エイトさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「ここで見る星は海の上よりも見えづらいな」

音の映画というよりも、触覚の映画だろう。音が生まれる直前の衝突、接触や隣接のはなし。最後に父親が"Go"と言ったこと、愛や人生を両側から見つめた結果、見え
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

影、というよりも陰や翳り。それと同じように今回のブルースは暗いし、常に具合いが悪そうだ。華やかな社交界の光を取り除いて、暗闇と重低音が付きまとう。それに加えて迫力的な画面で有無も言わさずにドライブして>>続きを読む

田舎司祭の日記(1950年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

テクストとイメージの交わり、潔癖的な画面で繰り広げられるせめぎ合い。その先で見出される光と影の十字架が美しい

8 Mile(2002年製作の映画)

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ミュージカルみたいな感じである意味不自然にラップするのかと思ったけど、そんなことはなく、寧ろ日常の中にこそライムは潜んでいる。

陰謀のセオリー(1997年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「物語」の外側にいた女性が、現実となってしまった物語にアダプト/アジャストしていく話。大統領暗殺の話や地震がどうたら、とアメリカ的な文脈でも興味深い作品。
映像的面白さ、というより車椅子で動いていくシ
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用心棒(1961年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

印象的な画面と劇伴。丑寅たちと対面する時のカッコ良さは今なお色褪せない。後景をぼかしたり、画面があきない。後景という点では、『七人の侍』で感じたような自然物の映り込みから、寧ろそれは覗き穴としてズラさ>>続きを読む