痕跡さんの映画レビュー・感想・評価

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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

4.1

良い映画か悪い映画か、というのは措いといて、とにかく変な映画であるということ、相米慎二が例外的な作家であることはひとまず認めてもよさそう。

どこをとっても全体に従属させようなどという意志は微塵も感じ
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.9

次元を超越してるかにみえるもうひとりの存在としてのカメラに、おまえ誰だよ的な疑問を感じつつも、脱走してデートすると称し旅館に対して東西南北と四方向にカメラが移動した時にふと眼前に現れる雪景色だったり、>>続きを読む

ブラッド・ワーク(2002年製作の映画)

4.3

冒頭から「追う」イーストウッド。老いによる身体の衰えだとかそんなことはどうでもいいと思わせてくれる、素朴な安心感がある。

イーストウッド独特の怪しげな雰囲気(三人がドーナツを囲んで話すシーンを見よ!
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翼に賭ける命(1957年製作の映画)

4.5

一番怖いのは笑みを浮かべてすり寄ってくる、人間の顔であるということ。

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

4.5

哀川翔が1人でいるのからカットが切り替わりダンカンがフレームインしてくるのはラストで立場が入れ替わって反復される。

ペパーミントソーダ 4K修復版(1977年製作の映画)

4.0

しれっと撮っていてしれっと良い。それでいて決して突き放さない、ちょうどいい距離感。

ガラガラのシネコンスクリーンで見れてホントT・ジョイ蘇我ありがとう。

バグダッド・カフェ 4Kレストア(1987年製作の映画)

2.5

終始どうでもいいなーとしか思えず。
クストリッツァに対する苦手意識と近いものを感じた。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

話があんまり……。ちょっと文学寄りすぎるというか、もっとバカでいい。

書かれた顔 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.5

劇中劇や杉村春子のインタビューが挟まったり、ドキュメンタリーなんだかよく分からん構成で興が削がれる。坂東玉三郎だけでも90分行けた気がするけど。

はまりゅーが『他たる映画と』で触れていた大野一雄が鳥
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クルージング(1980年製作の映画)

3.0

フリードキンにあんまいいイメージない。だらだら長い。が、思いのほか楽しめる。スキップ・リーへの突入シーンを遠くから捉えたカメラ良かった。

HAPPYEND(2024年製作の映画)

1.0

説明セリフを廃して雰囲気作れば上手くいくと思ってるだろ!台湾ニューシネマだけじゃなくアメリカ映画をもっと見よう。

セリフを削った結果登場人物に関して何にも伝わらなくなっちゃった。学芸会。おまけに雲に
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

4.5

マルギット・カルステンセンが正しく狂うまでの儀式を行っているかのような120分。

女が4人以上集まった後の、ただならぬ緊張感が凄い。

マリアンヌ(2016年製作の映画)

4.0

マックス・マリアンヌコンビによる率先/追従、多弁/沈黙の役割が前後半でガラリと入れ替わる。話は文句なく面白いし、飛び降り→手榴弾の手つきたまらない。

マリオン・コティヤールがあんまり良くない。出産シ
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グリード(1924年製作の映画)

4.5

露骨な感じがちょいちょいキツかったものの、確実に映画における、ある流派の根源に位置する作品であろうことは推察される。ノーラン好きそ~

グロテスクなんだが結構コメディっぽいのが良い。辛気くさくない。
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デジャヴ(2006年製作の映画)

5.0

中上健次は携帯の発明によって文学は面白くなくなったと言ったが、通信技術革命とともにあるこの革命的傑作を今こうして見れている!ありがとう携帯!ありがとうトニスコ!

アンストッパブル(2010年製作の映画)

5.0

ここぞというタイミングで吹き荒れる穀物。そっから先はとにかくサイコー。
デンゼル・ワシントンが脱帽するまさにその瞬間。

サブウェイ123 激突(2009年製作の映画)

4.0

現金輸送時のガンガン事故っていく輸送班とカットバックの異様なテンション。

恐怖のメロディ(1971年製作の映画)

4.0

イーストウッドの彫刻みたいな顔のクローズアップは凄いものがあるなぁ。

テレフォン(1977年製作の映画)

4.5

渡米して早速ブロンド美女(リー・レミック)を連れてドライブしながら快活に仕事をこなしていくチャールズ・ブロンソンと、ロシアに残され身の危険に怯えながら白い息を吐くパトリック・マギーの姿が対称的。

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

4.0

あんまり上手に理解できなかった。
話が基本どうでもよい上にすったんもんだありましたがよかったねではどうしようもない。

エッセンシャル・キリング(2010年製作の映画)

5.0

犬殺害からの走るヴィンセント・ギャロは『勝手にしやがれ』なのかしら。

ラルジャン(1983年製作の映画)

5.0

映画を洗練し尽くす果てに見えてくるもの。最低限の運動の記録としてのドアを閉じる動作の特権性。

ストロンボリ/神の土地(1949年製作の映画)

4.5

ぶたれたかのように噴気に顔をそむけるバーグマン、身重でありながら峠越えを決心する。分かるよ、田舎って嫌だよな~。

SHARING(2014年製作の映画)

4.0

リヴェットのように演劇パートで締めるのかと思いきやそうではないラストはビビる。

窓や舞台稽古時の闇のように人の間を隔てる障害物だらけの世界で我々が共有しているものといえばきっと精神的な何かなのだろう
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.0

まー普通に考えたら『セブン』を越えなければいけないワケであの位のどんでん返しは必要だし特に驚きもない。

ユ・ジテの倒れ方がちょっとかっこいいけどそれくらいかなあ チェ・ミンシクの神妙面がだんだん嫌に
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勝手にしやがれ!! 強奪計画(1995年製作の映画)

4.0

哀川翔達四人組+國村隼を手前と奥に配置し、いかにカメラに収めるかの戦い。

哀川翔コンビが奥から歩いて向かってきたところ、手前と奥で位置関係がいまいち理解しきれない瞬間に、投げ渡しを横から捉えるカメラ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

栗田科学オフィスの構造を面白く撮りつつ、位置関係が的確に掴める感じはやはり采配・演出の巧さか。というか三宅唱の演出はもはや円熟の域に達しているのかもしれない。

しかし!蓮實重彦が三宅唱との対談で、ギ
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違国日記(2023年製作の映画)

2.0

ゆるい切り返しやアクションつなぎだけで140分は退屈であった。海岸のシーンが始まっても「遅えよ!」と。

一番良かったのは体育館のシーン。あのくらいゆるいのを全編保ち続けられたらちょうど良かったのかも
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あみこ(2017年製作の映画)

1.0

失恋してレモン齧るのがなんとも安易で、鈴木忠志みたいにたくあん齧れば良かったのに。

ウィンチェスター銃'73(1950年製作の映画)

5.0

伝説の銃を手に入れるため殺し合う男たち、最後に生き残ったジェームズ・スチュワートはライフルとシェリー・ウィンタースを手に入れる。弱気な男にはコーヒーを入れさせる、過酷な世界。

やはりアンソニー・マン
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