得体の知れない「悪」に対峙する主人公たちの心のざわめきが聞こえてきた。最後のシーンがとても印象的。
言葉で言い尽くせない感情の渦をジンワリと感じさせる、ふたりの語らない演技にすっかり見入ってしまいました。
監督の小津に対する思いが陽だまりのようにあたたかくて、ポカポカした。小津の映画が観たくなった。
キューバの老ミュージシャンたちの人生と、音楽と、キューバの街を知ることができて嬉しかった。カッコ良かったな〜
9.11後のニューヨーク。
主人公が抱えた、自分・他者・社会へ向ける尖った感情がズーンと伝わってきた。エドワード・ノートン素晴らしい!
一瞬一瞬が絵画みたいでした。いつの時代も人類がやっていることはあまり変わらなくてため息が出てしまうけれど、人間であることを愛おしく思えるような、そんな素敵な映画でした。
あの主人公のセールスマンたち、>>続きを読む
午前十時の映画祭にて、久しぶりの鑑賞。わが中高時代を彩ってくれた大切なミュージカル映画の一つ。
KIのサントラを聞いて街を歩けば、高層ビルもタイの王宮に見えてくる…
エドワード・ノートン、素敵でした。
これを観たあと、ブラピ演じるイカれた野郎が高級車のボンネットにジャンプしてる姿を思い浮かべながら、街を歩きました。タイラーを心に飼っている人は案外少なくないのかも。
出自も価値観も全てが異なる主人に惹かれてしまう使用人シャンドライの心の震えや胸の高鳴りがこちらまで伝播してきて、心が揺さぶられた。
久しぶりに観た。失業の後、生きる手立て、そして希望を手ずから見出すこの夫婦が大好き。カウリスマキ最高!
彼女が自分の人生において重んじているもの、大切にしているものに、温い光にそうされるように、すっぽり包み込まれた。彼女の語る言葉は生きもののよう、血が通っていました。
言葉にならない日々の断片が、小気味よく重ねられて、最高に良い。
漂泊する映画。うつろう画面にポーッとするけど、主人公が時々に出会うアクセントのきいた人々にガツンとやられる。音楽も、画面も、とても好み。
自分を保ちつつ生きるために、何をするか。命を燃やすために一歩踏み出すのを後押ししてくれるものは、何か。
あまり多くは語らない映画だったけど、主人公たちはアイルランドの、また私たちの生きる世界の、「いま>>続きを読む
とてもワクワクした。ものづくりを始めたくなる、とびきり素敵なドキュメンタリー。
最高にゾワゾワした。アニメだから描けた、あの幻覚の薄気味悪さは、きっとなかなか忘れられない。
監督の悪夢に引きずり回されるも、悪い心地がしなかった。強烈なイメージや鋭い色彩感覚の美しさに、ハッと息を呑むことがありました。
命短し、恋せよ乙女。
主人公が生き甲斐を手ずから探る姿に、その眼差しに、身体が強張りました。
自分の人生にとって大切な映画がまた一つ増えて、嬉しかった。
主人公が心に抱えてた空洞みたいなものは、特殊時代的だけど、きっと普遍的なものでもあって、何だかリアルだなあと思った。
文句なしに面白かった。全編通して散りばめられている、味のあるお喋りにやみつきになります。
観ている間、ずっとヒリヒリしてた。他人と等身大で喜びを分かち合うことが主人公にとってこれほどまでに難しいことだったのかと思うと、ため息が出てしまった。
不可解なものたちで出来てる世界にポイッと放り込まれて、その中をグルグル引きずり回された感覚になって、楽しかった。
あたたかい感情を抱えたり、冷たい壁に頭をぶつけたりしながら、煌めく一瞬を生きる三人の物語の断片が、人生への共感をもって描かれていて、胸がつかれました。
観てる間はずっと背中が緊張してた。自分が中高時代に経験した部活のスパルタ指導を思い出してしまった。
母に対して生じる、あのこんがらがった感情を、はぐらかさずに、まるっとそのままバーンと爆発させていて凄かった。怒りが生々しかった。
映像はやっぱり美しかった。
何かを失うことで損なわれる心の安らかさと、それでも何かを求める身体の熱量を、じんわりと感じました。
主人公がアタマを抱えカラダで動いてまよいこんだ迷路を、映画の始まりから終わりまで、ずっと彼と一緒に辿った気分になった。これは初めての体験で驚いた。音楽も凄い。
子どもたちの心に出来た砂漠を潤したのは、周りの先生や級友たちから向けられる関心や思い、ぬくぬくとした人の感情だった。
シアタールームで、他の観客たちと一緒に観れて心から良かったと思った映画。