痕跡さんの映画レビュー・感想・評価

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デジャヴ(2006年製作の映画)

5.0

中上健次は携帯の発明によって文学は面白くなくなったと言ったが、通信技術革命とともにあるこの革命的傑作を今こうして見れている!ありがとう携帯!ありがとうトニスコ!

アンストッパブル(2010年製作の映画)

5.0

ここぞというタイミングで吹き荒れる穀物。そっから先はとにかくサイコー。
デンゼル・ワシントンが脱帽するまさにその瞬間。

サブウェイ123 激突(2009年製作の映画)

4.0

現金輸送時のガンガン事故っていく輸送班とカットバックの異様なテンション。

恐怖のメロディ(1971年製作の映画)

4.0

イーストウッドの彫刻みたいな顔のクローズアップは凄いものがあるなぁ。

テレフォン(1977年製作の映画)

4.5

渡米して早速ブロンド美女(リー・レミック)を連れてドライブしながら快活に仕事をこなしていくチャールズ・ブロンソンと、ロシアに残され身の危険に怯えながら白い息を吐くパトリック・マギーの姿が対称的。

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

4.0

あんまり上手に理解できなかった。
話が基本どうでもよい上にすったんもんだありましたがよかったねではどうしようもない。

エッセンシャル・キリング(2010年製作の映画)

5.0

犬殺害からの走るヴィンセント・ギャロは『勝手にしやがれ』なのかしら。

ラルジャン(1983年製作の映画)

5.0

映画を洗練し尽くす果てに見えてくるもの。最低限の運動の記録としてのドアを閉じる動作の特権性。

ストロンボリ/神の土地(1949年製作の映画)

4.5

ぶたれたかのように噴気に顔をそむけるバーグマン、身重でありながら峠越えを決心する。分かるよ、田舎って嫌だよな~。

SHARING(2014年製作の映画)

4.0

リヴェットのように演劇パートで締めるのかと思いきやそうではないラストはビビる。

窓や舞台稽古時の闇のように人の間を隔てる障害物だらけの世界で我々が共有しているものといえばきっと精神的な何かなのだろう
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.0

まー普通に考えたら『セブン』を越えなければいけないワケであの位のどんでん返しは必要だし特に驚きもない。

ユ・ジテの倒れ方がちょっとかっこいいけどそれくらいかなあ チェ・ミンシクの神妙面がだんだん嫌に
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勝手にしやがれ!! 強奪計画(1995年製作の映画)

4.0

哀川翔達四人組+國村隼を手前と奥に配置し、いかにカメラに収めるかの戦い。

哀川翔コンビが奥から歩いて向かってきたところ、手前と奥で位置関係がいまいち理解しきれない瞬間に、投げ渡しを横から捉えるカメラ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

栗田科学オフィスの構造を面白く撮りつつ、位置関係が的確に掴める感じはやはり采配・演出の巧さか。というか三宅唱の演出はもはや円熟の域に達しているのかもしれない。

しかし!蓮實重彦が三宅唱との対談で、ギ
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違国日記(2023年製作の映画)

2.0

ゆるい切り返しやアクションつなぎだけで140分は退屈であった。海岸のシーンが始まっても「遅えよ!」と。

一番良かったのは体育館のシーン。あのくらいゆるいのを全編保ち続けられたらちょうど良かったのかも
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あみこ(2017年製作の映画)

1.0

失恋してレモン齧るのがなんとも安易で、鈴木忠志みたいにたくあん齧れば良かったのに。

ウィンチェスター銃'73(1950年製作の映画)

5.0

伝説の銃を手に入れるため殺し合う男たち、最後に生き残ったジェームズ・スチュワートはライフルとシェリー・ウィンタースを手に入れる。弱気な男にはコーヒーを入れさせる、過酷な世界。

やはりアンソニー・マン
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ゼンブ・オブ・トーキョー(2024年製作の映画)

3.0

渡辺莉奈の手をとって疾走する正源寺陽子に感動。不器用ながら人のために走る姿が何よりも彼女の性格を写し出している。

天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

5.0

ロック・ハドソンとジェーン・ワイマンが隣り合った時の体格差!肩にもたれ掛かった際の官能感ったらない。

サークを知る人から見たらラストの鹿が二人の破局を物語ることは明らかだが、知らずに見たらそうは感じ
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イントロダクション(2020年製作の映画)

3.5

白飛びがスゴくて2020年の映画とは思えない妙な抽象性がある。雪は良かった。

SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

4.0

五十嵐耕平の映画を他に見たことないけどあくまで本人の手数の範囲内でやったんだろーなーという印象。あからさまな感じがちょっとだしもっとハジけたのが見たいと思ったのであった。

ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

4.5

滅茶苦茶なプロットを物語ることを早々に放棄し氾濫させた音で全て飲み込んでしまおうという度胸とその結果として90分で収めた力量を強く買いたい。

リリー・マルレーン 4K デジタルリマスター版(1980年製作の映画)

3.5

予告で使われる「リリーマルレーン」が病に伏していた中ギリギリでステージから発せられた声であったことが一番の感動ポイント。基本演出があまりにドライすぎてこれで120分はキツイ。

あの頃。(2021年製作の映画)

2.5

『あんのこと』同様、実話であることにかまけて監督としての職務を放棄する。とりあえず回しとけばそれっぽくなるっしょみたいなの一番嫌い。

巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

5.0

言葉を失した踊りだけの世界があまりにも美しすぎて、最後戻ってくると知っていてもつらい。

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

3.0

ミュージカルが妄想上で処理されるだけじゃなくどこまでいっても二人だけの世界でしかなくてつまらない。皆で歌い、踊るイカれた世界がミュージカルなのでは。地味な法廷劇を虐殺する妄想を挟むことで保たせるのも安>>続きを読む

ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

4.5

ロザリンド・ラッセルがとにかくカッコいい前半もだんだん巻き込まれていきスクリューボールコメディ化する後半どっちも良いんだが、水面下で陰謀を企て、それを見抜く男女の応酬をもっと見ていたかった。

顔のない眼(1959年製作の映画)

4.0

少々ダレるがエディット・スコブが出てるとこは全部素晴らしい。本人の顔でなく身体に根拠付けられてこその映画だと思うから。顔のない眼と顔の切り返し。

モンキー・ビジネス(1952年製作の映画)

4.0

ケーリー・グラントの飛び込みやスケート場でのズッコケ、あの巨体が全力でやってるだけで笑えるから最強だ。

ジャズ・シンガー(1980年製作の映画)

4.5

気持ちいい省略が何ヵ所もあるがどこかだぶついてるというか、バロック的なところがあり、一見冗長なくだりを越えた後の「騙し」ともとれる展開から一気に開放へ向かう、アメリカ!