織田さんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

織田

織田

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青い鳥(2008年製作の映画)

3.0

阿部寛の演技が大げさであまり好きじゃなかった。
中学校の無慈悲ないじめを描くという点では良かったけどストーリーとしては山場がない。良くも悪くも重松清って感じ。

死の十字路(1956年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作の持ち味である、「悲運なる殺人者」、「幾つかのキーワード」、「不気味な探偵」というところに上手くフォーカスができていると思う。

嘘を嘘で塗り固めるという言葉があるけどこの作品のバックボーンはまさ
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かしこい狗は、吠えずに笑う(2013年製作の映画)

4.6

映画館で二度鑑賞。

根底に流れるのはナポレオン・ボナパルトの人を動かすテコは恐怖と利益という概念。
哀しき隷属のニコイチ論と青春と狂気。

岡村いずみ、mimpiともに素晴らしかった。


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それでもボクはやってない(2007年製作の映画)

4.8

社会派という触れ込み通りの骨太な作品。
加瀬亮と瀬戸朝香がシュッとしていて素敵だし、演技も最高。あと、もたいまさこと山本耕史、光石研といったあたりが作品の脇を締めていて素晴らしい。
特に正名僕蔵の裁判
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ロック 〜わんこの島〜(2011年製作の映画)

3.5

製作側の泣かせようとする意図と、被災者への「可哀想」という台詞に辟易したものの、キャストの演技がとても良かった。佐藤隆太、土師野くん、麻生久美子と倍賞美津子。
悪ガキが通せんぼするシーンとその後の伏線
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劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇(2013年製作の映画)

2.0

上がって下がってまた上がって再び下がった。
最終作の後編はいよいよ全ての回収に使われるのかと思いきや、まだ広げる大風呂敷。まだやんのかよ。

エンディングの瀬文は吐きそうになった。
僕が見たいのは餃子
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リボルバー 青い春(2003年製作の映画)

4.6

玉木宏、森山未來、佐藤隆太。
見栄っ張りの高校生三人が織りなすとっても青臭い青春群像劇。
「〜すんべ!」という玉木の語尾が心地よい。

彼らの、思春期の男たちの、日常に対する不完全燃焼感だったり、何か
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夜明けの街で(2011年製作の映画)

3.5

深田恭子のダラダラとした口調から放たれる際どい台詞が男には突き刺さる。

09年の映画だけど、iモード接続中とかメッセージセンター問い合わせとか、やけに古臭く懐かしく感じた。
凄いシンプルな不倫作品。

劇場版SPEC~結~ 漸ノ篇(2013年製作の映画)

4.2

スペシャルドラマと映画第一作でかなり落ちたSPECへの信頼を取り戻してくれた最終作・前編。

前回までの記憶のピースの埋め合わせ、テンポよく新キャラを出す手法、バトルシーンや追跡シーンの臨場感。

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ハナミズキ(2010年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

生田斗真と蓮佛のくっつき方も、映画で見る限り、ガッキー振っちゃって心に穴がぽっかり空いちゃったよ症候群を埋めるための間に合わせとしか思えなくて、これは真面目に恋愛してる人に本当に失礼な撮り方だとおもっ>>続きを読む

鴨川ホルモー(2009年製作の映画)

4.5

オニの映像化にも驚いたし、ホルモーとはなんぞやだなんて小説の読者も、演じている俳優もわからないだろうけど、用語を含めた謎を少しでも解釈しようという意図が感じられる時間の割き方と演出が素晴らしかった。>>続きを読む

同じ月を見ている(2005年製作の映画)

2.0

非常に焦点がぼやけた作品で、場面や人物に存在理由が通っていなかった。
恐らくドンがあまりにも純粋であるが故に、テッちゃんはエミを奪われるのが怖くて、だからこその作品上の態度であるのだろうけども、それは
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アントキノイノチ(2011年製作の映画)

4.3

岡田将生は少し不自然だったり影があったりする役を演じるのがとても上手だと思う。
榮倉奈々も可愛くて、ストーリーも真っ直ぐで良い。

そして何より原田泰造。彼が凄いのは、もっとも"らしい"言葉を言う時に
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パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT(2010年製作の映画)

4.2

序盤の手持ちグラグラ画面を耐えきればなかなか良い。
ホームビデオを介してのシーンなので基本的に声が聞こえづらく、音量を上げて鑑賞していたことを考慮したとしても、恐ろしいシーンには刺されたような感覚が背
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貞子3D(2012年製作の映画)

1.0

怖くない上に気持ち悪くも面白くもなかった。静かに溜めて溜めて、曲がり角でぐわっ!みたいな、小学生でも予想できる驚かし方で、序盤で辟易。

液晶モニターを媒介として霊が飛び出すというトリックに凝りたいの
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空飛ぶ金魚と世界のひみつ(2013年製作の映画)

3.5

小さい子供を持つ、あるいはこれから持つであろう若い世代の人にこの作品を観てもらいたい。人を差別することは、人と違うことを怖がるということ。どうせ国籍が違うからわからない、と諦め扉を閉めるのではなくて、>>続きを読む

さよなら渓谷(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作は吉田修一の大好きな作品。
児童連続殺人とか、体育部の暴行とか、家庭内別居とか、メディアスクラムとか、いろんな社会的要素を散りばめたのが原作だとすれば、映画はあれもこれもと再現を欲張るばかりに全て
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.5

