きを読む
次元を超越してるかにみえるもうひとりの存在としてのカメラに、おまえ誰だよ的な疑問を感じつつも、脱走してデートすると称し旅館に対して東西南北と四方向にカメラが移動した時にふと眼前に現れる雪景色だったり、>>続きを読む
冒頭から「追う」イーストウッド。老いによる身体の衰えだとかそんなことはどうでもいいと思わせてくれる、素朴な安心感がある。
イーストウッド独特の怪しげな雰囲気(三人がドーナツを囲んで話すシーンを見よ!>>続きを読む
哀川翔が1人でいるのからカットが切り替わりダンカンがフレームインしてくるのはラストで立場が入れ替わって反復される。
しれっと撮っていてしれっと良い。それでいて決して突き放さない、ちょうどいい距離感。
ガラガラのシネコンスクリーンで見れてホントT・ジョイ蘇我ありがとう。
終始どうでもいいなーとしか思えず。
クストリッツァに対する苦手意識と近いものを感じた。
劇中劇や杉村春子のインタビューが挟まったり、ドキュメンタリーなんだかよく分からん構成で興が削がれる。坂東玉三郎だけでも90分行けた気がするけど。
はまりゅーが『他たる映画と』で触れていた大野一雄が鳥>>続きを読む
フリードキンにあんまいいイメージない。だらだら長い。が、思いのほか楽しめる。スキップ・リーへの突入シーンを遠くから捉えたカメラ良かった。
説明セリフを廃して雰囲気作れば上手くいくと思ってるだろ!台湾ニューシネマだけじゃなくアメリカ映画をもっと見よう。
セリフを削った結果登場人物に関して何にも伝わらなくなっちゃった。学芸会。おまけに雲に>>続きを読む
マルギット・カルステンセンが正しく狂うまでの儀式を行っているかのような120分。
女が4人以上集まった後の、ただならぬ緊張感が凄い。
マックス・マリアンヌコンビによる率先/追従、多弁/沈黙の役割が前後半でガラリと入れ替わる。話は文句なく面白いし、飛び降り→手榴弾の手つきたまらない。
マリオン・コティヤールがあんまり良くない。出産シ>>続きを読む
露骨な感じがちょいちょいキツかったものの、確実に映画における、ある流派の根源に位置する作品であろうことは推察される。ノーラン好きそ~
グロテスクなんだが結構コメディっぽいのが良い。辛気くさくない。>>続きを読む
中上健次は携帯の発明によって文学は面白くなくなったと言ったが、通信技術革命とともにあるこの革命的傑作を今こうして見れている!ありがとう携帯!ありがとうトニスコ!
ここぞというタイミングで吹き荒れる穀物。そっから先はとにかくサイコー。
デンゼル・ワシントンが脱帽するまさにその瞬間。
現金輸送時のガンガン事故っていく輸送班とカットバックの異様なテンション。
渡米して早速ブロンド美女(リー・レミック)を連れてドライブしながら快活に仕事をこなしていくチャールズ・ブロンソンと、ロシアに残され身の危険に怯えながら白い息を吐くパトリック・マギーの姿が対称的。
あんまり上手に理解できなかった。
話が基本どうでもよい上にすったんもんだありましたがよかったねではどうしようもない。
犬殺害からの走るヴィンセント・ギャロは『勝手にしやがれ』なのかしら。
映画を洗練し尽くす果てに見えてくるもの。最低限の運動の記録としてのドアを閉じる動作の特権性。
ぶたれたかのように噴気に顔をそむけるバーグマン、身重でありながら峠越えを決心する。分かるよ、田舎って嫌だよな~。
リヴェットのように演劇パートで締めるのかと思いきやそうではないラストはビビる。
窓や舞台稽古時の闇のように人の間を隔てる障害物だらけの世界で我々が共有しているものといえばきっと精神的な何かなのだろう>>続きを読む
まー普通に考えたら『セブン』を越えなければいけないワケであの位のどんでん返しは必要だし特に驚きもない。
ユ・ジテの倒れ方がちょっとかっこいいけどそれくらいかなあ チェ・ミンシクの神妙面がだんだん嫌に>>続きを読む
哀川翔達四人組+國村隼を手前と奥に配置し、いかにカメラに収めるかの戦い。
哀川翔コンビが奥から歩いて向かってきたところ、手前と奥で位置関係がいまいち理解しきれない瞬間に、投げ渡しを横から捉えるカメラ>>続きを読む
栗田科学オフィスの構造を面白く撮りつつ、位置関係が的確に掴める感じはやはり采配・演出の巧さか。というか三宅唱の演出はもはや円熟の域に達しているのかもしれない。
しかし!蓮實重彦が三宅唱との対談で、ギ>>続きを読む
ゆるい切り返しやアクションつなぎだけで140分は退屈であった。海岸のシーンが始まっても「遅えよ!」と。
一番良かったのは体育館のシーン。あのくらいゆるいのを全編保ち続けられたらちょうど良かったのかも>>続きを読む
失恋してレモン齧るのがなんとも安易で、鈴木忠志みたいにたくあん齧れば良かったのに。
伝説の銃を手に入れるため殺し合う男たち、最後に生き残ったジェームズ・スチュワートはライフルとシェリー・ウィンタースを手に入れる。弱気な男にはコーヒーを入れさせる、過酷な世界。
やはりアンソニー・マン>>続きを読む