inumikanさんの映画レビュー・感想・評価

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ドッペルゲンガー(2002年製作の映画)

4.9

完璧過ぎる、元気出たー
ここまで緻密に、たっぷりお金をかけて作ったものが本当にめちゃくちゃで、それでも尚面白いって素晴らしいことだ
「やりたいことをやる」という台詞通り、『アカルイミライ』でのストレ
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あみこ(2017年製作の映画)

4.6

こういうの無条件に好きになってしまう、本当に面白い

昭和歌謡大全集(2002年製作の映画)

3.9

後半の展開が全然好きじゃないけど面白かった
前半が特に素晴らしい
雨に濡れたなんとも醜い殺しと、カラッと晴れた昼下がりに豪快にブチ殺す様の対比が

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.0

ゴーストワールド的なネチャネチャっとした不健康な質感(この表現使い過ぎ)を邦画において現代日本的な病に取り込む試み、何気に珍しいんじゃないだろうか(詳しくないです)

弛緩しながら実験的な撮り方も多く
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彼方からの手紙(2008年製作の映画)

-

中身の細かいことはわからん(わかる系ではないのはもちろんそう)、がよく撮れたなこれと純粋に思う
使っている素材は現実なのに常に浮遊している
成立してない繋ぎを編集する面白み、をやろうとしてる ともかく
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なみのおと(2011年製作の映画)

-

あー面白い 対話を撮ることでここまで満ち足りるのか
津波というわからないものに対する個々の反応
抗えないものとしての"自然"によって変わるもの/変わらないもの的なテーマ性で『親密さ』と同時期に撮ってた
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.5

いじめをやっていた人間がいじめられるし、いじめられた人間はいじめを芽生えさせる、正義が加速して露悪になる 常に反転する
俺はどうしても小学校の時いじめられたっていうのが自我として残ってるけど、暴力性に
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.7

高校生までの人間関係って本当にずっと一緒にいるからこそのどうにかなりそうな危うさ 音の伸びによる解放と喪失 映画過ぎる映画映画 ここから一気に山田尚子観た

何食わぬ顔(2003年製作の映画)

4.1

そりゃ濱口竜介観まくってこれ観たら荒いなーって思っちゃうけど、凄い
電車の撮り方、イベントが発生する場(今作で言うと競馬場や映画鑑賞の場、他作品でも頻繁に登場する)と対話/会話という一番らしいなーと思
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箱男(2024年製作の映画)

3.1

今風の撮り方で、名のある役者を集めて美術も厚みのある表現にしてしまったことで結果粗が目立っちゃってるんじゃないかなー 歳を重ねた感じが悪い意味で出てる(昔の石井みたいにやったら正解!とも思わないけど)>>続きを読む

地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.9

変過ぎ 清はフリースタイルでやらせるよりジャンルを指定してあげた方がズレてくれることがわかる
セクハラの畳み掛けが凄い 触る瞬間がナチュラル過ぎて事故っちゃったのかなとか大杉漣普段から触ってたのかなと
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暖流(1957年製作の映画)

4.4

登場人物全員どう考えてもキチガイだし増村の撮り方も大分キチガイだけどめちゃくちゃ心理入ってくるし捉えすぎだろ、と思っちゃうのは狂気こそ本質であると示しているかのよう
恋愛が生まれてどうにかなっちゃう時
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ルックバック(2024年製作の映画)

3.1

漫画読んだ時は大好き…!まではいかないけど、息が詰まるほどグッと読み進められるスピード感があった、その速さを映画として落とし込もうとした瞬間に薄味かつ厳しい印象を受けてしまった

どうしても映像だとも
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.0

久しぶりに観るとマジでしょうもない映画だと思った あっけなすぎる

スランバー・パーティー大虐殺(1982年製作の映画)

3.7

最初の殺し、日常的風景に画面外から切り込む一瞬のショットが凄い
そっから同じ手法で大丈夫でしたー、的な対鑑賞者に対してハラハラさせるやつをめっちゃやってくる
執拗に天丼してくるなーと思ってるところでの
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パルコ フィクション(2002年製作の映画)

3.8

00年代のパルコ、東京、映像コントの空気が匂ってくる 好き
思ったボケとりあえず突っ込んでみる矢口監督らしさ
真野きりなさんを知った 眼光の鋭さととろーんとした眼差しは両立するんだ 奇跡のバランス 追
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来る(2018年製作の映画)

3.3

Klan Aileenが曲を提供してるから観たいなーと思っててようやく
やり過ぎててしんどいー、という部分は割とあるんだけど(妻夫木の異常さの演出とか叫びとか)、日本エンタメ特有の悪癖をとにかく全て総
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.5

凝縮された腐臭
ズガーンとしてピシャッのシーンの撮り方とスピード感美しい
ファニーなところも盛りだくさん

ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

4.5

公開日に急に思い出して観に行った!
全く最後の最後まで鋭すぎる、遺作のくせに中学生の脳味噌か、と思える美しさ
唐突な音の使い方とかやたら遅い静止画とか、めちゃくちゃツッコミ待ちしてるのにみんなツッコミ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

カウリスマキの静の笑い
一方でここまで詳細に映すんだ という コンクリートの質感すごい覚えてる
犬〜

ひみつの花園(1997年製作の映画)

4.9

オープニングシークエンス(マジで最高)のスラスラ感が最後まで続く
チープなドタバタ感とアイデア任せで散りばめられたセンスあるショットが共存してる
(エアーズロック安すぎてやばいよ)
安易に「お金がない
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ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

3.5

初カサヴェテス
なんだこいつらは〜
若干ついていけなかった、笑える要素がふんだんに用意されてるからもっと笑いたかった
お互いに相手が狂っているから、で助けるために狂った動きする感じ逆噴射家族っぽさある
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見えない恐怖(1971年製作の映画)

4.3

すごーい カメラの置き方による見せる/見せないでここまで掻き立てられるのは映画ならでは バラシからのハラハラ感
完全にサスペンス最優先で作品組んでるから一体何がしてーんだこいつらはよと思うところもある
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.2

スカしたダサさを笑ってみるルーズなコメディかと思いきや、後半の展開がとんでもなくて胸が締まる
アメリカンな日常感なのに、カラッとしてなくて色彩や形として気味悪い映像が続いてやばい
ブシェミを知りました

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.8

面白かった映画ほど書き出しが遅くなる
CUREと修羅シリーズを経てこれを撮る必然
性を感じた 家族モノをフリにすることで際立つ暴力とぬらーっと立っている虚無

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.1

人の回想シーンなのにみんなで好き勝手喋ってるのが面白すぎてかなり衝撃受けた

急に音MADみたいな部分あったり、普通の劇映画らしさを崩しに行くことであえて映画たらしめる感じが良かった

前半ちょいだる
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裸の銃を持つ男(1988年製作の映画)

3.9

真顔でありえないくらいのボケ数、それも良くある会話の中のジョークというより、普通寄りの会話で映像側がすっとぼけてくるタイプ 極めて映画的
フリオチ丁寧だけどしっかり観てないと取りこぼしちゃうから刺激が
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