ShuyaOhgizawaさんの映画レビュー・感想・評価

ShuyaOhgizawa

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.6

ノーランにとっての"祈り"の映画だったように思う。

この時代にこのテーマを扱うのは大きく2つの出来事に対する警鐘の他ならないと考える。

1. 第三次世界大戦
こんな時代に?なんて言葉にピッタリだが
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

自由であるとは不自由であるということと同義である。

積もる記憶と消える記憶の連続にしがらみが自然と付き纏っては、"もしも"や"いつか"などの不確実な未来に期待と絶望を抱く。

昨日のあなたと今日のあ
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街の上で(2019年製作の映画)

3.9

眼福という2文字に尽きるが、、

"映画"だから"非日常をどう描くか"とかそんなことは一旦置いといて、より"日常"を切り取ることにより各々のドラマを丁寧かつ繊細に作品を落とし込むことができ"映画"にな
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1

泣ける、泣けると前評判がありすぎて、まだ泣くのは早い、まだ泣くのは早い、と思いながら鑑賞してたらエンドロールがはじまってしもーてた、、

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

恥ずかしげもなく評価するならば、上手く言語化できないが、良い作品だった、ということであろう。

それは決して"受賞したから"とか"村上春樹作品だから"というのは抜きにして。(完全に排除はできていないだ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

このタイプの映画か、、

章分けされているタイプの構成は個人的に好きではないのと、感情の機微を魅せることがポイントにもかかわらず次の章に切り替わったタイミングで急な進展がみられて戸惑ってしまったことを
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

残念でしょうがない。

一言で表すならば"前前前世 featuring Ariana Grande -3ヶ月前からのドキュメント-"

話に雑味が多すぎて筋が弱い。
ただの豪華俳優/スタッフ陣がお送り
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.9

最高に胸糞悪く、最高に爽快。

他人(恋人)が受けた冒涜による自分がプライドを傷つけられる感覚なんてものはなく、自分の情けなさによって自分のプライドを傷つけられた感覚になっているんだろ?と問いかけた蒼
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

マジックマッシュルームを食べた経験のある友人曰く、心身二元論を証明するかのように身体から魂が上に抜け出したらしい。
トリップするのに大事なのは地図でもエアチケットでもなくキノコであることは皮肉な話だが
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

こんな映画を待ち侘びていた。

たくさんの恐怖とちょぴりの希望との狭間で思い悩むサム(スタンリートゥッチ)と小説家にも関わらずペンも持てない自分に辟易をし死を望むタスカー(コリン)。

アーティスト(
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

表現し辛い映画。

細かな仕草や表現で自分が抱えている過去を少しずつ浮き彫りにする演出はとても秀逸。

しっかし、最後は無念であった。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.4

「"映画館での映画体験"とは?」を体験者に突きつけたような作品。
低音で重厚なサウンドによって耳で聴くのではなく、身体で感じる体験はやはり映画館だけだなと改めて感じた。

なにより1:1.43のフルス
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わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

暗殺者なのか、それともただの一般人か。
"私たち"ではなく、"私"という邦題が妙だなとヒシヒシと思う。

メディアが産んだ暗殺者の生き様がドキュメンタリーで巧妙に描かれながらも、北vs馬vs尼(or越
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荒野にて(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

チャーリー(主人公)にとってピート(馬)はチャーリーそのものであったのは言うまでもない。

怪我をすれば売られる/殺されてしまう競走馬の境遇が、両親が居なくなったチャーリーの境遇と重なり、どうしょうも
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

分かり易い二項対立が幾度となく出てきてそれはそれで爽快だった。

個人的に「下水道が逆流して溢れる便器の上で吸うタバコ」のシーンはパンチがあって忘れられない。

タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

この手の映画って世の中に無限とあるから新しさがあるのだろう!と期待してついつい見てしまったがTHEで終わってTheんねん

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

高校の時に初めて観て衝撃を受けたのを覚えている。

この映画は、人間を動物園にぶち込んで観察してみた実験リアリティショーと言える。

もし、現実だと思い込んでいるこの瞬間がフィクションだったら?と考え
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

Dropbox創業者のドリーヒューストンが母校MITの卒業生に向けたスピーチで「あなたの価値は、自分と一緒に過ごす人の5人の平均値で決まる」と語った。

==

新しい"自分"になるために、自分にとっ
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラベリングによる差別/プレッシャーを
1. 人種での切り口(白vs黒)
2. 能力の出来/不出来(学校内の評価)
3. 親子/師弟関係の期待
の三軸で物話が進行。

「他人の期待で固められて出来上がっ
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

4.0

とても好き。

インターネットの可能性をキャラを通して伝えるってディズニーだからできる力技なんだけど、ひとつひとつの場面でクオリティ高くてとても良い。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

設定がまず最高。

まだ白人vs黒人の人種差別をテーマにした映画があるのが残念な事実ではあるんだけど.
でも黒人の貴族設定ってのが少しずつ前進しているとも取れるか.

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.4

この手の映画ってグサってナイフで刺された感覚になって なんぼ だと思うんだけど、いまいちだったってのが正直な感想。

各俳優陣がとても素敵なリアルさを表現しててあの4人でまた違う映画観たい.

vs
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.8

監督 主演 としてブラッドリークーパーによるリメイク

売れることをする が 自分のやりたいことである と錯覚させるのが 商業側のプロデューサーの敏腕さ なのだけれど 近くで才能を見出したブラッドリー
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.8

誰を喜ばせたいのか ってすごく大事なんだというメッセージを強烈に出していた。

喜ばせたいのは 批評家なのか、オーナーなのか、お客さんなのか。
それは クライアントなのか、上司なのか、ユーザーなのかと
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

頑張るたびに 「もう頑張らなくていいから」 と突き返されるかのように落ちてしまうブレーカーこそがこの映画のギミックであり、ポイントであった。

「なんとかなるさ」が救いの言葉である時もあれば突き放され
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パターソン(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

詩とは突飛な発想の転換とか、知的なウィットとか、そんなんじゃなくて。


観ている世界が言葉になり、書かれたノートの言葉を自分で観て また言葉を加える。

書くことだけでなく、消すこともまた必要な作業
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.3

人の為に何かアクションを起こせるって簡単じゃないよね

ヨーロッパ周遊に行きたいと思わせてくれる。

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