shoさんの映画レビュー・感想・評価

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チャイコフスキーの妻(2022年製作の映画)

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今年の現状ベスト。窓から入り込む強烈な光とハエの羽音の不快感。猥雑な風紀描写、ラストの時空も空間も横断していくセレブレンニコフらしい長回し。恋は私の宗教と言わんばかりの主人公。チャイコフスキーもどちら>>続きを読む

扉の陰の秘密(1948年製作の映画)

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音楽を効果的に使って好奇心を煽り、画面に釘付けされれたあたり流石はフリッツラングの映画。かなり面白かった。

いちごブロンド(1941年製作の映画)

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素晴らしい映画!大胆な回想録の使い方は時代的な荒削り感で良い。タイトルのいちごブロンドは皮肉が効いてるな笑。ジェームズギャグニーの身体能力の高さね。もしかして、汚れた血のドニ・ラヴァンの疾走ってここか>>続きを読む

ストレンジャー/謎のストレンジャー(1946年製作の映画)

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いや流石はオーソン・ウェルズ面白い。ラストシーンの時計台のシーンは見事。このときの映像センスが磨かれた結果が、上海から来た女のラストの遊園地になるわけね。

イスマエルの亡霊たち(2017年製作の映画)

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英語字幕見たから、わかねえよ。切に日本語版が出てることを願ってる。映画自体は面白いことは分かった。

イノセント(2022年製作の映画)

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こんなに優れたB級犯罪映画に出会えたことに感謝。100分の尺で素晴らしい脚本だと思う。ルイガレルってこんな映画作ってたんだな。ノエミメルランがノリノリで演じてるのまじ最高。ロシュディゼムが倉庫で演技を>>続きを読む

自由の暴力 デジタルリマスター版(1974年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ファスビンダー映画の登場人物はいつもに飢えてて、届かないものに手を伸ばしては失墜して、孤独に落ちていく。

主人公のフランツをファスビンダー自らが演じてる。天使の影のひも役とは大違いで、今作では純粋無
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サラマンドル(1971年製作の映画)

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ビュル・オジエがとにかくかっこいい。
パンクファンションを着こなし、社会に対する不満や欲求不満を表現することを厭わない。オープニングのシーンとラストの町中の雑踏をスローモーションで捉えるショットに魅了
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雪 Neige(1981年製作の映画)

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ほんとに素晴らしい映画。ジャックリヴェットのセリーヌとジュリーを観た際に、ジュリエット・ベルトの名前を知り、その時から観てみたいとは思いつつと、未公開作品ということもあり、今回のフランス映画と女性たち>>続きを読む

雪の轍(2014年製作の映画)

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会話劇で196分にも関わらず面白い。パルムドール受賞作で面白かったのは久しぶりだなあ。もはや自分の言いたいことを言うだけの、主人公とその妹。2人の罵り合いには、もはや爽快感すらも感じる。あのシーンはす>>続きを読む

小さな兵隊(1960年製作の映画)

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面白くない。以上。つまらんときのゴダールって異様に長く感じる。ゴダールの政治的映画の夜明けだな。今作がアンナカリーナの初出演。コケティッシュな雰囲気はいきなり発揮されてる。

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

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こちらも面白かった。プロットは手堅く作られてたけど、無駄に予算かけるとこがアメリカよなあ笑。おかげでウルフズが公開中止になったのは痛いけど。

スカーレットヨハンソンめっちゃ良かった。もう円熟の演技よ
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フォールガイ(2024年製作の映画)

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いやあかなり面白かったわ。多少の脚本のねじりもあったし。クレイマンのとに思ったけど、バカバカしいのを全力でやるライアンゴズリング好きなんよね。なんか久々にアクション映画ってこういうのだよねってのを映画>>続きを読む

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

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ラストの吹っ切れなような演技合戦が素晴らしい。

8/16
2回目。やはりラストが素晴らしい。

瞳をとじて(2023年製作の映画)

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閉館した映画館で上映される未完成映画のワンシーンは果たして奇跡を起こせたのか。あの瞬間ワクワク感こそが映画を見る喜びだと思う。

2024/8/14 再視聴。

墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ロルヴァケル監督の映画はノスタルジックに溢れ出て好き。今作も墓泥棒という、ある種の太古のロマン(作中の意味合いとしては良い風に描かれているわけではないが)がある。ジョシュ・オコナー演じる主人公は謎の能>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

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結構面白かった。物質的な豊かさを溢れた社会で我々が失ったものはなんなのか、そんな現代で生きるにはどうすれば良いのかと。テーマ自体はもう散々擦られたものではあるけど、村のシーンの映像美、シームレスに時間>>続きを読む