エイトさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「マルチバース」の猥雑さを映像の過剰さでなんとか表現しようと頑張ってる。と思ってたら、家族愛に落ち着くのがハリウッド的だなあ。個人的にこの「家族愛」は血縁的なものだけでなく、親密さという形で監査官など>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

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東映と松竹、そして監督の三木聡による、東宝と特撮へ向けたアイロニー的「ラブ」レター。
映像として大怪獣のおならを黄色にした上で、黄色のライティングをシリアスな場面で使ってるんだから、そういうことだよ。
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詩季織々(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1, 3本目(中国人監督2人の作品)の方はどう見ても新海誠に捧げられており、土地の記憶やすれ違いを描いてる(これは2本目の日本人監督では出来ない)。前者は田舎の思い出が出てくる一方で、後者は受験競争や>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シティポップイラストレーションを元に、グラフィックとグラフィティの掛け合わせによる風景/心情描写はなかなか面白い。西海岸的な明るさ、夕焼けと日本の田園あるいは田んぼの中のショッピングモールの寂しさの掛>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

未来を知ってても、音楽的志向ではズレるところが良い。とはいえ、黒人表象やSFモチーフ、あるいは日本産業の描かれ方など、時代性が様々なところに出てて良い。アメリカ的時間旅行という感じ

魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

聖地巡礼映画。キャラクター造形や物語の広げ方にやや気になるところはあるが、映像的かつ主題的な満足度はある。魔法玉、ガラス、レンズフレア(あるいは横のエスタブリッシング・ショット)の時間が魅せる魔法のよ>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

久石譲の音楽でなければここまでのクオリティでは成立しなかっただろう。個人的には『HANA-BI』の方が好きだが、生(バラエティ番組)と死(ヤクザもの)が(同じようで違う)青や音楽に貫かれながら、時に線>>続きを読む

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なぜあれだけ「実質奈須きのこ」なる評価が出たのかは分かった。ただ、それを言うなら原田知世の存在やヴィルヌーヴ、クレしん等も注目せねばならなくなるので、ここでは「落書き=ページのすみっコ」が物語を獲得で>>続きを読む

交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1(2017年製作の映画)

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リフボード、その尾。画面比率の変化には驚いたが、再編集の役割をしっかりと果たしているように思う。世界の全体像は掴めなくても、やろうとしていることは明確に打ち出されている。