原作がとても好きだったけど、原作を読んで僕が感じたヤマの部分があんまり描かれていなくて残念。これは原作からイメージ付けを強くしすぎた自分のせいでもある。

編集の仕事ぶり、特に用例採取カードを作る作業
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.9

三回観た。音楽に載せて行き交う台詞に涙腺が刺激される。
アンジョルラスとガブローシュにいたく心を打たれ、涙ポロポロ。何度見ても泣ける。

時をかける少女(2010年製作の映画)

4.4

アニメ版も原作小説も知らず、CSで2010年の実写を鑑賞。
過去の歴史を塗り替えるタイムトラベルの王道をテーマにしているものの、軸は別の所にあったり。携帯電話のエピソードが好き。

仲里依紗と中尾明慶
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カラスの親指(2012年製作の映画)

3.5

原作の小説と比べるとパンチ力に欠けるものの、伏線だらけの2時間半。
少しこじつけが過ぎる場面があったのは残念。
もう終わりかなというところで、もう一山あったのは驚いた。原作未読の方が面白いかもしれない
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

首から下が麻痺した富豪とその世話役をする問題児。
僕が洋画に慣れてないのを差し引いても、作りが大雑把。ただ、シリアスな設定でも笑いを提供してくれるウィットに富んでるのか富んでいないのかよくわからない掛
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スマイル 聖夜の奇跡(2007年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

二つの奇跡という要素を絡め合わせた極めて王道な作品。
ただその王道を脱線しないというのは結構難しいんだけど、森山未來のタップダンスや音、スポーツの仲間とか臨場感とかを付け足す一方で、恋愛とか対立構造を
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北のカナリアたち(2012年製作の映画)

4.1

原案の湊かなえ「往復書簡」は既読。
キャスティングが素晴らしく、主要キャラは全員が素晴らしかった。
さらにその六人の子供時代を演じた子役が抜群。合唱シーンは本当に鳥肌。
あと吉永小百合の存在感が重厚と
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ツナグ(2012年製作の映画)

2.0

全体的に説教くさい。松坂桃李の「会わないと後悔しますよ?」もどこか脅迫じみていて好きじゃなかった。
依頼者と「一番会いたい人」との物語をもっと掘り下げても良かったのかなと。
生死をめぐる不可思議な人生
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女たちは二度遊ぶ(2010年製作の映画)

3.5

吉田修一の原作が好きで、鑑賞に至った作品。
ユースケサンタマリアを小説家の男に配して、原作にはない視聴者の目としての代弁者を作っているのが面白かった。

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

5.0

映画館で二回、CSでも何度か見た。

内田けんじ監督の描く伏線の張り方と回収が最高。笑ってしまうところも多々あって一人よりも誰かと見るのをおすすめしたい。

俳優陣では香川照之が飛び抜けている。もちろ
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弾丸ランナー(1996年製作の映画)

2.5

ヤクザ、走る、追われる、戦う。
一連の流れが飽きる。追ったり追われたりの理由づけも残念。

アンラッキー・モンキー(1997年製作の映画)

3.0

SABU監督×堤真一。
ポストマン・ブルースと違って内容的には物足りなかった。
ただドンパチしたいだけ?アンラッキーの概念も共感しがたい。

書道ガールズ!!-わたしたちの甲子園-(2010年製作の映画)

4.0

ご当地映画in愛媛。
ベッタベタの展開だけども、成海璃子と桜庭ななみがまっすぐで自然な女子高生なので楽しめる。
特に桜庭ななみの仕草や制服の着こなし方がリアルで可愛い。

部内の男の子も見ていて面白い
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おにいちゃんのハナビ(2010年製作の映画)

3.5

実話の再現性を重視して、少し詰め込みすぎたかな。唐突なシーンが多かった気がする。
ただ、大杉漣と宮崎美子の両親は素晴らしかったし、ラストも良かった。

シーサイドモーテル(2010年製作の映画)

4.0

シーサイドとは名ばかりの森の中のモーテルの室内で、複数の人間をリンクさせていく手法。
宿泊施設を選んだのは部屋と、そこに泊まる人と、という空間と人数やキャラクターに幅を持たせる意味で正解。

出演者の
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真夏のオリオン(2009年製作の映画)

4.5

戦争映画にありがちな、むごたらしさを省いて美談に近い形で描いている。
甘っちょろいと賛否両論あるけど、個人的には好きだ。

演技面ではパリッとした玉木宏が出色。
台詞がなく表情とカメラワークだけで語る
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ポストマン・ブルース(1997年製作の映画)

4.0

1997年の映画。
堤真一も寺島進も大杉漣もめちゃめちゃ若い。

キャラクターが立たなくてもテンポの良さと撮り方で良い映画になる好例だと思う。本気でふざけてみましたよ感が心地よい。

瞬 またたき(2010年製作の映画)

2.5

びっくりするほど北川景子と大塚寧々が棒読み。しかもストーリーを補強するシーンがいちいち言い訳がましい。

ただ、テーマはうまく絞られているし、ラストシーンの北川景子のセリフは凄く良かった。
駄作という
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彼岸島(2009年製作の映画)

2.5

ヤンマガの原作は未読。
特撮っぽい。よく斬り、よく刺し、よく血が出る。

キャラクターは気に入らなかったけど殺陣シーンの石黒英雄は凄かったと思う。