このレビューはネタバレを含みます
自由であるとは不自由であるということと同義である。
積もる記憶と消える記憶の連続にしがらみが自然と付き纏っては、"もしも"や"いつか"などの不確実な未来に期待と絶望を抱く。
昨日のあなたと今日のあなたに小さな矛盾が積み重なり、それの連続に別人なあなたに出会う。
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盲目である幸せとは振り返った際にどれほどちっぽけであったのかとわかり、途端に過去は青から黒へと色が褪せる。
あと何度この瞬間を迎え生きていくのだろうか。
所詮動物であり自己中心的な"タイミング"という言い訳のジョーカーを胸に潜ませ日々をひっそりと生きるのだ。